紀州口熊野マラソン2017

2月5日(日)、和歌山県上富田町で開催された紀州口熊野マラソン(きしゅう・くちくまの)に参加しました。筆者にとって、2017年のフルマラソンはこの大会からスタートです。

ここに向けて万全の体制で臨みたいところでしたが、1月10日頃に風邪を発症。意外に長引いてしまい、完治まで2週間弱。22日のハーフマラソン(千葉)にぎりぎりに間に合いましたが、この間は練習ペースを落とさざるを得ない状況でした。これに加えて下旬にはランニング中にちょっとした体調の問題が起き、さらに練習量を抑えることになりました。という感じで、ぶっつけ本番に近い形で参加することになってしまいました。

前日の4日(土)、新幹線と特急を乗り継いで紀伊田辺に到着。紀伊田辺のホテルを選択した理由は、会場行きのシャトルバスが発着していることです。理想を言えば白浜温泉あたりに宿泊して、大会後にもう一泊したいところでしたが、月曜日に休むわけにもいかず帰りの足を考えての選択です。ホテルは紀伊田辺駅から徒歩10分程度。1階にスーパーが併設された建物です。

紀伊田辺駅前の弁慶像

この大会は当日受付も可能ですが、メイン会場を下見しておきたかったので前日受付をしてきました。紀伊田辺駅前から路線バスで上富田町役場前へ。バス停から会場の文化会館まで徒歩3分程度です。会場では参加賞のTシャツの他、梅ドリンクをいただいたりして思わぬ荷物になってしまいましたが、ありがたくいただきました。翌日はこの建物が更衣室や待機場所になる予定です。

大会の1週間くらい前から念入りに天気予報をチェックしているのですが、どうも大会当日だけ雨になる予報が出ていて、なかなか状況が変わってくれません。前日になっても大会当日は朝から雨模様の予報。特にレースが行われる午前からお昼過ぎにかけて強く降る予報が出ていました。土曜日は青空がきれいで気温も高め。絶好のコンディションだったのに・・・。

受付から紀伊田辺に戻り、ホテルにチェックイン。夕食をどうしようか考えましたが、もう一度外に食べに行くのも面倒だったのでホテルに併設されたスーパーで総菜や主食を購入して食べることにしました。あまり地元らしさはありませんが、美味しくいただきました。ビールと酎ハイも少々。なお、風邪がぶり返す気配もあったので風邪薬も飲みました。これが当日に悪影響を出していたような気もします。

スーパーで購入した夕食(2人分です)

当日朝、6時に起床。外はまだ暗いので天気の具合はわかりません。準備を整えながら、若干のストレッチなどして7時の朝食開始時間を待ちました。腹8分目程度に白米と焼き魚、名産の梅干しなど。時間節約のため料理の半分くらいは残してしまいました。ごめんなさい。

7時半、ホテルをチェックアウト。天候は雨。走る格好に着替えを済ませましたが、靴だけはまだ普通のスニーカー。ランシューはリュックの中に温存。雨が染みこんでしまうのを少しでも防ぐため。駅前のバス乗り場まで徒歩10分。20分程度の移動後、降車から建物まで徒歩5分。この時間ですっかりスニーカーの中まで雨が染みこんでしまいました。バス降車後の方が、少し強めだった気がします。せっかく靴はランシューを温存していたのに、ソックスはラン用を履いてきてしまいました。これは失敗(←頭悪い)。

バスから見た弁慶像(雨で見えない)

最終的な準備を終え、とりあえず荷物の置き場所(待機場所)を確保してスタート時刻を待ちました。雨でみんなぎりぎりまで室内にいるので、居場所の確保も大変です。スタート時刻は10時ですが、先にスタートするハーフの部の人がスタート地点に向かいます。だいぶ建物内は空きましたが、ゆっくりしている時間はありません。フルのスタートに向けて15分前には建物を出て、スタート地点に向かいました。雨は弱くなることなく降り続いています。シースルーのウィンブレ(ナンバーカードが見えるように)を羽織っていましたが、走るのに邪魔なので両袖を腰に巻き付けてスタート位置にならびました。

文化会館を出るところ(かなり強い雨ですが写真ではよくわかりません・・・)

スタートは号砲が聞こえず、何となくスタートといった感じ。スタートブロックも4時間以上の札だけ見かけましたが、他はよく分からないままスタート時刻になってしまった印象です。2000人規模の大会なので大した人数ではなく、なおかつ雨で集合が時間ぎりぎりの人ばかりだったので、あまり厳密に考える人は多くなかったように思いました。スタートラインは約3分で通過。

マラソンコースは、上富田町の役場付近を起点にその周辺を巡るコース。終盤は富田川の両サイドを長く(8キロくらい)走るコース設定になっています。最初は上富田町のおそらく中心街をぐるっと5kmほど走りました。途中JRの朝来駅(あっそえき)近くを通り、小規模ながら商店街的な場所も走りました。若干の高齢化社会も感じつつ、応援に感謝し、このあたりは1kmあたり6分強のペースで走りました。ちなみに今回の目標は30キロまで6分前後のペースを維持すること。そして最終的に4時間半くらいでゴールすること。今年の目標もサブ4に置いていますが、今回は練習不足のため狙えるような状況ではありません。なお、5時間を切れなかった場合には、同じレースへの再参加で5時間切りを自分に課しています。アクセスに難のある場所なので、この最低条件は何としてもクリアしたいところ。

というわけで雨で走りにくいコンディションながら悪くないスタートペース。若干の息切れが気になりましたが、まだまだ心肺も脚も余裕がある感じでした。ただ、風邪の影響が残る(と思われる)心肺は不安でした。

5kmから10kmは岡川沿いを北上し、折り返して対岸を南下する設定。北上する間が上り基調、南下が下り基調になります。走っている間はあまり意識していなかったものの、記録を見ると下りの方がスピードが若干上がっているようです。上りは6分20秒以上、下りは6分強でした(いずれも1kmあたり)。

11kmから15kmは富田川沿いを南西方向に進むコース。川の流れに沿っているので基本的に下り基調になります。しかし橋のたもとなどで若干のアップダウンもあり、あまり侮れないコースです。ほぼ6分20秒ペース。徐々に想定ペースから遅れ始めました。下り基調なのでもう少し早く走れそうなものですが。体の状態は脚が重く、前に進まない感じ。本当は30km過ぎに現れて欲しい症状ですが、ハーフ地点より前に出るとは。練習不足の結果か、体調不良の影響か、どちらかだと思います。このあたりから体が動かない分、いっそうに冷えを感じるようになり、腰に巻いていたウインドブレーカーを着ることにしました。寒さは多少改善しましたが、ウィンドブレーカーの中がしっとりと濡れてしまっているので、寒いことには変わりありません。

16km手前で「郵便橋」を通過。この橋は親柱が郵便ポストの形をしているなど特徴のある橋で、楽しみにしていたポイントでした(実は、前にも見に来たことがあります)。それなのに、あまりの脚の重さからか郵便橋であることに気づいたのは橋を渡り終わって交差点名に「郵便橋東詰」と書かれているのに気づいたとき。時既に遅しで、郵便ポストの親柱は通過してしまっていました。残念。

郵便橋を渡ると、20km手前のこのレース最高点が近づいてきます。18kmくらいまではあまり坂を感じなかったものの、18kmを過ぎると一気に急な上り坂になりました。ここはスピードをぐっと抑えて(いや、スピードが上がらなかった)、のろのろと上がりきり、次は大きな下り坂に。ここも脚をブレーキにして消耗しないようにゆっくりと折りました。

21kmからは富田川左岸を北東に向かってさかのぼるコースに入ります。ただし、23~27キロ過ぎまでの4キロ今日は生馬川沿いに高台を上って下りる区間を挟むことになります。体が満足に動かない理由の一つが何となくトイレに入りたかったこと。23キロ過ぎに公民館を利用したエイドがありましたので、ここでトイレに立ち寄り体を少しだけ軽くしました。1分ちょっとのロスだとは思いますが、少しだけ軽くなってリスタート。25キロのピークに向けて足取りが少しだけ軽くなりました。

27キロ過ぎからは再び富田川。富田川沿いを35キロまで上り、そこからはゴールまで富田川沿いを下ることになります。上流に向かって走るので、35kmまでは上り基調、そこからゴールまでは下り基調になります。しかし橋の取り付けなどで若干のアップダウンが繰り返されました。このあたりから、いよいよ体の疲労度が増してきて、時々休憩の歩きを入れながらでないと走れなくなりました。ペースは1kmあたり7分を超える程度。残り15kmを2時間で走ればいいレベルなので、どうにでもなると思うのですが、進めば進むほど自信がなくなってきました。川の対岸には早い人たちがもうゴールに向かって走っているのが見えました。寒くてきつくて早くレースをやめたくて仕方ないので、対岸を走っている人たちが羨ましくてなりません。でもそれが力にならない。

35kmで富田川を渡り、今度は国道311号を下ります。ここは交通規制が完全にはされておらず、歩道がない区間では道路の左端を走りながら、右側をクルマが追い越していく。普通に走っている間はともかく、止まっている人や歩いている人を追い越す場合にはクルマにも気を使わなくてはならなくなり、しかも足元の水たまりにも気を配り、さらにかなりデコボコもかなりありましたので、走りにくい区間でした。ここは下り基調のなかでしたが、橋の取り付け部などの細かい上りだけは走るのを諦めて脚を休めるようにしました。

40km地点あたりからは12km地点あたりで走ったコースを再び走る設定。寒くて指先の感覚がなくなってきていましたが、12kmの頃にはまだここまで冷えてなかったなあなどと思いながら、残り2km先のゴールを目指しました。ダメなレースになるだろうとは思っていましたが、12kmの時点ではここまでダメだとは思っていませんでした。消防署の前を過ぎると右折。右折するとゴールの上富田文化会館までもう残りは500mくらい(推測)。何とか力を振り絞り、沿道の応援に感謝しながら一歩一歩脚を進めました。

結局最低ラインの5時間はクリアしたものの、グロスで4時間57分、ネットで4時間54分という本当にぎりぎりのクリアでした。一つ間違えたら最低ラインの5時間を切れず、「再レース」になるところ。ここのところ富士山、奈良と寒いレースが続いていましたが、雨も加わるコンディションになったのは実に久しぶり。冬の雨レースは2015年の「いわきサンシャイン」以来です。このときもちょっとした事故によるトレーニング不足で、5時間オーバーのダメなレースでした。今回も風邪によるトレーニング不足と寒さと雨が重なったことでボロボロになってしまったものと思います。

ゴールの様子(同行者写す)

雨レースで気づいたこと。手袋自体が雨水を吸ってしまい、手袋に体温を奪われてしまうため、途中から素手に。途中から指先の感覚が鈍くなってしまい、持っていたジェルのキャップを開けるのにも一苦労するほど。何か対策がないものかと思案しています。水たまり対策はどうにもなりそうもありません。靴が(ソックスも)水を吸いますので、マメ対策のワセリンを十分に塗っておくくらいだと思います。ウェアですが、できるものなら雨水を吸う前に薄いレインコートなどを着ておく方が良いかもしれません。このあたりは走力との相談になると思います。早い人はそこまでいらないだろうし、筆者のように時間がかかる人は体温低下を防ぐ方法が必要でしょうし。筆者の場合はせっかく持っていたウインドブレーカーを最初から着ておくべきでした。これは反省点です。雨よけに帽子をかぶっていましたが、これはどうだったのか分かりません。帽子も雨水を吸ってしまい、寒いうえに不快でした。

レース後は本当は温泉に浸かって体温を回復させてから帰りたかったのですが、レース自体に時間がかかり時間がなくなってしまいました。着替えを済ませ、紀伊田辺駅行きのシャトルバスに乗り、紀伊田辺駅へ。会場グルメはバスの時間を優先して諦め。紀伊田辺駅では予約しておいた特急まで1時間くらいありましたので、田辺の町を少しだけ散策。寒かったので食料を買い込んで駅の待合室に戻りました。17時半過ぎの特急で新大阪へ。新幹線に乗り継いで23時頃、横浜の自宅に戻りました。和歌山は遠い。再チャレンジにならなくて良かった・・・。