あ9月から始まるシーズの初レースとして、箱根ターンパイク(有料道路)をひたすら駆け上がるという「山道最速王決定戦」に参加しました。ターンパイクを通行止めにしてコースとして使うこの大会、筆者は初参加ですが昨年に続いて2回目の開催とのことです。昨年は3月に開催だったところ、今年は9月になりました。9月といってもまだ上旬なので、残暑も心配な時期です。山の上の方は少しはマシなのでしょうか。そして、坂道をひたすら上るという聞くからに辛そうな大会にどんなMさんたちが集まるのか、とても意味楽しみでした。
当然ですが、そんなレースに出たこともないですし、そんな練習もしたことがありません。1時間以上も坂道を上り続けると体はどうなるのでしょうか。足がもたなくなるのでしょうか。それとも心肺機能が持たなくなるのでしょうか。まったく想像がすきません。来年の富士登山競走を意識して、どこまで走れるか確かめてみたいという気持ちもありました。
事前にナンバーカードなどは送られてきますので、スタート時刻(10時)の90分前を目指して自宅を出発しました。東海道線で早川駅から集合会場の早川小学校へ歩くことにしました。徒歩10分くらいです。駅から出ると、青空なのに雨がぱらつく奇妙な天気。もうここは山の気候なのでしょうか。そんなはずはありませんが。会場の小学校では、まず手荷物を預けたうえで、日陰を選んでストレッチなどの準備に入ります。
スタート会場はターンパイクの早川料金所。集合会場の小学校からは徒歩5分程度です。途中の公園に仮設トイレがあるとのことで、利用しました。しかし、「紙が無い」という重要インシデント(笑)が発生。スタッフがほどなく補充してまわっていました。こんなこともあるのですね。そんな感じで15分くらい前にスタート会場に到着。とにかく暑いので、給水サービスを利用しながら日陰を探して待ちました。その間、渋井陽子さんなどゲストランナーさんたちが紹介されていましたが、あまり聞いていませんでした。すみません。
10時、予定通りにスタート。いきなり直線的に坂道が見え、何とかなるのではないかという幻想が打ち砕かれます。暑い気温ということもあり、走り出すとあっという間に汗が噴き出てきました。ゆっくりと坂道を踏みしめるように走っていると、まだ1kmも走っていない時点で渋井さんに抜かれました。最後尾からスタートしてランナーに声をかけながら上っていくようです。軽々と走っている感じがしました。その後も次々とゲストランナーさんたちに抜かれていきました。
3kmくらいから、走っているのか歩いているのか分からない状況に陥りました。おそらく1kmあたり8分前後だと思います。必死にファイティングポーズを取ろうとするが、体がついてこない感じです。女性トレイルランナーの福島舞さんに抜かれたのはこのあたりだったかと思います。笑顔で「大丈夫ですかぁ?」と声をかけてくれました。そんなにしんどそうに見えたのでしょうか。きれいな人でした。元自衛官とは!
途中の展望ポイントで立ち止まり、スマホを取り出し絶景を撮影。相模湾がよく見えました。長時間立ち止まると体が動かなくなりそうなので、すぐにランに戻ります。
半分を過ぎたあたりから徐々に雲行きが怪しくなってきました。そういえばスタート地点でMCさんが「ゴールは強風と雨でゲートが設置できない」とか言ってました。その時点ではまったく想像もつきませんでしたが、山の気候は変わりやすい。そして、ときおり雨がぱらつくようになりました。そんなコンディションの変化のなかでしたが、ペースとしては相変わらず走っているのか歩いているのか分からないスピードが続いていました。ときどき雨が「ぱらつく」どころかシャワーのように降る時間帯もありました。これは心が折れそうです。前方に霧がかかり遠くの方が見えなくなることもあって、絶望感が漂います。こんな感じの坂道が10km地点くらいまで続きました。
10kmあたりでいったん比較的平らな場所が現れます。ここはしっかり走りました。少しでも時間稼ぎをするために。しかし、足が重い。そして再び上り坂。平らな場所の勢いでそのまま駆け上がろうとしましたが、結局すぐに足が止まりました。
12km手前あたりで今度は割とはっきりした下り坂が現れました。砂漠にオアシス?地獄に天使?そんな感じです。膝を痛めそうな恐怖に駆られながらも勢いよく走る。やっと普通の走りになりました。いままでの失速をどれだけ挽回できただろうか。
そして、最後はやっぱり上り坂。すでに13km地点が近いと思われるので残り1kmを切っているはず。あと10分以内に終わると思うと少し安堵感もでてきます。下り坂で少し足が休まったのか足が動き始めました。最後は霧の中でゴール!ゲートがない(設置できなかった)ので、どこがゴールかわかりにくいものの計測装置の赤い線が目印でした。ゲストランナーの大村一さん(塩尻市)とハイタッチで終了。
すぐに記録証とドリンク、タオルを受け取りました。ドリンクをあっという間に飲み干し、せっかくの展望台ですので景色を見ようと思いましたが、霧で何も見えない(笑)。早々に景色はあきらめて、追加のドリンクとしてラムネを購入。甘い。ラーメンとかうどん・そばなどの軽食もありましたが、下界で食べることにして、ここはスルーしました。
記録は2時間0分台でした。あとひとがんばりすれば2時間切れたはずでした(ネットでは切っていました)。13.6kmを約2時間かかったわけで、富士登山競走に置き換えてみると何とか合格点でしょうか。上りの斜度はこれよりきついのかもしれません。
帰りはバスでスタート地点に戻ります。昨年は寒い季節なのにバスを長時間待たされたらしいですが、今回は比較的スムーズでした。特にゲストハウスの中でバスの到着を待つことができたので、雨に打たれずにすみました。
着替えなどを済ませて、ランチは早川駅近くの青木食堂でビールと親子丼。素朴な味で美味しい。