横須賀・三浦みちくさウルトラマラソン2022

2020年、21年と2年続けてコロナ禍で中止になり、3年ぶりの開催となった「横須賀・三浦みちくさウルトラマラソン」に参加してきました。100kmの部です。中止になった2回ともエントリーしましたので、2回の繰り越しを経て参加となりました。参加した2018年、19年は2年続けてリタイアとなり、三度目の正直なるかというリベンジでした。

事前にWebサイトなどの案内を見てわかっていましたが、ヴェルニー公園をスタートしてソレイユの丘でゴールという従来のコースではなく、三浦海岸を発着とするコースに変わっていました。これに伴い前泊の場所も汐入駅近辺から三浦海岸近辺に変える必要がありました。三浦海岸近辺はリーズナブルに泊まれるホテルが少なく、少し高くつきましたが会場から徒歩15分程度のホテルを予約しました。

事前に提供されたコース図を見て気づいたことがもうひとつ。このコースの名物である武山のトレイルがレース中盤ではなく序盤に設定されていること。以前はトレイル前に30kmほどありましたので、元気な脚でその距離を走ることができました。今回はスタート早々にトレイルで疲弊し、その脚で残り90km余りを走ることになります。これは厳しい。さらに直前に送られてきた情報によると、53.9kmでいったんスタート地点の三浦海岸を通過するのですが、ここが最初の関門になっていて11時半までに通過する必要があります。スタートは朝5時ですので関門まで6時間半。トレイルを含む10kmをおそらく1時間半はかかる。トレイルで疲弊した脚で残り43.8kmというフルマラソン以上の距離を5時間ということになります。これ無理だよね。という感じで、始まる前から戦意喪失状態で、景色やエイドを楽しみながら関門の53.9kmを目標とすることにしました。

さらに悪い条件が重なります。前日にまとまった量の雨が降りました。トレイル区間は水をたっぷり含んでいることでしょう。これに追い打ちをかけるように、当日未明にも割と強い雨が局所的に降りました。路面は相当のぬかるみが予想され、トレイル区間は相当の時間がかかりそうです。

ということで午前5時ちょっと前、定刻より少し早めに三浦海岸をスタートしました。無理なスピードを出すことなくゆっくり進みます。まずは海岸線に沿って東方向に。およそ2km進んでコースは左折。海岸線を離れて斜面を上り、津久井浜駅前を通過し、さらに上っていくとこの日最初のエイドが現れます。ここが「武山」エイド。これから始まるトレイルに備えてバナナをいただきました。滑りませんようにという願いも込めて。

スタート前の様子(三浦海岸)

いよいよトレイル区間に入ります。段々になっているところはまだいいのですが、やはり斜面は滑ります。それに予想通りかなりぬかるんでいて、足の置き場所に悩む場所も出てきました。ときどき滑って転ぶ音や声が聞こえてきます。かなりやばい。それほどの距離を走っていないので、ランナーがばらけていないこともあり、時には渋滞にもなっています。前が空かずに止まって待っていると、足もとが滑って徐々に下がっていくような斜面もありました。そんなこんなで苦労しながら「三浦富士」に到着。絶景写真撮りたかったのですが、先を急ぐことにしました。若干の下りも交えながらもうひとつの頂である武山を目指します。ここで前を行く人が道を間違えてしまい、あとに続く10数人がついていってしまいました。筆者も着いていった一人です。2~3分くらいのロスだったでしょうか。長い道のりなので、これくらいは仕方ないです。コース復帰後しばらく歩くと「武山」の山頂に出ます。ここからは下りに入ります。係員の人がいて、下りの方向を教えていただけました。ここにはトイレも整備されていたようです。

武山からの下りですが、ここがこのコースの真骨頂でしょう。ところどころに滑りすぎて危険なところもありました。倒木をまたいで通過する箇所も。そんな悪路でしたが、何とか下りきって舗装道路が見えてきました。あと10歩くらいでロードに戻れる。そう思ったところで気を抜いてしまったのでしょう。滑って尻もちをついてしまいました。ウェアの尻と両手が泥だらけ(笑)。あと10歩だったのに。幸い怪我はありませんでした。

トレイルを終わって先ほどのエイドを再び通過。こういうコース設定になっているようです。8kmちょっと手前になります。エイドのウェットティッシュで両手を拭かせてもらいました。これでようやくスマホ(新品)を触れます。ドロドロの手でスマホを触るわけにはいきません。でもスマホがないとコースの確認もままならないので、ここで手を拭けて両手が使えるようになったことはありがたいことでした。

10kmのポイントを過ぎてさらに進むと海岸線に出ます。ここから横須賀方面を目指すのですが、まずは野比海岸のエイドに立ち寄りました。そうめんにタマネギと鰹節がトッピングされたものをいただきました。水も補給して出発。腰のベルトにペットボトルを入れ、エイドで水を補給していきます。リュックではなく今回は腰ベルトを選択しました。

エイド後、海岸線を北東方面に進み、浦賀を目指します。ランナーの間隔が徐々にばらけてきましたので、前後にランナーがいない時間もでてきました。案内のスタッフや表示は少なめの大会なので、コースロストしていないか不安になることもあります。そんなときはスマホでチェックすることになります。このため、スマホのバッテリー切れは致命傷になりかねません。対策としてポーチに充電用のバッテリーを持参しておりました(結局、早めにリタイアしたので使いませんでしたが)。浦賀に向かう途中、コンビニに立ち寄り、水を購入。ペットボトルの水がいったん終了したためです。コンビニが随所にあるので、補給に不安はありません。

カインズ久里浜店が見えてきました。カインズ様のロゴマークが入ったザスパのユニフォームを着ていましたので、ここで記念写真。何やってんだか。

京急の浦賀駅前で右に大きく(鋭角状に)曲がります。このあたりでコースを不安に思った人が戻ってきました。不安になりますよね。気持ちはわかります。しかし、間違っているわけではないので、大丈夫ですよと伝えました。ここから観音崎方面に向かいます。アップダウンの続く坂道をいくつか超えると観音崎のエイドがありました。ここではおにぎりをいただきました。水も補給。

さらに海岸線を進んでいくと走水を通り、さらにその先で「うみかぜ公園」に出ます。道路を走るべきなのか、公園を走るべきなのか不明ではありましたが、とりあえず公園を走りました。そろそろ折り返しのはず。戻ってくるランナーも見えてきます。手で合図して声をかけあいます。何となく連帯感が生まれているのが楽しいところ。

うみかぜ公園

公園から道路に降りてさらに進むと戻ってきたランナーさんから「次の信号で右に曲がると折り返しですよ」と声がかかりました。交差点で右に曲がるとエイドのテントが見えます。30kmちょっと手前でした。ここではオレンジとポテチパンをいただきました。横須賀のご当地グルメです。塩っ気があるのが嬉しい。ペットボトルに水も補給して折り返します。

関門までまだハーフマラソン以上の距離が残っていることもあり、気持ちは少し凹んでいますが、すれ違うランナー同士の声かけや合図は嬉しく感じました。ただ、徐々にすれ違うランナーは最後尾に近くなってきたようでまばらになってきます。自分自身もかなり後ろの方だということがわかります。

来た道を折り返しますが、復路では観音崎の灯台をぐるっと回ります。ここは往路にはなかったルートです。こういうちょっとした距離調整が精神的にきついくのしかかります。

元の道路に戻りますが、走ってきた道と同じなのであまり新鮮味はありません。二度目の観音崎エイドでは両腕に掛け水をしてもらいました(頭の掛け水は自重しました)。復路では燈明堂への往復も往路に無いルートです。この往復は前後のランナーとすれ違うポイントになりますが、意外に多くのランナーが自分の前後にいることがわかりました。今日はみんなきつかったのだと改めて実感しました。

そんなこんなで野比海岸エイドに戻ってきました。50km手前くらいです。ここのスタッフが言うには、11時まで(の設営)と言われていたが、ランナーが続々とやってくるのでまだ続けているとのこと。時計を見ると既に12時を過ぎています。関門のはこの先53kmで11時半のはずですが、周りにはたくさんのランナーがいます。これは関門の通過は相当少なかったのだろうと想像できました。

野比を過ぎると、京急長沢駅、津久井浜駅といった感じでスタートした三浦海岸が近づいてきます。ここが関門になりますが、関門時刻を大きく過ぎて、13時過ぎくらいだったと思います。達成感ある感じ終了(リタイア)となりました。お疲れさまでした。63kmコースの早いランナーがぼちぼちゴールし始めていました。

リタイア後、気分だけは完走です。焼きうどんやマグロ丼をトンビが上空で狙うなかでいただきました。軽く着替えののち、帰宅の途へつきます。その前に会場近くの海産物を楽しめるお店で反省会も挟みました。

ゴール(リタイア)後のお楽しみ(マグロ丼)

今回、三度目の正直で100km完走を目指しましたが、自分の走力ではこの大会での完走は厳しいようです。今回でそれを再認識しました。トレイル付きのコースであることに加え、アップダウンの回数も多過ぎ、ウルトラ初心者には厳しいコースです。100kmは別の場所で目指すことにして、次回以降は63kmのコースにチャレンジするか、ボランティアで参加するか、熟考します。

とはいえ、大会を楽しめたことには違いありません。主催者スタッフ、ボランティアスタッフ、沿道近隣のの皆様には感謝しかありません。この状況下での開催にはいつも以上に困難があったと思います。ありがとうございました。

帰宅後に泥々になった靴やソックスを洗うのがまた一仕事でした。トレイルランナーさんはいつもこの作業をしているのでしょうか。改めてリスペクトしてしまいます。