第16回みちくさウルトラマラソンOvernight60km

横浜(高島中央公園=みなとみらい線新高島駅近く)から箱根湯本までの約60kmを夜通しで走る「みちくさウルトラマラソンOverNight60km」に参加しました。18時にスタートして、何度もコンビニに立ち寄り水分補給を繰り返しながらトータル10時間くらいかけてゆっくりと走り(歩き)、午前4時過ぎにゴールである箱根湯本駅前のバス停に到着しました。始発電車で帰るために逆算したタイム(午前4時過ぎ)通りでした。60kmを10時間ですから、平均時速6km。つまり1キロあたり10分。相当のゆっくりペースです。歩いた区間もかなりあります。スタートの気温が高く、普通に走ったら体が耐えられないと考えました。競技性のある大会ではなく、「文明の利器」の利用も認められる緩いイベントなので、これで良かったのだと思っています。ヘッドランプをつけて夜通し走るというのは貴重な経験でした。ちなみに、いつも綱島駅近くでやっている「月例チャレンジつるみ川」の主催団体であるNPO法人走援隊の主催です。

今回のコースは、箱根駅伝のコース(2区の途中から5区の冒頭まで)をほぼトレースするコース設定です。スタート後、高島町交差点を過ぎると2区の途中(9キロ地点付近)に合流します。ここからは箱根駅伝コースを走ります。ただし、不動坂から戸塚中継所の先までの区間は自動車専用道を含むため、今回のコースは旧コースに近い設定(戸塚駅付近を通過)になっています。実は筆者は「ひとり箱根駅伝」(ひとりで10区間を何度かに分けて走る)というチャレンジを仕掛かっており、4区の終盤(小田原市民会館前交差点)まではその一環で走ったことがあります。このため、今回のコースは小田原(市民会館前交差点)までは走行経験があり、そこから先が未経験のコースになります。ただし、ひとり箱根駅伝の際は、戸塚で現コースに近いところを走ろうとして、現コースからも旧コース(今回のコースに近い)からも大きく逸脱してしまいました・・・。

当日は18時スタートで、17時45分までに受付を済ませる必要があります。昼間の猛暑がまだ冷めきれない時間帯でもあるので、不必要に早く到着する必要もありません。スタート会場の高島中央公園はいつもランニングしているコースの向かい側ということもあり、土地勘も十分。16時半頃に自宅を出て、ウォームアップも兼ねて徒歩で向かいました。夕方になって少しは涼しくなり始めることを期待していたが、そうはいかずに暑い状態のままでした。途中コンビニでスポーツドリンクや和菓子(スタート前のエネルギー補給)の買い物などしながら歩き、17時15分頃に到着。走る前のウォームアップとしては少し時間をかけ過ぎたかもしれません。ゆっくり走るのでウォームアップ必要ないかもしれません。

受け付けの様子(高島中央公園)

受付を済ませて、ゴールに送る荷物を仕分けてリュックに詰めて荷物預けへ。走行中に背負うドリンクホルダー付きザックにエネルギー補給用の食料、塩タブレットなどを詰めて準備完了です。ドリンクは途中のコンビニで買ったアクエリアス。もう半分くらい飲んでしまいました。17時45分から主催者による説明。ヘッドライト着用、配布された蛍光タスキ着用、交通ルール遵守、一列走行など参加者が守るべき決まり事が説明されます。また基本的にはコースは自分で地図を読み解くことも告げられます。ドクターによる熱中症対策の説明もありました。スタートは20人ごとのウェーブ制です。集まった人を主催者スタッフが20人ごとに分けるという方法でした。競技ではないため目標タイム別とかのやり方ではありません。

筆者は第2グループでスタートしました。スタート直後はまだまだ暑い時間帯。ときどき赤信号で止まりますが、ちょうど良い休憩時間になります。ところでスイカの着ぐるみの人が同じグループにいましたが、無事ゴールしたのでしょうか。かなりの暑さだったので大丈夫だったのかどうか。途中で着ぐるみは脱いでいるかもしれないですね。

ウェーブスタートを待つ様子(高島中央公園)
筆者もスタート(同行者写す)

高島町から戸部を過ぎ、保土ケ谷駅前に差し掛かります。ここは歩道がバスロータリーを通り、歩行者も多いため歩いて通過することを指示されます。このあたりまではランナーのグループにスタッフが伴走して、ルートの案内や注意事項を指示していました。ロータリーを過ぎると再び走りに戻ります。スタッフの伴走はこのあたりまでだったかと思います。保土ケ谷橋を過ぎて狩場を通過。このあたりからゆったりとした上り坂になります。これが有名な権太坂。坂としてはそれほど急坂ではなく、ゆっくり走る分にはそんなに厳しい坂ではありません。権太坂上で信号待ち。しかし、この後も坂は続きます。権太坂を過ぎると戸塚駅に向かって少しずつ下りながら走ることになります。ここでコンビニに立ち寄り。手持ちの水分が切れました。権太坂後に最初に現れたセブンイレブンが混雑していそうだったのでスルーして、次のセブンイレブンへ。案の定すいていました。

冷たいアクエリアスで少し息を吹き返して平戸を通過。不動坂に向かいます。不動坂の交差点からは箱根駅伝の現ルートを外れ、戸塚駅方向に向かいます。歩行者も割といるので、ぶつからないように注意しながら走行しました。矢部団地入口交差点は注意ポイント。係員がいないのでまっすぐ行ってしまいそうですが、左折が正解です。戸塚駅はペデストリアンデッキを通過します。歩行者がいるので、係員から歩くように指示がありました。休憩だと思って、水分を取りながら反対側の階段を下り、駅前ロータリーに出ます。多分こっちだよなあと思いながら、左折して国道1号に戻りました。ここも難しいポイントかもしれません。大阪下のローソンに立ち寄り、再び水分補給。ビタミン炭酸にしてみました。糖分も欲しいしスッキリ系も欲しいので。微妙な選択でした。

この先で箱根駅伝ルートの戻ります。前に走ったときにも思ったのですが、ここから藤沢に向かう区間は微妙なアップダウンが続くうえ、歩道が一段高いところに作られている区間があったり、路面に凹凸があったり、非常に走りにくい。スピードを出している人は大変だったと思います。筆者はゆっくりなので、つまづいて転ばないように慎重に歩を進めました。しばらくすると渋滞情報で有名な原宿交差点。立体交差化しています。渋滞は解消したのでしょうか。原宿交差点を過ぎてしばらく行ったところにあるファミリーマート。立ち寄りペースが早いかもしれませんが、ここにも立ち寄りました。浜須賀を過ぎるとコンビニの数が減ることがわかっていましたので、あらかじめ十分な水分をとっておこうという考えでした。

藤沢バイパス出口で国道1号を離れて藤沢方面へ。ここから下り坂に入りますが、これが有名な遊行寺坂。かなりの下り坂です。箱根駅伝は復路で8区の終盤にこの坂を上ることになるわけで、難所というのもよくわかります。坂を下りきると、藤沢駅の近くなのですが、ここでもう一度坂を上がって下りることになります。これが結構厳しい。小田急の高架をくぐり、JRを歩道橋で越えると間もなく藤沢警察署前交差点。ここを間違わないようにスタート前に注意がありました。Y字路を右に進みます(横断歩道の位置が難しいのも間違う要因かもしれません)。このあたりからはほぼフラットになります。なだらかな下り坂かもしれません。海に向かって広い道路に広い歩道が整った区間です。このあたりでスタートから4時間くらい経過しました。浜須賀の歩道橋にはエイドがあるはず。手持ちのペットボトルのアクエリアスにはできるだけ手を付けず、エイドで存分に水分を取ろうと決め、ゆっくりと進みました。

22時10分くらいに浜須賀のエイドに到着。おそらくスタートから26km地点くらいだと思います。GPSが一時的に飛んでしまい、正確な距離はわかりません(笑)。コンビニや信号で止まっている時間も全部込みでキロ9分半くらいのペースという計算です。午前4時過ぎのゴールを目指すとなると、残り34kmくらいを6時間ということになり、キロ10分半くらいがここからの目標ペースということになります。全部早足で歩いてもいいくらいの計算です。疲れてくるのでかなり歩きも入るでしょうから、これまでと同じようにのんびり走り、疲れたら歩くというくらいでちょうといいのではないかという感じでしょう。エイドで水分をたっぷり補給。食べ物はスイカとオレンジをいただきました。ここからはコンビニや自販機が少ないので、覚悟を決めて再スタート。

ここからは進行方向右側の歩道を走ります。対抗してくるクルマのヘッドライトを浴びるわけで、目が疲れます。クルマが途切れると街灯が少ないのか、暗くなってしまい、自分のヘッドライトの灯りが見えるようになってきます。孤独な走行が苦手な方はきつい区間かもしれません。今回頼りにしているコンビニがほとんどないのに加えて、お店自体も少ないので必然的に自販機すら少ない区間になります。唯一「サザンビーチ」にセブンイレブンがあるのですが、大会主催者から「利用禁止」を通達されています。おそらく過去の大会で何かトラブルがあったのではないかと思います。

湘南大橋ですが、前にランナーの姿は見えません。孤独な戦い・・・

そんなこともあり、海岸沿いの暗い歩道を延々と走り、茅ヶ崎、平塚と過ぎて大磯に入る直前にようやくファミリーマートが現れます。ほとんどのランナーはここに立ち寄ったのではないでしょうか。筆者も手持ちの水分は飲み干してしまった状態でした。アクエリアスと水(少量)を購入。水はその場で飲み干しました。アクエリアスはザックのホルダーに入れて再スタート。トイレに立ち寄ろうかとも思いましたが、多くの方が並んでいたため断念。大磯に入ればたしかローソンが数軒あるはずなので。

日付が変わる午前0時頃、大磯高校の前に設営されていたエイドに到着。カップ麺と杏仁豆腐が振る舞われていました。カップ麺は遠慮して、杏仁豆腐のみいただきました。結構な数のランナーが歩道に座り込んでカップ麺をすすっていましたが、座り込むと立ち上がれなくなると思い、ここは短時間の滞在で再スタートしました。中には寝転んでいるランナーさんもいました・・・。

大磯のエイド(大磯高校前)

エイドを出てすぐに海沿いの134号線から大磯駅方面に入り、左折すると国道1号になります。ここからゴールの箱根湯本までは国道1号を走ることになります。筆者は引き続き超スローペースのランニングを継続。エイドで休憩していたランナーさんも普通に走れば軽く筆者に追いつくはずですが、なかなか追いついてきません。同じようなペースの人が多かったのでしょう。大磯から二宮に入ったところでローソンに立ち寄り。今度は水を購入しました。口の中がべとついた感じだったので、スポーツドリンク系は避けました。

二宮のローソンを出てしばらくすると二宮と小田原の市境に到達します。ここからしばらくの間は小田原市と思いきや、再び「二宮町」と書かれた看板が現れます。どうも市境が複雑な形状のようです。少し先に行くと再び「小田原市」の看板が出てきます。というエリアを通過すると少し商店や会社などが増えてきます。国府津駅の近くにあたります。このまま賑やか(と言っても人はいませんが)な街並みが小田原市街地まで続くものと思ったのですが、国府津を過ぎてしばらくすると元の寂しい道路に戻ってしまいます。国府津駅と小田原駅の間はかなり距離があるようです。感覚で12~13キロくらいでしょうか。

酒匂川を超えて小田原市街地が近づいてきます。時刻は午前3時近く。この時間まで起きていることも多いので眠くはなりませんが、体を動かしていることはほぼありません。意外とパトカーと何度もすれ違います。特別に多かったのか、普段から多いのかわかりませんが。小田原市街地に入り、ローソンに立ち寄り。ようやく空腹を感じてきたので羊羹を購入。水も同時に購入。

そうこうしている間に市民会館前交差点に到着。午前3時15分。ゴールまでは4~7キロくらい? よくわかっていません。いずれにせよ、それほど遠くなく、目標の午前4時過ぎくらいまでには到着できそうです。羊羹に刺激されたのか、さらに空腹を感じ始めました。手持ちの荷物から「ビスコ」を取り出して食べ始めました。口の中の水分が無くなりますが、適当に水を飲みながら。国道1号に沿って左折、右折をすると一路箱根路へ。すこしずつ路面が上り坂になっているのがわかります。

小田原市民会館前交差点

蒲鉾店前がたしか「箱根中継所」のはずですが、写真を撮るのを忘れていました。まあ、次に「ひとり箱根駅伝」で通過するはずですので、写真はそのときに。歩道の配置の関係で係員から走路を左側、右側と通行を指示されます。とんでもない時間帯ですが、ありがとうございます。有料道路のインターチェンジを避けるため、いちど国道から外れて一般道を走行しますが、すぐに国道に戻ります。このあたりは地図があっても迷うでしょう。係員がいてくれて助かりました。ときどき既にゴールして、折り返してくるランナーさんに出会います。声をかけてくれてありがたい存在です。小田原あたりまで徒歩で戻るつもりなのでしょう。すごいなあ。

三枚橋の横断歩道で道路左側に移るように案内されましたが、勘違いしてその手前の歩道橋をわたってしまい、時間ロス。二人のランナーさんに抜かれました。まあ競走ではないのでいいのですが。しっかり聞いて理解していないからこういうことになります。反省。三枚橋を過ぎるといよいよゴールが近そうな雰囲気。カーブの先になにか設営されているのが見えてきました。いよいよゴールです。信号を渡ると時計が設置されていて、そこがゴールです。スタッフの方がゴールの写真を撮ってくれています。60kmのレースでナンバーカードも60。両手で60にして(右手は親指を立て、左手はグー)写真を撮ってもらいゴール。時刻は4時20分でした。ゴールは箱根湯本駅向かいのバス停です。

ゴールの箱根湯本駅前のバス停

予定より少し遅いかもしれませんが、始発列車まで1時間。目標通りで、ちょうど良い時間のゴールと言えます。預けていた手荷物と食料(おにぎり)とドリンクを支給されて、ようやく柱のヘリに座りこみました。ゆっくりペーストはいえ10時間座らずに動き続けましたので、かなり疲弊してしまいました。ドリンクはアルコールかノンアルコールか選べました。筆者は迷わずアルコール(本麒麟)を選びました。まずは本麒麟の缶をプシュッと開け、ゴクッ。おにぎりを食べながら孤独な10時間走を振り返りました。もう少しスピードを上げても良かったのかもという反省がいちばん強かったのですが、そうするとここまでたどり着けなかったかもしれません。目標通りにゴールしているので、これでよかったのだと思います。

支給されたアルコール
始発を待つ間に夜が明けてきました

着替え場所は「無い」ということでしたので、受け取った手荷物から「濡れタオル」を取り出し、顔や首筋などの汗をふきとってさっぱり。「濡れタオル」の威力発揮です。もう一本くらい持っていても良かったかもしれません。この場でTシャツや靴下を脱ぎ、着替えました。一休みしているうちに、始発列車の時間が近づき改札口が開いたようです。下半身を着替えていなかったので、改札内のトイレで下半身も着替え。これでさらにさっぱりしました。始発列車で小田原に向かい、JRに乗り換え。乗り換え前に売店でアルコールを追加購入しました。横浜で寝過ごさないように注意して、飲みながら帰宅しました。

今回途中で立ち寄ったコンビニと買い物の内訳です。

    1. セブンイレブン横浜戸塚平戸店(アクエリアス)
    2. ローソン戸塚町大阪下店(ビタミン炭酸マッチ)
    3. ファミリーマートせきぐち戸塚原宿店(アクエリアス)
    4. ファミリーマート 平塚虹ヶ浜店(水、アクエリアス)
    5. ローソン西湘二宮店(水)
    6. ローソン小田原浜町店(水、羊羹)

以上6店です。これでわかるように、購入したのはほとんど飲み物だけで、エネルギー源をあまり摂取していませんでした。3と4の間に浜須賀のエイド、4の直後に大磯のエイドがあるのですが、浜須賀ではスイカとオレンジ、大磯では杏仁豆腐をいただきました。固形物のエネルギー源抜きでよく小田原まで持ったなあという印象です。⑥で購入した羊羹を食べたところさらに空腹を感じてきて、ザックに入れていたビスコを走りながら(歩きながら)食べました。羊羹が呼び水になって体がエネルギー不足をアピールし始めた感じです。

この大会、来年の開催は危ぶまれています(五輪会場がコースに近いため)。仮にその先に復活したとして再度参加するかどうか、難しいところです。夏場にロング走をできる貴重な機会であることは間違いありません。ただ、それなら自分で走ればいいだけという気もします。再来年改めて考えることにします。