魚津しんきろうマラソン2026

魚津しんきろうマラソンに参加してきました。蜃気楼が見えることで知られている魚津ですが、大会当日は何と8年ぶりの「ランクA」の蜃気楼が見られました。肉眼ではっきりわかり、それが2時間以上継続するという条件だそうです。マラソン中にも見ることができ、終了後もはっきり見えていました。これ以上ない幸運に感謝するしかありません。肝心のマラソンですが、序盤から慎重に走り、終盤に向けて力を温存していたはずだったのですが、ラスト3kmで脚が攣って急減速してしまいました。課題が山積みです。以下、詳細です。

富山県で開催される大会には黒部名水マラソン(2回)と富山マラソン(1回)に参加したことがあります。ハーフマラソンへの参加は初めてです。前日に新幹線で富山県内に入り、レンタカーで城めぐりなどして過ごしました。夕方に魚津に移動して予約したホテルにチェックイン。近くの居酒屋で夕食を済ませました。味、ボリュームともに満足感の高いお店でした(お店は志庵さん)。翌日に備えて早めに就寝しました。

翌朝は7時に朝食。ホテルの朝食は6時30分開始でしたが、マラソンが9時50分スタートなので3時間前で十分と考えて、混雑を回避しました。ホテルから会場までは徒歩約20分なので8時に出発すれば十分です。朝食後に落ち着いて準備を整えて、出発。現地では上着を脱いで、リュックを荷物置き場に置いて準備が完了しました。手荷物は体育館のフロアに置くだけで管理はされていません。貴重品のみテーブルで預かっていました(有料)。貴重品は同行者に持ってもらったので利用していません。

2週間前に10kmの大会を無事「完走」できたので、今回も「完走」を目指しました。そのためにも前回と同様に慎重にスタートすることを心がけました。具体的には1kmあたり6分30秒より速く走らないこと。前回はこれで7kmまで走り、その後のスピードアップに成功しました。今回も残り3km(18km)までこのペースで走り、その後で加速することを予定していましたが……。

大会のメイン会場は魚津駅から徒歩15分くらいの「ありそドーム」というスポーツ施設です。荷物置き場に使用されたアリーナをはじめ、展望台やプールなどを兼ね備えています。もしかしたら津波避難対策も兼ねているのかもしれません。立派な施設でした。この施設の近くの海岸沿いの道路が「しんきろうロード」でコンディション次第で蜃気楼が見えるようです。大会は、このしんきろうロードがスタート地点でした。筆者はDブロックスタートで、しんきろうロードに入る前の施設前の道路からスタートすることになりました。

9時50分、予定通りにスタートしました。海岸沿いのしんきろうロードに出て、スタートラインを通過するまで約2分。少し時間がかかり過ぎという印象ですが、今回は記録を目指していないのであまり気になりませんでした。

スタート直後のしんきろうロードは海岸線なのでフラットといえばフラットですが、高低図には現れないような微妙なアップダウンがあったような気がします。上記に書いたような目標速度なので、多少のペースダウンは気にせず前に進みました。序盤のラップタイムは予定通り6分30秒前後を維持していました。いい感じです。常に海岸線が見えていて、走っていて気持ちいいコースです。

3kmくらいでコースは右折して、旧JRや富山地鉄の線路をアンダーパスでくぐり、ぐるっとUターンするように海岸より一本内側の道に出ます。こちらが市街地に近いのかもしれません。進んでいくと店舗、住宅などが並んでいるエリアに出ます。スタート地点からもほど近い場所でもあり、応援の同行者もこちらに先回りしていました。ペースは6分半前後を維持しています。引き続きいい感じです。

7kmくらいで折り返して、ここまで走ってきたコースを逆方向に走ります。海岸沿いのコースに戻ったのが11km地点でした。ふと前の方を見ると、一部のランナーがコース右側の海岸側で立ち止まり、スマホを海に向けて写真を撮っています。もしかして……と思い、海岸線側にいたランナーさんに聞いてみました。やはり蜃気楼が見えているそうです。どうやら地元の人らしく、どのあたりが蜃気楼なのか教えてもらいました。ビルなどまったくない能登半島の先の方角にビルのようなものが見えているとのこと。写真だとわかりにくいですが、たしかにそのように見えます。全体的に海岸線が盛り上がっているように見えています。これが蜃気楼なのですね。この季節は比較的見える確率が高いようですが、はっきり肉眼で見えるとは嬉しい限りです。

ここに長居するわけにはいきません。コースに戻りました。14km手前くらいでスタート地点のありそドームに戻ります。再び応援の同行者が待機していました。まだ元気なので合図だけして先に進みました。こちらも魚津の市街地的なエリアが続いているようです。商店や企業のビルなどが並ぶ通りを進み、17km過ぎくらいで折り返します。残りは3キロ半くらいです。

このあたりで防災無線のような放送が聞こえてきました。何と蜃気楼が見えているというお知らせでした。蜃気楼が見えるとこういう放送が流れるのですね。驚きました。

大会前の予定では、このあたりから加速する心づもりでした。しかし、練習不足がここで現れ、足がつりそうになりました。目標があるわけではないので、止まったり、歩いてしまったりしてもよかったのですが、今後のことを考えて失速してでも走りきろうと思い直しました。速度を落としてつりそうな足をかばうように進みました。さきほどはまでは1kmあたり6分30秒前後だったラップタイムが7分台に落ちました。

それでもつりそうなところを何とか持ちこたえて進み、ゴールのありそドームへ。スタートは路上でしたが、ゴールは敷地内に設営されていました。多くの観客が集まっているなかを足をひきずるように進み、フィニッシュ。2時間20分程度でした。

まあ、全体を通して走り切れたし、何といっても蜃気楼を見ることができたし、満足な結果と言っていいでしょう。本当は加速して終わりたかったので、足がつったのは不本意でしたが、これは仕方ありません。距離を踏んで耐性をつけていくしかありません。

終了後は蜃気楼が見えるという「道の駅蜃気楼」へ。ここで肉眼で蜃気楼を見たうえに、双眼鏡で覗かせていただきました。対岸の新湊大橋の橋脚が揺らぐように見える様子をはっきりと観測できました。蜃気楼の見え方にはランクがあるそうで、今回はランクAでした。ランクAは2018年に観測されて以来、6年ぶりということです。何という幸運。道の駅に隣接した「魚津埋蔵林博物館」で蜃気楼観測の認定証もいただきました。

夕方、富山に移動して、新幹線で帰宅。