玉名いだてんマラソンに参加しました。第2回の開催ですが、元々は「横島いちごマラソン」としてハーフや10kmなどの大会が開催されていたところにフルマラソンの部として「いだてん」が併設されたという経緯です。横島いちごマラソンとしては第44回という歴史ある大会です。1月の「にしお」もそうでしたが、フルマラソンとしての歴史は浅くても大会自体は長く開催していますので、ある意味安心して参加できます。その代わり歴史の浅い大会にありがちなハプニング(そこも含めて楽しんでます)は少ないと思います。
前泊地の熊本から早朝6時52分の電車で出発。まだ暗い時間帯です。ホテルから駅まで3分くらいでしたが、傘をさすかどうか微妙なレベルの雨が降っていました。傘なしで急ぎ足で歩いていたところ水たまりに右足を突っ込んでしまい、いきなり雨水が靴に染みました。もう大会用のランニングシューズを履いていました。失敗・・・。
7時21分、玉名駅に到着。もう明るくなっています。改札を出て線路をまたぐ高架橋を渡ったところがシャトルバスの乗り場になります。ボランティアスタッフが案内してくれました。シャトルバスは7時30分発車。15分ほどで会場に到着しました。
熊本で降っていた雨は玉名に着くと上がっていましたが、体感温度はかなり寒い状態でした。会場の小学校で最終的な準備を整えます。ウェアは長袖に、ロングタイツにアームウォーマー、ネックウォーマーも装着。先週の青梅に比べて10度くらい低そうなので重装備になります。上着などを脱いで預け荷物に入れると寒いのでダイソーのレインウェアを寒さしのぎに着ました。
荷物預けは小学校の体育館です。入り口で大型のビニール袋を配っていました。巨大サイズでありがたい。筆者の割と大きめのリュックを入れてもまだ相当余ってました。走るのに不要な荷物はすべてリュックに入れて預けました。この体育館は靴を脱がずに入れるようにシートを敷いていました。こういう配慮が嬉しいです。荷物預けのテーブルはビブスの番号別に分けられていて、該当のテーブルに預けにいくとスタッフがシールに番号を書き、袋に貼り付けてくれます。レース終了後、ビブスの番号と照合して返却する方式です。
早めにホテルを出たので少し時間に余裕がありました。スタートまでの間に仮設トイレで用を足しましたが、トイレの待ち時間はゼロで、ここもストレスがありません。もしかしたらかなり良い大会なのではないかと思うようになってきました。それほど多くない参加人数だからできることかもしれませんが、こういうところにストレスが無いのは嬉しいことです。これで仮設トイレが洋式だったらもっと嬉しいところでした。
スタートは9時なので、8時40分くらいにスタート位置に入りました。といってものんびりした雰囲気で厳密に締め切り時間で区切るようなことはありません。スタート列は目標タイム別に30分刻みで区切られていました。今回は4時間のペースランナーの後ろからスタートすることにしました。行けるところまで着いていくつもりです。並んでいる間にレインウェアを脱ぎ、ゴミを集めているスタッフに引き取ってもらいました。こういうところもありがたい配慮です。
9時、予定通りにスタートしました。スタートではゲストランナーの三津家さんにより鐘が鳴らされていました。スタートセレモニーで鐘の由来が説明されていたのですが、よく聞いていませんでした。すみません。スタートライン通過はおよそ15秒でした。ここもストレスがありません。
4時間のペースランナーに合わせてスタートしたので、スタートから1kmあたり5分40秒弱くらいのペースでした。筆者はいつもスロースタートなので、いきなりこのスピードで走ると地味に終盤に効いてきそうな予感がありました。それにかなりの人数の集団の中央になってしまい、走りにくさを感じました。他のランナーさんと足がぶつかりそうになり、少し怖く感じます。どうも集団走は苦手です。
1kmくらいまでは仕方なくその集団の中にいましたが、1kmを過ぎてから少しずつ集団の中で左の方へ移動して、集団の外側に出ようとしました。2kmの手前くらいでようやく集団の左側に出ることに成功し、これで落ち着いて走れると思いましたが、今度はなぜか集団の前に出てしまいました。集団より前ということは4時間のペースランナーより前に出ているということです。これはまずい。そんなペースのまま持ちこたえるわけがない。しかし何となく自然にスピードが上がってしまい、ペースランナーの集団を少しずつ引き離すような形になりました。繰り返しますが、これが最後まで持つわけがない。
5kmくらいで応援の同行者に会いました。唐突ではありますが「ハリー見た?」と聞いたら「見た。大きかった」との答えでした。ランスマ倶楽部でおなじみのハリー杉山さんが参加されていて、スタートセレモニーでも紹介されていたので、それを尋ねたのでした。この時点でまだ4時間のペースランナーより前にいたので、同行者もびっくりしていた模様です。
そのまま走り続けましたが、8kmくらいから徐々に身体が重く感じられてきました。せめて30kmまでは1週間前の青梅マラソンくらいのタイムで走りたかったのですが、30kmも持ちこたえられないかもしれません。という感じに、だんだんメンタルが悪い方に転がってきました。同時にフィジカルにも異常が……。どうもお腹の具合がおかしい。どこかのタイミングでトイレに寄らなければならない感じです。これではまずいので、少し落ち着かなければならないと思ってスピードを緩めました。すぐに後ろの方から集団走の足音が聞こえてきました。4時間のペースランナーの集団に追いつかれ、吸収され、そしてすぐに引き離されました。10kmくらいで再び同行者に出会いましたが、今度は4時間の集団より後ろにいたので「さっきまでのは何だったんだ?」と思っていたようです。10kmのラップは57分台でした。4時間の集団には遅れましたが、現在の走力としては速すぎるラップです。序盤に無理がありました。
11kmくらいから距離調整のような片道2kmくらいの折り返し区間に入ります。この時点で頭の中はトイレを見つけたら入りたいということだけになってます。12kmくらいで昨年のヨロンでご一緒させていただいたランナーさんとすれ違いました。筆者より2kmくらい先行されていることになります。同世代なのにさすがです。13kmの折り返し手前のエイドに仮設トイレがありました。トイレ待ちの人もいない。ロスが少なくて助かりました。トイレに飛び込むように入り、用を足しました。ロス時間は3~4分くらいだったでしょうか。トイレから出て歩きながら服装を整え、ついでに補給食やサプリを補給しました。サプリ摂取は予定よりちょっと早いタイミングですが、時間のロスをひとつにまとめるイメージです。
13km過ぎの折り返し後、ランに復帰しました。心なしか身体が軽くなったような気がします。ラップも5分台に戻りました。15km地点で再び同行者に会いましたが、なかなか来ないので心配していたようです。トイレ立ち寄りなどによる時間のロスがあったので、遅くなりました。心配させて申し訳ありません。ここまでスタート地点の周辺をあっちへこっちへと走っていましたが、ここからはスタート地点周辺のエリアから離れます。同行者とは次はフィニッシュで合流することになります。
17kmくらいで少しだけ坂を上って海岸線沿いの道に出ます。護岸工事済みの堤防の上を走るイメージです。ボート? 漁船? 様々な船の姿が見えています。ときおり船からの声援が聞こえてきます。ありがとうございます。ずっと海が見えていて気持ちの良いコースです。対岸に見える陸地は島原半島側なのでしょうか。1kmあたり6分台のラップタイムに落ちてますが、何とか走行できている状態が続いています。
景色を見ながらぼーっとしながら走っていると、前方からNHKのカメラ部隊を引き連れたハリー杉山さんが走ってきました。同行者が「大きい」と言ってましたが、たしかに大きく見えました。そして力強い。これがサブスリーを達成した走力なのですね。ついでに言うと、NHKのカメラ部隊も速い。筆者は思わず立ち止まって、拍手を送りながら声援させていただきました。まるで沿道の観客(笑)。NHKのカメラに撮られた気がするのでOAで映るといいなあ。こちらはハーフ地点くらいですが、ハリーさんは32kmくらいの地点でした。10km以上先行しています(←比べるな!)。
堤防の上を走る区間を終えて、坂道を下りたところが応援イベント会場のようになっていました。ここを通過したところで今度は前方から金哲彦さんが走ってくるのが見えました。相当苦しそうな表情ですが、それなりのスピードで走っているように見えました。今度は走りながら「金さん、がんばれ!」と声をかけさせていただきました。声が届いたでしょうか。レベルは違いますが同世代ランナーとしてリスペクトしています。こちらは22km、金さんは31kmくらいの地点でした。
ここまで折り返してくる速いランナーと向かいあう形で走ってきました。レベルの違いがありすぎですが、いろいろな方の姿を見て刺激になっていました。23km地点くらいでコースは左折して、折り返してくるランナーとは別のルートになります。この先のエリアをぐるっと一回りして30kmくらいで合流することになります。
ぐるっとまわるコースは最初に菊池川の川沿いを走ります。かなり風光明媚な景色ですが、止まって写真を撮る余裕はありませんでした。
事前にコース図を見ていて、26km付近が最大のアップダウンであることに気づいていました。川沿いを走っていて、大きな橋が見えてきました。かなり高いところに据え付けられています。なるほど。この橋への取り付け部分が最大のアップダウンでしたか。この上りはほぼ歩いた気がします。逆に橋を過ぎた下り坂は取り返すようにがんばって走りました。
31km、先ほど金さんとすれ違ったところに戻ってきました。あれから1時間以上経過しています。やはり金さんの速さを実感します。坂を上がって再び海岸沿いの堤防の上に出ました。往路と違ってスピードが落ちているので景色を楽しむ余裕がでてきています。一度は手袋を外してスマホを取り出し、写真も撮りました。高い山は雲仙なんだろうか。堤防区間でかなり脚が消耗してきました。ときどき歩きの時間をとって休憩に当てていました。ところどころに応援の方がいて、声をかけてくれます。ありがたいことです。
堤防を降りると35km地点くらいです。ところどころで歩いたりしながら残りの7kmくらいを進んでいきました。このまま進むと4時間半を切れるかどうか微妙な感じでした。1kmあたり6分台で進めば切れますが……。
コースは序盤に行ったり来たりしていたスタート地点に近いエリアに戻ってきています。ただしスタート直後にあったような距離調整のような折り返しはありません。比較的単調にフィニッシュ地点の小学校を目指します。沿道に応援の方がびっしりという感じではありませんが、街のところどころに自宅から出てきてくれて、ランナーを励ましてくれています。残りの力を振り絞っている時間帯なのでたいへんありがたく感じます。スタート直後はランナーの人数が多くて沿道に気が向かなかったのですが、終盤なのでランナーがばらけているので応援が一人一人に伝わってくるのでしょう。このあたりはおそらく割と古い街並みなのだと思います。今回は会場近辺でマラソン以外の時間を過ごしていないので、いつか街並みを見てみたいと思いました。
フィニッシュ地点が近づいてきました。小学校や体育館などに併設されているグランドがフィニッシュ地点です。簡易的なフェンスが配置されてフィニッシュラインに向かうルートになっていました。結果はグロスで4時間34分、ネットで4.5を切れず4時間31分台でした。近頃の記録のなかではましな方、というくらいの結果です。
レース後に10kmごとの計測データを見ると最初の10kmは57分台ですが、10km以降は1時間7~9分くらいで、悪いなりに安定しているように見えます。しかしながら内訳を1kmごとに見てみると、前半でも体調の問題で7分以上かかっているラップがある一方、30km過ぎに突然5分台のラップが復活したりしています。安定しない走り方に終始しています。体調やメンタルの状態が激しく上下していた気がしますが、実際その通りになっていたようです。あらゆる面で準備不足でした。前の週に走った青梅マラソンの疲労が抜けていなかったこともあるかもしれません。
体育館内で着替えた後のサービスで海苔の入った味噌汁をいただきました。そういえば、「海苔の養殖発祥地」という表示をコース上のどこかで見た気がします。海苔の香りを楽しみ、美味しくいただきました。ここではおにぎり(2個!)も出てきましたが、こちらは帰途の途中でいただきました。
今回、前泊は熊本駅近辺で、大会後はすぐに帰路についてしまいました。玉名では大会以外の要素を見ておりません。大会が開催された横島地区はもちろん、玉名駅近辺、玉名温泉、金栗四三にかかわる施設なども見てみたいと思っています。いずれ再訪すると思います。
これで「47都道府県マラソン(2周目)」の熊本県をクリアしました。31県目になり、残り16県です。ただし、徳島と宮崎には「2周目」に適した大会がありません。