いわて盛岡シティマラソンに参加しました。今回が記念すべき第1回大会になります。第1回というのは運営上のちょっとした問題などが発生しがちですので、そこも含めて楽しむくらいのおおらかな気持ちで参加しました。ひとつだけ個人的な心配事がありました。この大会の当日、18時試合開始のラグビーワールドカップの準決勝(横浜)のチケットを持っているのです。キックオフに間に合うためには14時50分盛岡発の新幹線に乗る必要があります。マラソンのスタートからの持ち時間は5時間50分。着替えや会場からの移動を考えると、そんなに余裕のある持ち時間ではありません。さあ、どうなることか。
前日は「九戸城」を見学しました。盛岡とは少し離れた二戸にあるのですが、岩手県を訪れる機会がそうそうあるわけではありません。足を伸ばしたものの、あいにくの雨。台風21号が太平洋側を通った直後ということもあり天候が不安定なようです。早々に切り上げて、昼食後に盛岡に戻りました。盛岡では大会のシャトルバスを利用してエキスポ会場へ。参加賞を受け取り、盛岡駅へとんぼ返り。参加賞はマラソン当日でも良かったのですが、ゴール後の時間を少しでも節約するために前日のうちにできることは済ませておきました。この日は駅前のホテルに宿泊。もう一試合の準決勝をテレビ観戦後、駅近くのワインをメインにしたお店に入り夕食。ナポリタンをがっつりといただき、エネルギー補給。
懸念していたのは火曜日くらいから発症していた風邪症状。水曜日くらいに少しだけ発熱したりしていて、直前の調整が不十分でした。風邪が治りきっておらず、市販の風邪薬を飲みながら何とか移動してきたという状態です。本当は城など行ってないでゆっくり休むべきだったのかもしれません。それに加えてホテルに着いたあたりから何故か左耳の外耳が痛くなってきました。耳を触るだけで痛い。押すともっと痛い。風邪の延長線上にある症状なのか、別の不調なのか。とても心配な状況でした。夕食後にホテルに戻り、再び風邪薬を飲み、熱めの風呂に入ったところ痛みが急に引いてきて、ほぼ通常状態に戻りました。この痛みは何だったのだろう。
当日朝は5時に起床。スタートは9時なので約4時間前です。ホテルの朝食は6時から。6時までの間にテーピングとか諸々の準備をしておき、6時少し前に朝食会場に行ってみると既に長蛇の列。失敗。出遅れました。結局食事できたのは6時20分頃。9時スタートなので、理想を言えば6時より前に食べ終えていたかったのです。食べる量を加減して、胃袋内が未消化でレースに投入しないように気をつけました。途中でお腹すくかもしれません。
7時過ぎにホテルを出て、シャトルバス乗り場へ。結構混雑していて行列になっていました。15分ほど待ってバスに乗り込み、スタート地点の岩手大学へ。約15分くらいだったと思います。今回、大会が用意した荷物預けの袋が小さいのが気になりました。いつも使っている遠征用のリュックは大きすぎて入りません。こんなこと初めて。しかも番号が記載された荷札が少し弱そうで、すぐに取れてしまいそうな不安。自主的に袋に番号を大きくマジックで書きました。このあたりは次回以降、要改善点だと思います。
大学構内は混沌としていました。筆者の場合はホテルで準備してきたので上着を脱ぐだけで、更衣室を利用する必要はありません。脱いだ上着を預け袋に入れて所定のトラックに預けるのみ。その前にスタート前最後のトイレと思いましたが、列の管理が不十分でした。何列かに分かれて並んでいるのですが、それぞれの列が使用している仮設トイレの数が均等でない。結果的に列の進行状況がばらけてしまって、不公平な状況が発生していました。列の管理は積極的に運営しないところ。トイレや荷物預けの場所案内の看板も少し不足気味だったように思います。それでも時間内に所定のスタート場所に着くことができました。少し時間的な余裕があったので、混雑を避けて念入りにストレッチ。風邪症状は何とか治まっています。ときどき咳が出ますが、何とか大丈夫でしょう。
9時、予定通りに号砲。筆者はBブロックにいました。スタートライン通過は約3分。スタートライン通過後も走路が狭いため渋滞が続きました。1~2分くらいは普通に走れる状態ではなかったように思います。報道用のカメラのエリアが広すぎて走路が狭かったような気もしますが、どうなのでしょう。1kmのラップはそんなこともあって7分オーバーでした。まあ、仕方ありません。この後は順調にいつもの序盤のスピードになってきました。1kmごとのラップは5分40~50秒くらい。2~3kmくらい進むと、盛岡城址の公園や辰野金吾設計の旧盛岡銀行本店などが見えてきます。盛岡銀行のビルは東京駅を彷彿とさせるれんが造りで有名ですが、筆者が前に盛岡を訪れたときは運悪く再整備の工事中でした。今回レース走行中とはいえ、外観を見ることができたので嬉しい瞬間でした。
7kmくらいのところで盛岡駅近くにコースは戻ってきます。宿泊していたホテルの近くを通りましたが、同行者がここで待ち構えていました。ホテルから動きやすい場所を選んだようです。少しだけ言葉を交わして快調に走り抜けました。駅近くを離れ、郊外型の大型店などが並ぶエリアを過ぎると10kmのポイント。59分台で通過。ネットでは56分台です。少し速すぎ。力を抜くことを意識して足を進めていきます。
10kmを過ぎると田園風景や高速の側道など郊外型の風景に入ってきました。それでも応援の人がちらほらと出てきてくれていて、淋しいコースという感じではありません。徐々にコースは上り傾向になります。17km過ぎ、折り返しを含むコースでランナーは対面通行になります。対面区間を走るのは結構好きで、コスプレの人やスポーツチームのユニフォームの人など見て楽しんでいます。筆者もスポーツチームユニフォームのひとりです。対面区間が終わると20km地点。この10kmのラップは58分くらい。いい感じです。
20kmを過ぎるとさらに上り坂傾向が強まり、徐々にスピードが落ちてくるのを感じました。そして23kmを過ぎると本格的な山道区間に入ります。ここまでとは明らかに違った坂道でぐっと走り応えがあります。25kmくらいからさらに急な坂道になり、これが26kmまで続きます。ここでかなりの人が歩き始めています。筆者は何とか持ちこたえましたが、かなり足が重くなってきています。26kmくらいから28km過ぎくらいまではアップダウンの繰り返し。ここで折り返しますが、先ほどまでの逆ルートですので当然ながら31kmくらいまでアップダウンを繰り返します。30kmのラップは1時間3分。25km以降に速度は急降下しました。
31kmくらいからは下り傾向の区間に入るのですが、25kmから30kmのアップダウンで足が終わった感じです。下りなのに全然リズムに乗れません。32kmあたりで重い足を引きずりながら走っていると、対面側を走るグルージャのユニフォームを着たランナーさんから声をかけられました。二本松のハーフマラソンでお声かけいただいた方でした。また見つけてくださってありがとうございます。とりあえず足が動いているときにお会いできて良かった(笑)。34km過ぎくらいではっきりとした下り区間は終わります。ここから先はゆっくりと下ってはいるのですが、まったくそういう風には感じられませんでした。精根尽き、歩き始め、橋の上から写真など撮ったりしながらゴールを目指しました。ときどき思い出すのは14時50分の新幹線に乗らなければならないこと。遅くとも4時間半(13時30分)くらいにはゴールしておきたいなあと思い、気合を入れ直して進みました。40kmのラップは1時間14分。もう目も当てられません。
40kmを過ぎてもなぜだか河川の土手みたいな道を走っています。あと2kmでゴールのはずなのに。そうこうしている間に41km。まだ土手や河川敷を走る区間が続きます。本当に42km過ぎにゴールがあるのだろうか(無いわけがないのですが)。そんなことを考えながら重い足を引きずるように進みました。河川敷から上ってみると美術館などが整備された公園(盛岡市中央公園)に出て、ここがゴールでした。わりと川に近いところがゴールのエリアだったということです。まったくコースを予習できていない証拠です。記録はネットで4時間半を切るレベルのタイム。25kmから続く坂道で足の筋肉を使い切ってしまった感じです。
さて、ゴール後はのんびりしていられません。新幹線までの持ち時間は約1時間20分。更衣室や荷物受け取りのある体育館(タカヤアリーナ)は意外と遠い。休む暇なく、すぐにメダルやタオルを受け取り、アリーナを目指します。冷麺などの振る舞いがありましたが、時間がかかるともったいないので、申し訳ないけれどスルーしました。荷物を受け取り(棚から自分で取るスタイルでしたが、これでいいのだろうか)、いつもは念入りに汗を拭き取ったりしている過程も省略。最低限の着替えと最低限の身支度を調えてシャトルバスを目指しました。テーピングなどは外していません。少し余裕があるとは思いましたが、シャトルバスが混んでいたり、駅まで渋滞していると困りますので少しでも時間をかけないように努めました。シャトルバスも立ち乗りで良いなら乗れますという係員の声に応え、1本早いのに乗り込みました。
急いだおかげで盛岡駅到着は14時20分。30分の余裕ができて、お土産を買う時間もとれました。ついでに缶ビールも買って予定の新幹線に着席。ビールを飲みながらあらかじめ用意しておいた「おしぼり」で身支度をさらに整え、次に向けて移動できました。福島、栃木あたりの通過中は寝落ちして意識が飛んでいましたが、仕方ありません。東京駅で東海道新幹線へ乗り継ぎ。新幹線から新幹線の乗り継ぎなんて初めてです。新幹線の遅れなどもなく、無事17時30分過ぎに新横浜到着。急ぎ足でスタジアムに向かい、17時50分、無事に自分の席に着くことができました。18時のキックオフに向けた選手入場、国歌斉唱などにも間に合いました。好試合を見られて本当に良かった。
一生に一度の第1回盛岡シティマラソンと一生に一度(?)のラグビーワールドカップ観戦。両方実現できて最高の一日になりました。いろいろな幸運に恵まれました。感謝に尽きません。