アシックスがサブ4(フルマラソン4時間切り)をターゲットとしたシューズを発売しました。このシューズに付帯するサブ4を目指すフルマラソン大会が大阪、東京で開催される情報を耳にして参加を決めました。フラットなコースに加えて「前半型」「イーブン型」「後半型」それぞれのペースメーカーも走ってくれるとのこと。ただ、東京の開催日が横須賀・三浦ウルトラの翌日であり参加が難しいため、日程が空いている大阪で参加することにしました。
大阪の大会会場は阪急の南方駅近くの淀川河川敷。ここに設定された往復10kmコースを4周+端数の2.195kmという公認コースです。ペースランナーがいることを除けばいつも走っている鶴見川の大会とそんなに違わないのですが、参加者の目標がほぼ全員「サブ4」であることが最大の特徴です。引っ張ったり、引っ張られたり、励ましたり、励まされたり、そんなところが違うのだと思います。
会場近くのホテルに前泊して、諸々の準備を済ませて7時40分頃に出発。出発時には雨が降っていましたが、徒歩10分ほどで会場に到着した頃には止んでいました。受付でビブスを受け取り、更衣室として設営されたテントで最終的な準備を整え、持ち物をリュックに詰めて荷物置き場のテントに置きました。荷札に番号を記入して荷物につけておき、終了後はスタッフがビブスの番号と照合する方式でした。30分ほどの余裕をもってすべての準備が完了。会場のイベントを見たりしながら時刻を待ちました。
筆者は「前半型」の走り方を選択しました。第1〜第4ウェーブが「前半型」、それに続き「イーブン型」、「後半型」という順序でスタートする方式でした。筆者は第3ウェーブに割り当てられ、スタートは9時2分です。普段と違って記録を目指しているので柄にもなく緊張するスタート待ちの時間でした。スタートの合図はペースランナーとして招待された川内優輝さん。なかなか川内さんのスターター姿を見ることはないでしょう。ランナーの中にはスマホで撮影している人もいました。
9時2分、予定通りにスタートしました。この日に備えてそれなりに準備してきたので、スタート直後はかなり身軽に感じました。しかし、ペースランナーさんのスピードがちょっと速い。5分35秒くらいのペースを目指していたようですが、体感で5分20秒くらい。このペースで引っ張られるとちょっと困ります。1km進んだところでペースランナーさんも速すぎることに気づき、少しだけペースダウン。しかし2km地点でもペースは5分24秒(笑)。少しだけ落ち着いたようですが、まだ速い。2.5km置きに設置された給水を挟んだ3kmのラップは5分37秒。やっとほぼ目標タイムといえる範囲に落ち着きました。このペースで前半を走り、後半は5分45秒くらいに落として走る想定でした。もし20km過ぎても余裕がありそうなら、ペースランナーさんの前に出て5分35秒ペースで行けるところまで行ってみる心づもりもありました。
5kmで最初の折り返しです。5kmのラップタイムは27分45秒くらい。28分を標準と考えると15秒くらい速いペースでした。まあ、いい感じと言えるでしょう。折り返して復路に入ります。淀川の河川敷を往路は上流方向、復路は下流方向に走るので、復路の方が若干の下りになるはずですが、体感ではまったく感じません。1か所だけ復路のみに30cmくらいのアップダウンがありました。また、前日からの雨の影響で往路、復路ともに水たまりが数多くありました。走路の端には泥のぬかるんだ場所も少しだけ見受けられました。個人的に水たまりはあまり気にしないのですが、ぬかるみは少し困ります。足を滑らせるかもしれないし、あとで靴を洗うのも面倒なので。復路の途中で若干の空腹を感じたので早めの補給をしました。7.5kmの給水を前にジェルを摂取。ゴミは給水のコップと一緒に捨てさせてもらいました。10kmのラップは27分50秒。往路より5秒くらい遅くなりましたが、想定より少し早めです。ここまでもいい感じです。
2周目に入ります。初めてのコースですが、これ以降は一度走った場所なので、少し気が楽になります。ここまで天候は雨がぎりぎり降らないで持ちこたえている状態です。ときどき顔や腕など肌が露出しているところで雨を感じます。気にならない程度です。引き続きペースランナーさんについて走り、想定くらいのペースを維持しています。5分30秒台前半くらいです。このあたりから往路のみ、向かい風を感じるようになりました。復路では追い風のはずですが、追い風は感じないものです。復路の18km手前の給水に合わせて、2回目のジェルを摂取。15kmの5kmラップは28分ちょうど。20kmは27分45秒程度。往路の方が少し遅くなりました。向かい風のせいでしょう。
20kmを過ぎてペースランナーさんが少しペースを落としたようです。それに加えて給水で少し時間を取られてしまいました。21kmのペースが5分45秒に落ちました。元々それくらいに落とすつもりでいたものの、余裕があれば引き続き前半のペースを維持して、あわよくばペースランナーさんの前に出るかもと思っていましたが、意外に後半はてこずるかもしれないと思い、自重しました。22kmも引き続き5分45秒ペース。今度は給水を含んでいません。このペースで最後まで刻めばサブ4が見えてくるはずです。最後まで刻めば・・・。
23km通過も引き続き5分45秒ペース。ここまではまったく問題ないように感じていました。そして悲劇は突然やってきました。左腿の裏側がピリッときました。脚攣りの症状です。攣る一歩手前の状態で踏みとどまろうとしましたが、そうすると大きく失速してしまいます。この大会では失速は許されません。何とか攣らないように脚の動きを意識しながら前に進みますが、この走り方ではどうしても速度が落ちてしまいます。少し速度が落ちたせいか、本格的に攣るのをなんとか抑えて、そのまま走れそうな感じになってきました。しかし24km通過は6分ちょうどくらい。これでは想定より15秒遅い。このまま続いたら目標を達成できない。そして25kmの折り返し手前で再び同じ場所がピリッときました。もうダメです。元のスピードには戻れません。サブ4の目標がガラガラと音を立てて崩れていくようでした。
何とか脚の状態を戻して食い下がろうと努力したのですが、今度は右のふくらはぎに力が入らなくなったりして今回のサブ4チャレンジは完全に終了しました。ゆっくりと完走のみを目指します。完走すれば47都道府県マラソン(2周目)の大阪をクリアできます。それだけが目標になりました。何度も後ろからくるペースランナーさんを先頭とした集団に抜かれます。最後のグループはしんがりを川内さんが努めています。川内さんに追い抜かれるという貴重な経験ができました。いや、追い抜かれてはいけないレースなので、喜んでいる場合ではありません。25kmのラップは30分、30kmのラップは34分でした。
30kmの折り返しを2時間57分くらいに通過しました。30kmの関門は3時間10分だったはずなので、これはクリアしていました。4周目に入ります。このあたりから雨がきつくなってきました。往路は向かい風なので、雨と向かい風のパンチのあるコンディションになりました。記録を目指していたら乗り越えられる試練だったと思います。筆者はもうモチベーションを失っていたので、ただ単に辛いだけでした。今年は佐倉や青森などで雨レースを体験してきていますが、こんなにモチベーションの上がらないコンディションではありませんでした。35kmのラップは39分。もうほとんど歩いているに近い状態です。
35kmの折り返しを過ぎたあたりで雨が小休止状態になりました。このまま持ちこたえてくれ。モチベーションが無い状態で残り7kmという状況です。このあたりでポーチからスマホを取り出してコースの写真を撮影しました。本当はそんな余裕は無かったはずです。40kmのラップも39分でした。
残り2.195kmです。まだコース上に残っている(走っている)ランナーは全員目標を達成できなかったことになります。みんなしっかり走っていてすごいです。わたしは全然足が動いていません。キロ8分くらいの低速でなんとか端数を往復。フィニッシュでゲストの芸人さん(オレンジ田中さん)が迎えてくれました。ありがとうございます。
そんな感じでChallenge4(4時間切りに挑戦)は大撃沈に終わりました。自分なりにコンディションを整えて参加したつもりだったので、この結果は正直、ショックです。サブ4できると自信を持って参加していました。なぜ足攣りが発生したのか、自分なりに考えてみたいと思います。
この大会の結果、47都道府県マラソン(2周目)の大阪をクリアという結果のみ、残すことができました。