安政遠足侍マラソン大会2025

群馬県安中市で開催された安政遠足侍マラソンに参加しました。以前から興味を持っていた大会ですが、他の大会との兼ね合いでこれまで参加できていませんでした。今年は前後の大会に参加する予定がなく、この大会に参加することができました。

この大会は仮装で参加するのが普通の大会です。安政年間に安中藩で武士の体力向上を目指して行われた「遠足」(とおあし)は日本におけるマラソン発祥とされています。この大会はこういった史実を模して毎年開催されていて、当初は侍姿で参加を呼びかけていたようです。いつの間にか参加者が思い思いの姿で走るように進化していき、仮装も表彰対象に加わるようになりました。普通のランニングウェアで参加すると浮いてしまうと聞いていました。筆者は「還暦」を記念して、それがわかる服装で参加しました。

本来の「安政遠足」は安中城を出発して熊野神社(現代では群馬・長野の県境)までのコースですが、本大会は実際に熊野神社まで走る「峠コース」と途中の阪本宿まで走る「関所コース」に分かれています。峠コースが本来の安政遠足に近いコースのようですが、筆者は短い方の関所・坂本宿コース(20.15km)を選択しました。

当日朝、高崎駅から信越線の始発(6時58分)で会場に向かいました。安中駅前ではシャトルバスが用意されていて、これに乗って会場に向かいました。会場到着は7時25分くらいでしたが、受付は7時30分までで、荷物預けは7時45分までです。かなり慌ただしく感じました。

こういった細かい情報が事前には不足していて、ストレスを感じていました。始発電車で受付やスタートに間に合うのかどうか、大会の参加案内には明記されていません。安中駅からバスが用意されていることは書かれているので間に合うのだと思っていましたが。他にも書いておいてほしいけれど書かれていないことがいろいろありました。荷物の預け方(袋に入るのか、入らなかったらどうするのか)、スタートやゴール会場の図面(トイレの配置、更衣室の有無など)、ゴール後の導線など。それによって準備していくものも変わってくるのですが。まあ、あまり細かいことを気にしない方がいい大会なのかもしれません。

さっそく受付を済ませ、5分くらいで最終的な身支度を整え、荷物預けを終えました。現地でわかったことですが、受付で配布された参加賞が入った袋が荷物預け袋になります(番号や名前が記載済みです)。袋に入りきれない荷物も預け袋に縛り付けることで預かってもらえました。こういう情報を知りたかったのです。

7時45分にはスタート位置へ移動を開始しました。スタート位置に到着し、「ゆっくり走る人」という看板を持ったスタッフがいましたので、こちらに並びました。今回はがんばって走るつもりは全くありません。時間内に完走できればOKです。並んだ前方にはザスパの細貝社長兼GMがザスパンダのTシャツを着てスタンバイしていました。

スタート前の様子。すでにカオス状態(笑)
ザスパの細貝社長の姿も見えます

スタートからしばらくの間はキロ6分半くらいのペースで落ち着いて走りました。細貝さんたちは先に行ってしまったようで、スタート地点以降はお目にかかっていません。

まずは会場から坂を下って安中の中心街に出ました。商店が立ち並ぶ中を走るのは気持ちよく、商店街のみなさまの応援がまた楽しい。こういう商店街は筆者が育った頃の高崎にも通じるものがあり、懐かしい気持ちで走れました。この後で走る松井田の商店街も同じです。

2km半ほど進んだところで交差する国道18号の信号待ちがありました。約2分間止められましたが、幹線である国道18号を完全に止めることは難しいのでしょう。仕方ありません。

安中の商店街を走ります
信号待ちの様子。仕方ないですね……

安中杉並木に差し掛かりました。上毛かるた「な」の札でおなじみの風景ですが、実際に見るのは初めてかもしれません。ここでは立ち止まって写真を撮りました。

安中杉並木に入ります

杉並木を抜けたあたりでペヤングの仮装ランナーに遭遇しました。ノーマルペヤングの他に激辛ペヤングと簡易版の「ペヨング」も走っています。ノーマルの箱には祝50年の文字も見えました。さらによくみると脇にはライバルのUFOまでも。ペヤングファンとしてはこれには正直「やられた」感がありました。

ペヤングさんとUFOさん

認定こども園の先生たちも走っていたようです。幼児から「せんせい、走ってないじゃん!」との厳しい声をかけられていた人もいました。こういう大会ですから、全部走らなくていいんですよ(笑)。

少しずつ緩い上り坂を上ってきましたが、8kmくらいまで進んだところでコースが右折して突然の下り坂になりました。しかも走るのが怖いレベルの急坂でした。ここは歩くようにしてゆっくり降りました。降りた先はこれまでに比べて細い道でした。もしかしたら旧街道なのかもしれません。

急に道幅が細くなり街道の雰囲気になりました

そのまま進んでいくと、現代の国道をトンネルで横断して、トンネルの先にはひたすら上り坂が続いて、現代の県道に合流しました。県道は片側1車線のよくある地方の主要道という感じでした。ただ、徐々に田園風景から住宅や商店の割合が増えてきて、商店街という様相になってきました。松井田の中心地にあたるようです。

松井田の商店街も安中と同様に各店舗のみなさまが店頭で出迎えてくださっていました。こういう商店街が現在も残っていること自体が貴重なことだと思い、店舗の皆さまに感謝しながら通過しました。

そのまま進んでいくとJRの線路沿いの道に出ました。そこで踏切の警告音が鳴り始め、前方を進むランナーさんが踏切を待っている姿が見えてきました。立ち止まるのはいやだけど、強制的に止められるのは仕方ないよね…と思いながら進んでいると、JRの電車が汽笛を鳴らしながら通過していきました。たぶんランナーへの応援だったのだと思います。筆者たちも手を振って応援に応えました。こういう連帯感っていいですね。結局、筆者は踏切には引っかからずに進むことができました。

信越線の線路沿いを走ります

踏切をすぎると国道18号に出て、ここは進行方向左側の歩道を走ります。歩道の道幅が狭いので、ランナーが自主的に走行車線と追い越し車線というように使い分けていました。このあたりはランナーさんの阿吽の呼吸であり、連帯感だと思います。お互いに協力しあっている感じで嬉しいです。

この山が妙義山かな?

そのまま変わらず国道の左側歩道を進んでいったところ、16kmくらいで歩道橋で道路の反対側へ誘導されました。歩道橋を渡るのですね(笑)。そういう大会にも多数参加しているので驚きません。

横川駅近くで国道から右折して、JR信越線の線路をくぐって線路の北側に出ました。横川駅近くでは荻野屋さんの店舗前を通過。あの「釜めし」発祥の「おぎのや」さんです。

そして関所祭り開催中の関所跡も通過しました。上毛かるた「う」の札でも有名な「碓氷峠の関所跡」です。安中杉並木もそうでしたが、こちらも初めて来たような気がします。ありがたい。関所まつりを開催中ということもあって、たくさんの方が集まっていました。マラソンがメインなのか、まつりがメインなのか、定かではありませんが。

関所付近のエイド
関所を通過する「おぱんちゅうさぎ」(笑)
上毛かるたの「う」(碓氷峠の関所跡)

関所跡を過ぎて坂を下りていくと現代の道から旧中山道の細道に入りました。ここは激坂で、申し訳ないけれど走れません。全部歩きました。もう残り3kmくらいの地点に来ているのですが、いきなりこの激坂には驚きました。

この激坂を終えて国道18号に出ると、あとは国道の右側歩道を進んでいきます。途中、谷川真理さんの集団に抜かれました。谷川さんも侍的な姿で走っていらっしゃいました。暫く進み、坂本宿の街並みを進んだ先で右折します。

激坂を登りきって国道18号に出ました
マリオとルイージ(?)

坂を登っていくとゴールの碓氷峠の森公園に到着します。ゴールではザスパのチアさんたちがハイタッチで出迎えてくれました。タイムは2時間半強くらいでした。参加して完走できればいいイベントなので、タイムにはまったく不満も反省もありません。

ゴール後に振り返って撮影

そしてザスパの細貝社長や清水アンバサダーもゴール付近にいらっしゃったので、J3で戦うザスパがひとつでも多くの勝ち点を重ねられるように「がんばって」と声をかけさせていただきました。

テントでペットボトルの水を受け取り、その先でお弁当もいただきました。ビブスにお弁当受け取りのチェック欄があります。支給されたお弁当は荻野屋の釜めしです。ただし陶器の釜ではなく紙でできた簡易型の釜めしです。どこかに座って食べたいところですが、その前に……。スマホで大会結果を検索するとそろそろ従姉妹夫妻がゴールしそうなことがわかりました。ゴール後にお弁当の受け取りには絶対立ち寄るだろう(笑)と思い、ここで夫妻を待つことにしました。そして狙い通りに会うことができました。従姉妹夫妻は流石の仮装力(笑)。お疲れさまでした!

おぎのやさんの「峠の釜めし」

お弁当を食べてからシャトルバスで横川駅へ。バスを降りると安中駅までの切符が配布されました。ありがとうございます。助かります。横川から高崎行の電車に乗りました。安中駅で大半のランナーさんが下りていきますが、筆者たちはそのまま乗車。終点の高崎で精算のうえで改札を出て、高崎の実家に立ち寄りました。これだったらお弁当は持ったまま電車に乗って、高崎の実家に持ち帰るのもアリだったかなと思いました。もちろん、高崎駅で家族の分も買い足して。

高崎で数時間過ごした後、夕方に帰宅の途につきました。