激坂最速王決定戦2020

箱根ターンパイクで開催された「激坂最速王決定戦2020」に参加してきました。前身の「山道最速王決定戦2018」以来2年ぶりの参加です。2019は事情により開催自体が見送られました。コロナ禍で大規模なマラソン大会が軒並み中止や延期になっている中で、中規模大会で「密」を防げる大会として大会が復活しました。喜ばしい限りです。今回は帰りのバスの「密」を防ぐためか、上りを走ったうえで下りも自分の足で走る「ピストンコース」が新設されましたが、筆者は下り坂で膝を痛めることを懸念して上りだけのコースを選択しました。

これもまた「密」を避ける目的と思いますが、前回は一斉スタートだったのに対し、ナンバーカードの番号により100人ずつ5分置きのウェーブスタートとなりました。筆者はエントリー開始直後に喜び勇んでエントリーしたせいか、招待選手による第1ウェーブに続く第2ウェーブになりました。早めに会場に到着し、ストレッチやトイレなどの準備を済ませ、1時間ほど前にスタート位置に移動しました。

筆者のウェーブは12時5分スタート。11時50分くらいに、スタート準備のためスタート位置後方に移動しました。その際にピストンの部のトップランナーが帰ってきました。10時スタートだったはずなので、何と2時間を大きく切るタイムです。これには驚きました。1時間弱くらいで上りきって、同じくらいで帰ってきたのでしょう。すごい。その後もスタートを待つ間にぽつりぽつりとピストンの部のランナーがゴールを駆け抜けていきました。改めてすごい。

スタート位置後方からはターンパイクの激坂が見えます。ターンパイクの特徴ですが、序盤の斜度が厳しく、中盤で少し穏やかになり、終盤はところによって平坦だったり、一部は軽い下り区間も現れるなど楽になってきます。前回参加でそれが分かっていたので、序盤で疲弊しないようにかなりゆっくりとスタートするつもりでおりました。前回は半分くらいまでで疲弊しきって、後半に足が残っていない状態でした。

12時5分、予定通りスタートしました。気温は体感で18度くらい。長袖の上に半袖ザスパクサツ群馬ユニ、ロングタイツに短パンという出で立ちです。少し暑いかもしれないと思いましたが、ゴール付近は気温も下がるはずということで、この服装にしました。スタート後、すぐに足が重くなりはじめます。いつも練習で走っている坂道と同じレベルの斜度ですが、これがひたすら続きます。普段の坂道は200メートルくらいなのに。歩幅を小さくして、すこしずつ上がるイメージ。序盤で疲弊してはいけません。徐々にピストンコースを降りてくるランナーが増えてきます。ありがたいことに声をかけてくれるランナーが多数。すばらしいです。こちらは行きも絶え絶えなので、返事もできません。

だいたい1kmあたり8〜9分くらいのペースだったと思います。元々歩くようなスピードですが、時々さらにスピードを落とし、早歩き程度にして疲労回復を図ります。5kmくらいになると疲弊の仕方が安定してきて、疲労回復の区間は必要なくなりました。ずっと8〜9分の間を維持している感じです。

給水はペットボトルがテーブルに並んでいる方式。途中、全部で3カ所ありました。500mlのペットボトルなので、飲みきることは無理。大半を捨てることになります。ちょっともったいない印象ですが、小型ペットボトルだとかえって高価になってしまうのかもしれません。感染症対策として可能な給水方式として、やむを得ないのでしょう。

10kmに近くなると、徐々に傾斜が緩やかになって、時々平坦な場所も現れます。前回は足の疲労が極限だったのでこういった平坦な区間でもスピードが戻らなかったのですが、今回は序盤で自重した意味がありました。平坦なところはしっかり走れました。時々若干の下りもありますが、路面がバンク状になっているので、転倒しないように慎重に走りました。ずっと路面を見ている結果、下を向いて走るフォームになっていた気がします。

前回が2時間ジャストくらいのタイムでしたが、12kmを過ぎたあたりでタイムを更新できると確信しました。このあたりは傾斜も緩く、平坦なところも多いので、しっかり走りました。13kmを過ぎ、長めの下りを過ぎるとゴールに向かう最後の上り坂。ここは最後なので息が切れそうでしたが我慢。無事、ゴールのテープを切ることができました。この後「ピストン」で下り坂を走る人たちには改めて敬服します。

タイムは前回記録を約7分短縮して、1時間53分でした。順位でいえば後ろから2割くらいのところで、恥ずかしい限りのタイムですが、自分なりに前回より進化できたことが嬉しいレースでした。特に他のレースが軒並み中止になり、日頃のランの成果もはっきりしない中で、こうやって記録短縮という結果が得られたことは何より嬉しいことでした。

新型コロナウイルスによる感染拡大が第3波を迎える中、無事開催にこぎ着けるまで主催者には苦労も多かったと思います。おかげさまで楽しく坂道の苦しみを味わうことができました。改めて主催者の努力に感謝したいと思います。ありがとうございました。