富士登山競走2026(五合目コース)

富士登山競走五合目コースに参加しました。4年ぶり3回目になります。過去2回はいずれも2時間45分くらいの記録でした。山頂コースを走る資格を得るには2時間20分でゴールする必要がありますが、これは無理なので前回並のタイムを目標としました。

ただ、過去2回の参加時には1~2回の試走をしたうえで参加していましたが、今回はぶっつけ本番です。また、長期的には昨年来の肉離れ、短期的には磐梯山の擦り傷などが影響して練習不足は否めない状態です。加えて、ここ2週間くらいは暑さに起因すると思われる不調も続いていました。不安だらけの参加です。

前日は午後半休を取り、夕方に宿泊地に到着しました。一日の所定歩数に到達していなかったこと、そして体を薄い空気に慣らすため、河口湖駅からホテルまでの約20分は徒歩で移動しました。意味があったのかどうかは不明です。

夕食はホテル近くのコンビニで購入したおにぎりでした。ついでに朝食用のパンも同時に購入しておきました。ホテルの朝食の提供開始が6時半なので、もう少し早い時間に食べるため購入しておきました。食事前にビブスとチップの装着、五合目行きの荷物とゴール会場で受け取る荷物に分ける仕分けなどを済ませました。五合目行きの荷物はコンビニのレジ袋くらいの大きさです。着替えなどすぐに使用したいものを入れました。ゴール行きはそれ以外の荷物です。食事、入浴後に早めに就寝。

当日は5時起床でした。すぐに身支度を整え、朝食をとり、日課のストレッチをこなし準備完了。7時にホテルをチェックアウトしました。7時10分に会場行きのバスが出ます。7時半に会場に到着。曇り空のため直射日光がなく、それほど暑いとは感じない状態でした。ただ、晴れると暑くなりそうです。会場では荷物を預けた後、給水をもらったりしながら、スタートの時刻を待ちました。スタート20分前に所定の位置へ移動します。徐々に日が出てきたため、それまでは建物の影にいました。少し暑く感じるようになってきましたが、ここ数日の猛暑よりはかなりましでした。なお、今回のスタート時刻はこれまでより30分繰り上がり、8時半スタートでした。暑さ対策だったようです。

富士吉田市役所前をスタートします

8時半、予定通りにスタートしました。最初の100mくらいは平坦ですが、角を曲がると上り坂が始まります。最初は緩い上り坂なのですが、確実に重力によるブレーキがかかっているのを感じます。過去2回と比べて、どうにも体が重く感じて、金鳥居のあたりでもう息が上がり始めました。これは馬返しまでのロードは厳しいことになりそうです。浅間神社の手前でいったん平坦になるはずなので、そこまでは何とかがんばろう、そう思って走っていました。後から記録を見ると、前回は3kmまで6分台のラップで走れていたところ、今回は2kmのラップから既に7分台に突入していました。

浅間神社の境内に入ると再び上り坂になります。ただ、コースの両側に高い木が並んでいるので日が遮られ、その点では少し楽に感じる区間でもあります。境内の給水ポイントに近づいてきました。スピードを落として(既に落ちてますが)確実にコップを手にして、水をごくっと一気に飲みました。すでにかなりの汗の量になっているのでしっかり給水しておきたいところでした。給水を終えて走行を再開します。給水で足を止めたので少しだけ楽になった気もしましたが、すぐに元に戻ります。なかなか足が進まなくて苦しく感じました。

浅間神社を出て一般道に入ります。自衛隊の駐屯地を左に見ながら坂を上っていきます。引き続き苦しい走りです。3月の大山登山マラソンのときにやっていた200m走って100m休む作戦。そんな方法も試してみましたが、なかなか長く続きません。「100m休む」が「150m休む」に変わり、そして「200m休む」になってしまう。ただ、休みが長くなったかわり「200m走る」を「300m走る」に伸ばして、極端な落ち込みを防ぐ。そんな葛藤を繰り返す粘りの走りだったと思います。このあたりでは、前回はラップが8分台に突入することなく進んでいたところ、今回は浅間神社以降8分台が続き、最後には9分、10分かかっています。

7kmくらいの「中の茶屋」到着は60分手前くらいでした(推定)。前回比で10分近く遅くなっています

中の茶屋には2回目の給水エイドが設置されています。ここでは持参した経口補水液パウダーを水に溶かし、飲みました。既にかなりの発汗量で、いずれ足が攣りそうなので、その対策です。結果的には気休めでしたが。

ここから馬返しまでは舗装路ではあるのですが、路面はかなり荒れています。着地ポジションには気をつけないといけない区間です。特に転倒しがちな筆者は気をつけないといけないのですが、速度がでる状態ではないので、必然的な感じで慎重に(ゆっくり)進みました。速度を緩めて休みをとれば再び走れるようになるのですが、すぐにバッテリーが切れる。そして再び緩めて休む。徐々に休む時間(歩く距離)が長くなる。そんな状態の繰り返しでした。馬返しの手前の1kmくらいはほとんど歩いていたかもしれません。

10kmまでのラップは、前回は10分かからずに進んでいたところ、今回は10分を切ることがなく、最後は12分台まで落ちていました。ほぼ歩いているタイムです。早歩きより遅いくらいです。手元計測の10kmラップは前回比で13分遅くなりました。また、公式記録によると馬返しの時点で前回比で15分以上遅くなっていました。

馬返しを過ぎるとあとは登山道に入ります。階段上に整備された区間もあれば、石が積まれた区間もあり、トレイル素人の筆者のような参加者が走って登れる区間ではありません。とにかく一歩ずつ前に足を出すことに集中しました。

この区間には、馬返しを「0合目」として「1合目」「2合目」と標柱が立てられた空間があります。おそらく山小屋か何かが運営されていた跡地なのだと思います。他にも「煙草屋跡」のような標柱もあって、ところどころで経済活動がなされていたことがわかります。スバルライン(5合目までクルマでアクセスできる道路)が開通するまでは吉田口の登山者はこのルートを歩いて登っていたわけで、こういった施設が必要だったのでしょう。登山道はこういう施設跡だけ平らな場所があり、ほかは激しい山道です。

一生懸命登っているつもりなのですが、1合目くらいまで登ったところで足が攣りはじめました。踏み出すために宙に浮いている状態で攣りを感じるので、着地するときにおかしな向きで着地しそうで怖く感じます。そんな状態で進んでいくので、必然的に速度が落ちていることがわかります。だいたい1kmあたり22~23分の速度で進んでいたようです。

これを前回と比較してみると、たとえば12~13kmのラップは、4年前は14分で登っていたところ、今回は23分と激しく差がついています。13~14kmだけは前回23分、今回22分と少しだけ改善していますが、これは誤差の範囲でしょう。14~15kmは再び前回18分、今回22分。やはり差がついています。こうして少しずつ前回と差が広がっていきました

5合目に到着する直前で、いったん舗装道路に出ます。舗装道路といっても坂道ですが、200mくらい進んで、再び山道に入ります。この地点にコース案内の人がいなかったのですが、間違いそうで危なかった気がします。辛うじて前を行くランナーさんが山道に入っていくのが見えたので、間違わずに済みました。もう少し差が開いていたら見逃すところだった気がします。

再び山道に入り、少しだけ山道を登り、佐藤小屋に到着しました。小屋の前が5合目コースのゴールです。最終的なゴールは3時間18分台でした。前回が2時間46分なので、32分も悪化したことになります。制限時間が3時間30分なので、余裕はほとんど無かったに等しいと思います。ちょっとしたコンディションの変化で制限時間に遅れそうな感じだったと思います。

五合目コースゴールの佐藤小屋

このレースは五合目からの下山は専用のバスに乗ります。バスはスバルライン五合目の駐車場から出るのですが、佐藤小屋からスバルライン五合目までは徒歩で移動します。その距離は1kmくらいあるような気がします。ゴール後の足には地味に辛い時間です。

4年前はコロナ禍により、スバルライン五合目で男性用の着替え場所が用意されていなかったのですが、今回は男性用も用意されていました。受け取った預け荷物に入れておいた濡れタオルで体を拭いて、着替えを済ませ、靴もリカバリーサンダルに履き替えて下山用のバスに乗ることができました。バスにはもう山頂コースを完走後に下山してきた人たちも乗ってきていて、そのスピード感に驚愕するところです。すごいなあ……。でも、ハイテンションのまま大声で騒ぐのはやめてほしいです。近くで大声で話されるの苦手です。

参考までに、五合目行きの預け荷物の袋には着替え(下着、Tシャツ、短パン、ソックス)、サンダル(リカバリー用)、モバイルバッテリー、濡れタオル(これで汗を拭き取るのが最も効果的)、汗ふきシートを入れていました。汗ふきシートは濡れタオルで対処できないほど汚れていた場合に補助的に使うつもりでしたが、使用には至らず。ほかに負傷も考慮してバンドエイドとかそんな準備もしていましたが、こちらも杞憂でした。

バスで富士北麓公園に移動。キッチンカーで軽く食事をとり、再びバスに乗り富士山駅へ。北麓公園からは駐車場行きのバスも出ていて、参加者を方面別に分けるハブのような場所として機能していました。表彰式もこの公園内の陸上競技場で行われます。ちなみに4年前はここではなく、道の駅がハブとして使用されていました。

富士山ビールと肉巻きおにぎり

そんなわけで4年ぶりの富士登山競走は惨敗という結果に終わりました。いろいろ悪条件はあったにせよ、それを上回る惨敗ぶりです。大きな改善は望めないような気がしますので、この大会の挑戦はこれが最後になりそうです。今シーズンは火祭り10kmとあかぎ大沼を残しています。火祭り10kmのメイン会場は今回のゴール後のハブだった富士北麓公園です。コースの一部は今回のコースと重なります。浅間神社から「中の茶屋」の区間の一部です。これも何かの縁と思って、楽しみたいと思います。