(DNF)愛南マラニック〜食と海と太陽と〜2024

8月25日、愛媛県愛南町で開催された「愛南マラニック〜食と海と太陽と〜2024」(愛南マラニック)に参加しました。松山空港からバスと電車を乗り継いで到着した愛南町。愛媛県の最南端になります。朝7時台に羽田発で最終的にバスを降りたのは13時半くらいでした。およそ6時間の道のりでした。

さっそく前日受付の会場へ。愛南町の支所に併設された愛南町御荘文化センターへ。受付は14時開始ということで少し待ちましたが、少し予定を早めて受け付けてもらえました。柔軟なご対応ありがとうございます。必携品のチェックとビブスやGPS端末(IBUKI)とともにたくさんの参加賞をいただきました。ゼリー、味噌、お菓子、鯛飯のもと、冷や汁のもとなど。重量感たっぷりです(笑)。

時間が早いのでランチをとったあとで町内を散策。地元スーパーでは翌朝の朝食用のパンを準備しました。スーパーのあとで立ち寄った寺院は「観自在寺」で、四国40番目の札所です。お遍路と思われる参拝者の姿も見えました。夕食は宿泊したホテル近くの地元食材を使ったお店でいただきました。じゃこ天や鰹に加えて地元のお酒も少しだけいただきました。エネルギー源としておにぎりもいただきました。

大会当日です。朝7時スタートなので逆算して4時45分に起床。洗顔、朝食、装備品の準備、ストレッチなどを済ませて6時にホテルを出発。エイドが充実していると聞いていたので朝食を軽くしましたが、この判断は結果的に誤りでした。朝食はしっかり食べるべきでした。ホテルから会場までは徒歩10分ちょっと。会場に着いて必要な装備を身に着け、手荷物を預けて準備完了。6時45分から開会式や事前説明があり、予定通りに7時にスタートしました。予報では気温34度というコンディションで、坂道ばかりのコース。制限時間が長いので何とかなると思っていたのですが……。

スタートを待つ様子。午前7時前なのに既に暑い

朝のランニングに慣れていないこともあり、スタートから足が重く感じます。1kmくらい進んだところで早くも上り坂に差し掛かりました。上り坂は序盤から遠慮無く歩きます。スタートとフィニッシュが同じ会場なので、上り坂で上った分だけ下り坂がある。そんなことを励みにして歩きました。傾斜がなだらかになったら歩きからランに切り替えます。といってもキロ7分台から8分台のゆっくりランです。53kmのコースで制限時間が9時間。1時間あたり6km進めば数字のうえでは完走可能です(途中関門の設定があるので、必ずしも計算通りにはいきません)。

かなりの距離を歩きながら第1エイド(A1=4.9km)の紫電改展示館に到着しました。ここにはこの近辺の海から引き上げられた紫電改の実機が展示されています。コースは館内に入り、実機のまわりをぐるっと1周します。そして給水とともに冷たい河内晩柑のゼリーをいただきました。これは冷たくて美味しい。

紫電改の回りをぐるっと一周しました
河内晩柑(愛南ゴールド)のゼリー。最高に美味しい

ここからコースは下り基調になりました。いったん少しだけ上りますが、再び下りが続くようになり、これが10km過ぎまで続きます。下り坂はしっかり走って時間を稼ごうと思い、序盤は実際そのように走りました。ときおり絶景が見えたりするはずですが、あまり記憶に残っていません(序盤は写真もあまりありません)。

10kmを過ぎると小刻みにアップダウンを繰り返すようになります。上り坂は諦めて歩き、下り坂でしっかり走る。それを繰り返していました。14.7km地点に給水所(A2)があります。マイカップとして持参した焼酎ワンカップのボトルで水を飲み、そして水を補給していきます。マイカップ兼ボトルとして使用しました。

給水所。しっかり給水します

給水所を出るとコースは階段になります。この階段を上がっていったところが外泊のエイド(A3)です。ここは「ラーメンエイド」で冷たいラーメンが支給されると聞いていました。階段を上がった高台なので、見晴らしがいい場所です。肝心のラーメンですが、なんと茹でるのが追いついていないとのことで、待ち時間が発生していました。熟慮しましたが(嘘)、待つ時間がもったいないので通過しました。この判断はどうだったでしょう?時間がかかってもしっかりエネルギーを補給すべきだった気がします。持参していたエネルギー源はジェル3本のみで、あとはエイドに頼るつもりでした。階段を下りて先ほどの給水所(A2)の前に出ました。ラーメンのためだけに階段を上がるというコース設計だったようです(笑)。

ラーメンエイドの近くから見た光景

ここからは上り坂が続きました。あとから記録を見ると19.8kmの給水所(A4)までの間は1kmあたり10~11分くらいかかっているので、ほぼ歩いている感じです。これは仕方ないでしょう。かなり急な坂道が続きました。

給水所のあとは少しだけ下りますが、あとは再びアップダウンを繰り返すコースになりました。エネルギー不足に高温が重なって少し朦朧気味だったと記憶しています。歩くような走り方で24kmの高茂岬に到着しました。高茂岬のエイド(A5)では三色丼が提供されています。ここには公衆トイレがあったので利用しました。個室で腰掛けただけで汗が噴き出してきます。やはり暑い。用を足している間にも汗がしたたり落ちます。トイレを出てエイドに近づいていくと、どうも様子が違います。先行するランナーさんたちがエイドの脇を通過して海に向かって斜面を降りていきます。すぐにエイドに寄るのではなく、岬を一周してからエイドというコースになっているようです。岬が絶景なのでこれを見せたいのはよくわかりますが、このアップダウンはきつい。整備されているとはいえ登山道とさほど違いはありません。0.5kmくらいあったでしょうか。岬をようやく一周してエイドに到着しました。

高茂岬のエイドに到着しましたが、エイドの手前で左に行かせて岬を一周させられる(笑)
高茂岬から海を見る
下りてきた坂を見上げる
これから上る斜面を見上げる

エイドでは水分をたっぷりいただき、ボトルにも補給しました。さらに、事前に配布されたポリ袋に氷を入れ、これで身体を冷やせるようになっていました。これはありがたい。次回(があれば)ジップ付きの袋でも個人的に用意しておこうかと思いました。大迫のように帽子に氷を詰められるといいとも思いました。

ちなみにエイドの食品はマグロと鯛の二色丼でした(鰹の予定でしたが不漁によりマグロになりました)。この炎天下で生ものを食べるのに抵抗があり、申し訳ないけれどここは遠慮させていただきました。ラーメンに続いてエネルギー補給に失敗。これはきつい。でもちょっと食べる気にならない……(意外と神経質なのかも)。

マグロと鯛の二色丼。ほとんど食べられませんでした。ごめんなさい

エイドを出てからは比較的アップダウンが少ない区間になりました。なのに、ポリ袋の氷を頭に乗せたり、首筋に当てたりしながら進んでいたので、実質走れません。あとから考えると、ここでしっかり走らなかったことが敗因のひとつになっているような気がします。体を冷やすのも必要ですが、冷やしている時間が長すぎました。

海を見るたびに興奮する海無し県民(笑)

28kmくらいからはっきりした下り坂になり、ここはしっかり走り・・・と書きたいのですが、記録を見ると1kmあたり8分台です。歩かずに走ってはいるものの、しっかり走っている感じではなさそうです。きわめてゆっくり走っているくらいの感じだったと思います。このあたりで関門の時刻を気にしなくてはいけないことがわかりました。30kmの給水(A6)で愛南ゴールドのジュースをいただいた(残り少なかった)あたりだったと思います。周囲のランナーさんの会話がきっかけです。35km過ぎの関門が5時間50分の設定です。A6のタイムが5時間3分くらいだったので、残り5kmを45分くらいで進めばいいのですが、この状況なので不安でしかありません。

A6を出てから上り坂が続きました。2kmくらい上りが続くので、ここは歩くしかありません。1kmあたり10~11分くらいでした。関門通過には残り3kmを30分くらいで進む必要があります。ここ(だけ)はがんばりました。と言っても1kmあたり7分台くらいの速度です。関門には7分くらいの余裕をもって到着しました。関門はエイド(A7)にもなっていて、鯛飯のいなり寿司をいただきましたが、これもちょっと食べる気が沸かず半分くらいしか口にできませんでした。やっぱりエネルギーを摂取できていないですね……。

鯛飯いなり。これもほとんど食べられなかった…

次の関門は42km地点で、6時間50分です。しかしなぜか筆者は7時間30分と勘違いしていました。事前にコースマップを見ているときにそう思い込んでしまったのです。当日再確認しなかったのがあだとなりました。次の関門まで余裕があると勘違いしていたので、35kmの関門のあとしばらくの間は平地なのに歩くのみとして、1kmあたり10分強くらいのペースが3kmくらい続きました。関門まで少しだけがんばったので、足を休めようとしたのです。これが最大の失敗でした。

42kmの関門でもあるエイドの手前500mくらいの地点。道なりに進み、上り坂をとぼとぼと歩いていると、「おーい」と後ろから呼ぶ声が聞こえました。声の主は200mくらい後ろの交差点で違う方向に指を指しています。どうも道を間違えてしまったようです。慌てて坂を駆け下り、正しい道へ戻りました。右に分岐して海岸沿いの道を進むのが正しいルートだったようです。5分くらいロスしてしたでしょうか。これも大きな失敗でした。

分岐点に戻り、正しい道を走ったり歩いたりしながら進んでいくと、エイドのスタッフの姿が見えてきました。筆者が思い込んでいた関門時間には30分以上の余裕をもって到着しました。ここでスタッフから「関門アウトです。6分オーバーです」と宣告されました。関門時刻を勘違いしていたことに気づきました。痛恨のミスです。正しく関門時刻を認識していて、なおかつ道を間違えなければ通過できていたと思います。今回、それなりの時間とコストをかけて参加したので、何の収穫もなく帰ることになってしまいます。現在進行中の「47都道府県フルマラソン(以上)」の2周目では、6月の福島に続いて2回目の「収穫無し」です。

もはやエイドの食品(冷や汁だったかな?)を食べる気にもならず、呆然とするのみです。関門時刻に到着していればOKなので、エイドには関門を通過した人がまだ多数残っています。そのなかをパイプ椅子に座って会場に送ってもらうクルマを待つという悲劇……。言葉になりません。クルマのなかでも談笑する他のリタイアランナーさんの会話に加われませんでした。こうして文章に書いていると、また悔しさが込みあげてきます。

とはいえ、頭や体をアイシングしながら絶景の中を走る(歩く)という貴重な経験ができました。完走はできなかったものの前夜や当日夜には美味しいものも食べました。夏休みの良い思い出と考えることにします。スタッフのみなさま、ボランティアのみなさま、ありがとうございました。ちなみに大会では救急搬送3件、他に脚攣りで動けなくなった人が多数だったとか。この結果を考えると、同じ日程と距離ではもう開けないのではないでしょうか。自治体や消防などは開催を認めないでしょう。今後、時期をずらして開催されるようでしたら再チャレンジしたいと思います。

スタート・ゴール会場までクルマで送っていただきました。会場に戻りクルマを降りると、そこでGPS端末を返却しました。近くのゴールには完走した速いランナーさんたちがフィニッシュしています。そしてドリンクを手渡されています。いいなあー。リタイアしたランナーにはドリンクはありません。

預けた荷物を受け取り、会場の公園に併設されたプールに向かいました。プールの入場券を受付時にいただいていました。この入場券でプールの更衣室とシャワーを利用できます。海パンがあればプールも利用できます。筆者は海パンを持参していなかったので、ランニングウェアの下半身だけの服装になって水シャワーを利用しました。温水シャワーは有料でしたが、この日は水シャワーで十分でした。シャワーで汗を流してさっぱりして移動できます。助かりました。

今回の関門アウトの結果、コロナ禍の初期に大会が復活し始めた2020年7月から続けていた「毎月完走」が止まってしまうピンチになりました。幸い8月31日が土曜日にあたりますので、何か短い距離の大会にエントリーすることにします。

(後日談)一縷の望みをかけてエントリーした31日の大会(皇居を周回するレース)でしたが、迷走台風(10号)の影響で中止。「連続」は7月で止まってしまいました。台風を恨まず、愛南を完走できなかった自分を反省します。