山梨県の富士吉田市を起点として富士五湖をめぐるウルトラマラソン「チャレンジ富士五湖」に参加してきました。5Lakes(118km)、4Lakes(100km)、3Lakes(62km)とある3部門のうち3Lakesを選択しました。河口湖、西湖、精進湖をめぐるコースです。
参加のきっかけは、エントリーを予定していた「あおもり桜マラソン」が青森県在住者限定で開催されることになったことでした。その代替として47都道府県マラソンの「2周目」にできる大会を探し、山梨県内で開催される「フルマラソン以上」の大会が青森と同日程で開催されることを知り、エントリーしました。というわけで無理をせず最短(といってもフル以上)の3Lakesです。エントリー費の一部には昨年の「葛飾100K」が中止になって返金されたRunpoを活用しました。ウルトラつながりということで良い使い方ができたと思っています。
大会が近づくにつれて広がった新型コロナウイルスの「オミクロン株」による影響を受け、本大会も念を入れた対応をとることになり、参加者に当日朝の抗原検査が要請されました。検査を拒否する場合は参加できないことになります。加えて10日前から体温や体長をWebアプリに登録して、その結果も会場で確認するという対応も加わりました。当日朝は前泊したホテルでマニュアルを見ながら抗原検査を自分で実施。無事、陰性を確認できました。感染した人を「完全に」除外することは難しいでしょうけれど、会場やコース上で感染が起きる可能性を極力下げることはできたと思います。追加で費用はかかりましたが、追加の出費もやむを得なかったと思います。追加費用の1500円は代引き費用も含めて考えれば格安だったのではないでしょうか。
前泊のホテルを5時50分にバスで出発。出発前には抗原検査で陰性を確認しました。会場には6時過ぎに到着。スタートは7時15分。1時間の間で最終的な準備を済ませ、指定された荷物置き場に荷物を置き、いよいよスタート会場に向かいます。スタート会場は富士北麓公園の一角。バスで会場入りしたときからそうなのですが、ときどき霧雨が降っていて肌寒いコンディションでした。天気予報より天候は悪化していて、気温も低そうです。長袖にロングタイツ、その上にTシャツと短パン。それに加えてアームウォーマーも装着しました。さらに大型のゴミ袋に頭と両手の穴をあけて羽織り、スタートを待ちました。ゴミ袋はスタート前に脱ぐつもりでしたが、あまりにも寒いのでそのまま着て走り、気温があがってきたら脱ぐ(ポーチに入れるなどする)ことにしました。ナンバーカード(最近はアスリートビブスというらしい)は透けて見えるので、まあ良いかと。
3Lakesの部は1000人以上の参加者がいた模様です。3年ぶりの開催で、それ以前の大会と比べて多かったのか少なかったのかはわかりません。今大会はマイカップやマイボトルの持参も求められました。これからそういう大会が多くなるかもしれないですね。
7時頃からランナー待機場所からスタート地点への移動が始まりました。主催者のうち富士吉田市陸上連盟会長が代表して挨拶するなか、MCさんが「スタートまで3分です」みたいな合いの手を入れるのが面白かったです。号砲直前、「完走するぞー!」「おー!」のような雄叫びをあげ、予定通りスタートしました。
スタート直後は若干の上り坂がありますが、まだ元気なのでここは走って通過。1kmくらいを過ぎると徐々に下り始めます。この時点の下りは特に何も問題ないのですが、最後はこの坂を上らなければならないことを考えるとやや憂鬱になります。それ以上にこの時点で困っていたのは腰に付けたドリンクホルダーのベルトがすぐに緩んでしまうこと。500mlの水をボトルに入れていたので、その重みですぐにゆるくなってしまう。これには困りました。約5km続く下り坂の間、ベルトが緩まないように左手で引っ張りながら走るという無駄な動きをしてしまいました。エイドでベルト縛って固定することに成功。最初からこうすればよかった。新しく購入した道具を大会で初めて使ってはいけませんね。反省。
3km以上にわたって続く坂を下りると続けざまにエイドがあります。パンとかおにぎりとかありましたが、ここではパンのみいただきました。空腹を感じていたわけではないですが、長時間にわたって栄養補給を継続するため。ちなみにポーチにはジェルを4本入れていました。10~15kmおきに接種するつもりです。
その後も河口湖畔に出るまでは下り坂傾向が続きます。62kmの部のポイントのひとつは最初の関門。18.5kmを2時間45分で(10時までに)通過する必要があります。一見、楽々通過できるように感じられますが、万一トイレに立ち寄ったりして長時間の待ちが入るとあっという間に余裕がなくなってきます。しかもスタートから河口湖までの間は信号ストップも数多くあり、場合によっては分単位で待たされます。実際、体感で2分くらいの信号待ちがありました。一部には信号を無視して進んでしまうランナーさんもいましたが、ダメですよ。焦っていてもルールはルール。そういう大会の規約に賛同してエントリーしているのですから。
河口湖大橋を渡り、河口湖の北岸に入ります。だいたいこのあたりで10kmのポイントを通過します。1時間15分くらいだったと思います(ランナーズアップデートの10kmは実際には12.3kmの記録です。事務局に確認しました。なのでランナーズアップデートのデータは参考程度にします)。看板の写真を撮りたくて急に止まってしまったランナーさんがいましたが、危険ですよ。止まりたくなっても周囲を見て安全を確認!
河口湖北岸は富士山マラソンでも走るおなじみの場所。ここからは富士山がよく見えるはずでしたが、この日はまったく見えませんでした。気温もあまり上がらず、体感では7度~8度くらいだった気がします。羽織っていたゴミ袋は、この時点でも脱いでいません。
18.6kmの関門は河口湖から西湖に上がる上り坂の入り口でした。2時間15分くらいで通過。ここでは給水のほか、お菓子(カントリーマアム)をいただき、さらにトイレにも立ち寄りました。仮設トイレが洋式便座なのはすばらしい。楽に用を足せました。トイレの待ち時間はあまりなく、エイド滞在は5分未満に抑えられたと思います。
次の関門は34.4kmを5時間30分(12時45分)までに通過。16kmで3時間以上ありますので、まったく問題無さそうに感じました。ここからは西湖湖畔に上がる坂道ですが、富士山マラソンのときはほぼ全部歩きました。富士山マラソンではハーフ地点あたりですが、今回はまだ序盤です。ということで、今回もこの坂道はほぼ全部歩き、トンネルを抜けて西湖湖畔へ入ります。この坂道は1.5kmくらいなのですが、「もう終わり?」という感覚でした。3月の南房総で走った(歩いた)清澄寺の坂道はこんなもんじゃなかったので、惑わされてます(笑)。
西湖湖畔に出るとほぼフラットな道に戻ります。所々で桜が満開になっていてとてもきれいです。極力写真ストップはしないように心がけていたのですが、少しくらい撮らないともったいない気がして桜を写真におさめました。野鳥の森のエイドでは吉田うどんが振る舞われていました。少し行列になっていたので迷いましたが、ここはエネルギーチャージを優先。しっかりうどんをいただきました。ちょっと七味をかけすぎたかもしれません。のどがひりひりしていました。
エイドを過ぎると西湖から精進湖に向かう道路です。ここは精進湖方面から戻ってくるランナーもいて、さっそくトップ(?)のランナーにすれ違いました。速いなあ…。ここは精進湖まで10kmくらいあり、その間にいったん峠を登り、その後精進湖に向かって一気に降りるルートになります。上り坂は無理をせず歩きも入れ、下り坂は膝に負担がかけぬように慎重に走りました。上り坂は7分台、下り坂は6分台のラップを維持できてました。徐々にすれ違うランナーさんの数が増えてきます。この途中、いちどトイレ休憩も入れました。できるだけ仮設ではなく常設のトイレを選ぶようにしていました。安定感がありますので。
精進湖畔に入る交差点で信号ストップ。ここでも精進湖の周回を終えて戻っていくランナーさんが続々と通過していきます。精進湖に入ったところでも桜がきれいだったので立ち止まって写真。富士五湖のなかでも精進湖は初訪問でした。残るは本栖湖。今回は62kmコース(3Lakes)なので通過しません。精進湖畔のエイド(30kmくらい)ではエクレアをいただきました。わたしたちがいただいたロットでラストだったようで、後続の人、すみません。美味しくいただきました。
精進湖の周回を終えて、湖畔から少し離れるルートへ。戻ってくるランナーと少し交錯しそうな感じでしたが、そこにあったのが旧精進小学校のエイドでした。34.6kmの関門でもありました。12時ちょっと前くらいには通過していたと思います(関門は2時45分)。ここまでは次の関門を確認していましたが、かなり余裕がでてきましたので、以降はあまり気にしないことにしました。ここでは「黒玉」をいただきました。和菓子です。ちょっと甘かったので水分が欲しくなります。持っていたジェルも補給(2回目)。
精進湖から西湖への戻りも往路と同じでいったん上って、西湖に向かって下ります。ここの上りも歩きも交えて無理のないようにしました。上りは7分台、下りは6分台という感じです。野鳥の森のエイド(吉田うどん)を再び通過しますが、ここはスルーしました。往路以上に並んでいましたので、4Lakesや5Lakesのランナーのピークに差し掛かっているのだと思います。40kmを過ぎて西湖に出ます。40km通過は6時間くらい(13時過ぎくらい)だったと思います。
このあたりで気温が最も高くなったような気がします。と言っても10度くらいだと思います。西湖でこの気温だったらこの先の河口湖はもう少し暖かいだろうと思い、西湖の南岸を走っている途中でゴミ袋を脱ぎました。と言っても、夕方に近くなると再び着ることもあると思うので、無理矢理破いたりしないように丁寧に脱ぎ、たたんでポーチのベルトに挟みました。西湖の湖畔はフラットに近いのですが、小刻みなアップダウンがあったり、徐々に疲労も蓄積してきたりして、少しずつラップタイムは落ちてきています。所々で歩いて休憩するなども入れて、7分台のラップで進みました。
45km過ぎから河口湖方面に降りる下り坂に入ります。ここは6分台を回復しましたが、ちょっと波に乗れない感じでした。47kmあたりでエイド(18.4kmと同じ)に入ります。もう食料はあまり残っていなくて、水分の補給をしておきました。ジェルも補給(3回目)。河口湖畔に入り、再びフラットなエリアに。歩いたり走ったりを繰り返しながら通過します。50kmは6時間半(13時45分くらい)だったと思います。残り12kmくらいとなりました。少し具体的な目標があった方が走りやすいと思うので、目標を定めることにしました。残りを1時間半で走れば8時間を切ることができます。良い目標になるとは思うのですが、河口湖からスタート地点(ゴール地点)に戻るルートは基本的に上り坂。ここから12kmを1時間半というのはかなり難しそうです。ということで1時間45分ということにしました。15時半にゴールということになります。
少し気温が下がってきた気がするので、このあたりで再びゴミ袋を着用。53km過ぎくらいから上り坂傾向の区間に入りました。と言っても最初の上り坂はなだらかな部類に入るので、歩くことなくゆっくりと走れました。だいたい7分台のラップです。ただし信号待ちがあり、なかなか進まない区間もありました。54km、56kmで最後のエイドに入ります。食料はチョコとかお菓子とかそんな感じです。最後のジェルを摂取して残りの区間に備えます。56kmのエイドを過ぎると本格的な上り坂に入ります。ここから60kmくらいまでの間はほぼ歩き通しました。だいたい9分くらいのラップでした。かなりの早歩きですが、走るよりは疲弊しません。無理に走るよりこの方が絶対速い。60kmの通過は8時間ちょっと(15時17分くらい)でした。少し歩きすぎたかもしれません。15時半までのフィニッシュは難しくなりました。あと2kmちょっとを13分。普段のコンディションと違いますので、無理でしょう。
とはいえ、ここからは歩くのをやめて走り始めました。4キロくらいの歩きでしっかり体力を回復できたようです。6分台のラップに戻して、最後の2kmちょっとを走りました。北麓公園に戻ってから野球場や球技場の脇を抜け、最後に陸上競技場の入り口でフィニッシュ。15時半の目標を2分オーバーのフィニッシュでした。記録は8時間17分ほど。ちょっとかかり過ぎかもしれません。
実は、ここからの帰途で、選択を誤りました。会場から新幹線・新富士駅行きのツアーバスが設定されていたので、事前にこれを予約していました。都心方面に高速バスで帰るのはどうしても高速の渋滞が気になったので最後は新幹線で帰れるこの方法を選択したのでした。しかし、このツアーバスの発車は19時15分。フィニッシュ後3時間半以上の時間があり、完全に時間を持て余してしまいました。気温が低く少し雨も降っているので、暖房の効いた室内にいたいところ。しかし暖房が効いているのは更衣室だけ。更衣室は後続のランナーのために長時間の滞在は禁止されていました。滞在していた人は退室を促されていました。室内で落ち着いていられる場所を探したのですが、いられた場所は体育館の2階スタンドのみ。ここは暖房が効いていなくて寒い。さらに言えば、食料が無い。何か売店やワゴンでも出ていることを期待していたのですが、一切無し。フィニッシュ後のエイドで豚汁(具があまりなかった)をいただきましたが、これ以降は食料を見つけることができませんでした(かろうじて自販機のカロリーメイトくらいでした)。また自販機の飲み物は冷たいものばかり、暖かいものは目にしませんでした。どこかに暖かい飲み物あっただろうか。ということで寒さに震え空腹に耐えながら、着替え後の3時間を過ごすことになりました。
そんな待ち時間のなかで気づいてみれば、河口湖駅行きとかの無料シャトルバスが出ているではないですか。しかもかなりの頻度で。この情報を事前に知りたかった。知っていたらこのルートを選択して、河口湖駅から電車していたのに…。結局、ツアーバスで新富士駅に着いたのは20時40分くらい。新幹線までの20分くらいの時間で駅から5分くらいのコンビニに行き、やっと食料を入手できました。そんな感じで帰宅は23時。長い一日でした。