愛媛マラソン2016

2016年2月7日(日)、愛媛県松山市で開催された第54回愛媛マラソンに参加しました。エントリーは抽選方式でしたが、初めての申し込みで無事当選できました。実は一昨年夏に夏休みの旅行先として松山を訪れたことがあり、今回は約1年半ぶりの松山です。それ以前にも2回ほど訪れたことがあり、中心街や松山城周辺についてはある程度土地勘のある場所で、食べ物や町並みも楽しみにしていました。加えてマラソン前週のNHK「ブラタモリ」は松山がテーマ。時間があれば番組で紹介されていたポイントにも足を伸ばしてみたいと思っておりました。今回は松山城には行きませんが、山の下から見上げる城の姿も楽しみのひとつです。

事前にマラソンのコース図を見ると、ある程度のアップダウンはあるものの比較的フラットなコースという印象でした。ただし、終盤は上り基調。昨年の参加者に話に聞くと昨年は天候不順で厳しいコンディションだったようです。みぞれやひょうまで降ったとか。天気予報によれば晴れ時々曇りの予報ですが、30%程度の降水確率なので少しだけ気になります。今年の目標であるサブフォーに向けて、今回は30キロくらいまではサブフォーペースを維持することを目標にします。

前日午前9時半に空路で松山入り。そのまま松山市内へ移動しても良かったのですが、前日受付が正午にならないと始まらない。正午まで時間を持て余すのももったいないので、未訪問の今治城を攻めることにしました。空港から直行のバス(要予約)で今治へ。コインロッカーに荷物を預け、11時開店のラーメン屋さんに行き、早めの昼食。今治ラーメンをいただきました。昼食後、商店街や今治城を散策し、JRで15時過ぎに松山へ移動。駅から徒歩10分くらいの南海放送本社で前日受付を済ませ、城山公園のメイン会場で参加賞を事前に受け取り、予約していたホテルへ。昨年開業した新しいホテルで、以前はラフォーレ原宿・松山という建物があった場所だそうです(この建物名もブラタモリに出てきました)。夕食は以前の松山滞在時にも行ったお店「五志喜」へ。鯛ソーメンやみかん寿司など、地元の食材を使った料理を楽しみました。お酒は控えめに。

今治ラーメン(光屋)
今治城天守(復元)
南海放送社内の受付会場
鯛ソーメン(五志喜)

マラソン本番当日。窓から外を見ると夜中にかなりの雨が降ったような形跡があるものの、曇り空に晴れ間が見えたりする天気。気温は10度に届かないくらいで、寒すぎずちょうど良い程度。ホテルから会場(スタート前の整列地点)までは徒歩7から8分程度なので、9時近くまで部屋で過ごし、チェックアウト。のんびりと整列地点(城山公園の中)に向かいます。荷物預けはナンバーカードの下一けた別のテントへ。スムーズに受け取っていただけました。スタート前のブロック分けはしっかりされていて、ナンバーカードで指定されたブロックに入り、スタートを待ちます。この間も若干の雨を感じましたが、それ以上の降りにはなりませんでした。足元には全く問題なし。

会場から松山城を見上げる。いまひとつの天気

愛媛県知事、松山市長、ゲストの高橋尚子さんらの挨拶があり、いよいよスタートの時間です。しかし、号砲は聞こえなかった(わたしだけ?)。しっかりブロック分けされたまま、SABC・・・の順にスタート。Dブロックの筆者はスタート地点通過まで5分近くかかっていました。

スタート待ち(愛媛県庁前)

スタート地点から1kmまでは6分以上かかりましたが、不正確な申告やスタートブロックの違反は少なかったようで、すぐに想定ペース(キロ5分30秒)に入れました。ここからは最初は市街地を通り、その後国道196号を北上します。順調に想定ペースで進めました。3カ月前の岡山は、この入り方ができなかった。疲れが残っていたのか、暑さなのか、雨なのか、理由は不明ですが、とりあえず全然違う入り方ができて一安心。あとはこの想定ペースがどこまで持ちこたえられるか。

このレースの大きな特徴は沿道の応援。応援の方がいない場所はないと言っても過言ではないほど。これだけ熱心に応援いただけるととても力になります。10キロ、15キロと順調に歩を進め、20キロ地点あたりで国道196号から離れて、畑や民家などが並ぶ生活道路的なエリアに入ります。道路が狭い分、沿道の方々とも距離が近く楽しく走れるエリアです。

この辺りで前方にナンバーカードに番号ではなく名前が書かれている人が見えてきました(大半の人は胸のナンバーカードだけなので、背中に装着している人は珍しい。トップランナーかゲストランナーなどのみ)。近づいてみると何とこの人は愛媛県知事の中村時広さん。スタート前の挨拶で走るとおっしゃっていましたが、しっかりサブ4ペースで走っている!この時点ではいったん追い越させていただきましたが、最終的には追い越されてしまい追いつくことができませんでした。恐るべし愛媛県知事。なお、30キロを過ぎたあたりで「知事が早すぎて置いていかれちゃったんですよー」と携帯で連絡をとっているスタッフらしき人を見かけました。スタッフの想定よりも早かったのでしょう。レース後にWikipediaを見るとヒルクライム完走の経験もあるようで、知らずに失礼しました。

筆者の話に戻ります。ここまで順調に進んでいたかに見えましたが、26キロあたりでハプニング発生。サングラスの中の目に違和感を感じてまぶたをパチパチしてみたところ、コンタクトレンズ(ソフト、使い捨て)が取れてしまいました。サングラスと鼻に挟まれるように引っかかっていたので、いったん立ち止まってリカバリーを試みます。風で飛ばされてしまってはいけないので、しっかり水分を含ませるためにレンズを口の中へ。本当は清潔に扱わないといけないのでしょうけれど唾液で水分を含ませて、この状態で目の中へ入れてみました。割とすんなりと眼球に貼り付いてくれて、違和感もほぼなし。ほっとしました。よく見えない状態で16キロも走るのは辛いし危険だし、視界が制限されると風景や沿道の応援もぼやけてしまい気持ちが維持できなくなりそうです。立ち止まっていた時間はおよそ1分くらいだったと思います。思い返してみると、この一時停止が意外と影響を残してしまったかもしれません。なお、立ち止まっている間に知事に抜かれ、再開後に再び抜きました(そして30キロ過ぎに再び抜かれます)。

立ち止まった影響なのか、28キロで足に異常が現れました。生活道路から196号の復路に入ったあたりだと思いますが、最初は右のふくらはぎにピリッと痛みが走りました。我慢して走っていると、今度は同じような痛みが左にも。29キロあたりで少しスピードを緩めてみますが痛みが引くどころか、もう少しで攣ってしまうような感覚になってきました。意地でも目標の30キロまでは持ちこたえようとしましたが、痛みが回復せず。ストレッチを挟んでみたところ少し軽減できた気がしました。元のスピード近くに戻して30キロを通過。目標のサブ4ペースで30キロ(2時間48分)は何とかクリアして2時間46分。痛みがあったり、ストレッチしたりしているので、完全にOKというわけではないですが、まあまあのタイムでした。このペースをあと12キロ維持できればめでたくサブ4なのですが、そうは簡単にいかないものです。

ここからは両足の痛みとの戦いになりました。時々立ち止まってはストレッチ。エイドではコールドスプレーを太ももやふくらはぎにかけてもらい、上り坂では歩きも入れざるを得なくなり、もうサブ4とか何とか言ってられる状況ではなくなります。12キロを1時間10分強(つまり1キロあたり6分)で走ればよいのですから、普段の状態なら十分に可能性があるのですが、もう足が言うことをきいてくれません。

市街地が近づいてきて沿道の皆様に励まされながら、何とかゆっくりと歩を進めていきますが、39キロ過ぎあたりで4時間経過。今回の目標は達成したとはいえ、残り3キロ近くを目標を失って傷心で走ることになります。沿道の、特に男子高校生の元気な応援が心の励みになります。もうこのあたりは歩道にびっちりと応援のみなさまが並び、情けない顔で走るわけにもいきません。痛みを我慢しながらも笑顔で走りました。最後は城山公園に入り、100メートルくらいでゴール。タイムはネットで4時間20分でした。昨年の横浜マラソン(4時間25分)がここ数年では最速だったのですが、これを大きく短縮できましたので、まずまずだったと思います。次は35キロまでサブ4想定ペースを維持することが目標です。その次は40キロ。

ゴール後、松山城を見上げる。青空が見えました

今回、いつものガス欠を回避するために栄養補給用のジェルを3本持って走りました。10、20、30キロでそれぞれ1本ずつ補給。昔のジェルは水が無いと飲めないようなものを想像していたのですが、製品もかなり進化したような印象です。わりと苦もなく補給できました。足の攣りというガス欠とは別の症状が出てしまいましたが、少なくとも空腹を感じることなく最後まで維持できました。次回からもジェルを持って走ることは続けたいと思います。あとは攣ってしまった足をどうするか。塩分をはじめとするミネラルの補給が必要なのかもしれません。スポーツドリンクが好きでないので、給水で水ばかり取っていたことも原因なのでしょう。次までに対策を考えます。

なお、エイドについては30キロまでは時間がもったいなかったので水分補給のみにつとめ、松山の銘菓である一六タルトなどはスルーしていました。ただでさえ口の中が乾き気味なので、食べるとペースに影響が出そうなことも理由です。ただ、ポンジュースだけはしっかりいただきました。30キロ過ぎはサブ4が難しくなりましたので、落ち着いてエイドも楽しみました。といっても30キロ過ぎの銘菓は坊っちゃん団子だけだったと思います。しっかり一串いただきましたが、案の定口の中の水分が全部持って行かれ、甘さだけが残ってしまいました。銘菓はレースとは別に楽しむ方が好みです。

このレース、参加者には道後温泉の無料券が配られました。喜んで温泉に浸かりたいところでしたが、激混みが予想されました。無料は魅力ですが道後は回避して、岡山のときと同様に会員登録しているスポーツジムの風呂を利用することにしました。松山店はマラソン会場の城山公園から徒歩10分以内。これは助かります。シャワーで汗を流し、風呂に浸かり、水風呂で下半身をアイシング。多少の筋肉痛は残りましたが、うまくケアできたと思います。

特記事項がもうひとつ。完走者に配られた記念のタオルは今治タオルでした。地元の名産品ですね。高品質のタオルなので、ランニング用ではなく日常的に活躍しそうです。

ホテルに預けた荷物をピックアップして「反省会」へ。ここに行こうと決めていた1軒目は予約でいっぱいで入れず、残念。決めていたのだから予約すべきでした。次に入ったイタリアンのお店(セラフィーナニューヨーク=泊まったホテルの1階 http://ael-matsuyama.com/shopdetail/index.html?shop_id=2)でようやくビールにありつけました。ランナー限定の割引を実施していて、これはうれしいサービスでした。反省会後、すぐ近くの三越前で空港行きのバスに乗車し、帰途につきました。

反省会のビール