秋田チャレンジマラソン2022(50kmの部)

9月下旬の3連休最終日、秋田県仙北市、北秋田市で開催された「2022 北緯40度 秋田内陸リゾートカップ チャレンジ100キロマラソン(50kmの部)」に参加しました。名称長すぎです(笑)。blogタイトルは勝手な略称です。秋田県では田沢湖マラソンに参加して以来の大会参加です。フルマラソン(以上)都道府県めぐり2周目の一環です。昨年もエントリーしていましたが、コロナ禍のため中止(延期)となっていました。

この大会は1989年から続く歴史を持った大会で、今回が第30回の記念大会にあたります。本来は2020年がその記念の年にあたりましたが、コロナ禍により今年の大会に延期されました。秋田県内の「2周目」にあたる大会を探しているときに偶然、この大会を知り、昨年の大会にエントリーしたのが参加のきっかけです。今時の大会では珍しいことにエントリーが現金書留による申し込みであるなど、経費のかかりそうなところを節約してランナーの負担を減らす工夫をしているようです。その手段はともかく主催者の気持ちに共感するところです。ちなみにタイムの測定にICチップを使うようになったのも今回からとのこと。これには驚きました。

別途書きましたが、8月に少し体調が悪化したこともあり、想定していなかった病み上がりでの参加となりました。体を動かしてはいたものの、長距離走に馴染んでいません。しかもフルマラソンを超える50kmです。どうなることやらですがやるだけやってみました。書き漏らしましたが100キロの部と50キロの部があるうち、50キロを選択しました。

今回に限る話ですが、参加にあたり留意点がありました。50キロの部のゴール地点である鷹巣(JRでは鷹ノ巣)は奥羽本線の主要駅あり、青森方面、秋田方面の特急を含む全列車が止まる駅です。しかしながらこの夏の大雨により鉄路が部分的に寸断された状態が続いており、大館方面(青森方面)は代行バスになります。秋田方面は列車は運行されていますが、特急列車は無く、各駅停車のみとなります。17時台の特急で秋田に移動し、秋田新幹線の最終で当日中に帰宅可能と想定していました。しかしながら特急が無くなってしまいましたので、当日中の帰宅には16時52分の各駅停車に乗る必要があります。50キロの部のスタートは10時30分。乗りたい列車までの持ち時間は6時間22分しかありません。もしレースに6時間かかってしまうと、当日帰宅までの持ち時間が22分という短時間になってしまいます。駅までの移動時間を考えると着替えもままならないかもしれません。これに乗れなかった場合、月曜日の仕事もありますので、深夜バスによる移動になります。保険として予約しておきましたが、50キロ走ったあとに深夜バスは避けたいところ。どうなることやら…。

50キロの部スタート地点は秋田内陸鉄道の比立内駅近くになります。前日入りしてゴールに近い鷹巣に宿泊したのでスタート地点へは秋田内陸鉄道を利用することになります。嬉しいことにこの大会参加者と応援者は当日は無料で乗車できます(特急料金は別)。鷹巣から阿仁合駅までは列車が運休中で代行バスになりますが、8時過ぎに発車するバスに乗り、途中で列車に乗り換えてスタートに合わせて比立内に到着しました。既に100キロの部の先頭は通過済み。移動中の電車の車窓からその姿が見えたので、車内から喚声があがりました。速すぎです。荷物預け、トイレなどは非常にスムーズ。仮設トイレに洋式便座もあったのは嬉しい配慮でした。開会式などを経て10時30分のスタートを待ちます。

スタートは比立内駅近くのちょっとした空き地(?)。近くには道の駅もありました。時間があれば立ち寄りたかったところですが、残念ながら今回はスルーです。50キロの部はエントリー270人でした。コースは前半が上り後半が下りの100kmコースのうち後半を走ります。このため全体的には下りなのですが、局所的に見れば小刻みにアップダウンがあり、なかなかタフなコースです。ということもあり、帰りの列車に着替えを済ませて乗り込めるくらいの時間でフィニッシュすることが目標です。5時間半くらい(列車までの持ち時間52分)くらいでしょうか。

何かの記録を狙ったり、次の大会を控えて体力を温存したいような状況ではないので、想定時間程度でフィニッシュできれば多少の疲弊があっても仕方ありません。前半でまじめに走って時間を貯金。後半は貯金を浪費しながら歩いてでも進み続けるといった考え方をしていました。とはいえ病み上がりの体。前半で思うような貯金ができるかどうかはわかりません。キロ7分で全部走ると350分(5時間50分)。これだと目標の5時間半に及びませんので、前半でもっと貯金したいところです。

50kmの部スタート会場
スタート前の自撮り

10時30分、予定通りスタートしました。暑すぎず寒くなく文句ない好コンディションでした。沿道にはところどころ住民の方が応援にでてきてくれていて、熱心な応援をいただけます。ただ、基本的には山中の県道や国道を進む感じで、途中には住民はいなさそうな場所もありました。

スタートから10キロあたりまではキロ6分、またはところによっては5分台の区間もありました。先に書いたキロ7分と比較すると1キロあたり1分くらいの貯金をしている計算になります。いい感じです。およそ5キロに一度程度の頻度でエイドがありました。エイドではフルーツやパン、プチおにぎりなど盛りだくさんに振る舞われています。ありがとうございます。

10キロを過ぎても同様のペースを続けました。基本的にはキロ6分ペースで、エイドを含む区間のみ6分半とか7分近くというラップもありました。また、上り坂は積極的な意味で歩きに切り替えました。前日に受付をした阿仁合駅近くで同行者が待ち構えていて応援をいただきましたが、この直後に比較的急な上り坂がありました。ここは全部歩きました。まだ14キロ地点くらい。時間の貯金は作りたいものの、体力をすり減らすにはまだ早過ぎます。20キロまで同様に続きましたが、徐々に貯金の幅が減ってきたところがちょっと気がかりでした。

20キロを過ぎ、ハーフマラソンの距離を過ぎると、8月の病み上がり後では未体験の距離に入ります。徐々に貯金幅が小さくなってきています。上り坂の小刻みに現れ、そのたびに歩きましたので貯金が増えません。一方、下り坂や平地ばかりのラップは6分くらいだったりして、それなりに貯金を増やせました。30キロまで1キロごとのラップで7分を超えた区間は無く、小刻みながら貯金を重ねることができました。30キロ通過は3時間6分くらいでした。残り20キロをキロ7分で進めば5時間26分でフィニッシュ。仮にキロ8分かかったとしても5時間46分で列車まで36分あります。このあたりで深夜バスは回避できたと言えるでしょう。

ここからは正直に言ってかなり力を抜きました。スマホをポーチに入れていたものの、ここまで絶景ポイントでも写真を撮ることはありませんでした。ここからは写真を解禁(笑)。写真を撮る間は立ち止まるようにしていますので、どうしても時間をロスしてしまいます。まあ、数カ所だけでしたが。時間のロスといえば、数カ所の信号ストップもありました。そこまで交通規制するのは難しいのでしょう。これはやむを得ません。

残り20kmを過ぎた頃、写真を撮り始めました

30キロを過ぎるとキロ7分前後の走り方になりました。ここまでは歩きは上り坂に限定していましたが、時折歩いて休憩する区間も取り入れました。エイドでは水を2杯分受け取り、1杯ずつ飲み干すまで歩くなど。また疲れてきたら時計を見ながら1分だけ歩きを入れるなどもしました。これにより1キロあたりのラップが7分を上回る区間もでてきました。これはため込んだ貯金を使い込んでしまいますので、使い果たさない程度にしないといけません。

40キロでタイムは4時間15分くらい。フルマラソンの距離である42キロでちょうど4時間半くらいになるでしょう。いつもの安定ペースのタイムです。ただ、きょうはそこから8キロ走らないと終わりません。4間半を少し超える時間くらいで42キロを通過(だと思います)。残り8キロです。このあたりで路上のキロ表示(5キロごと)と所持しているGARMINが示す距離の乖離が大きくなり、計算もよくわからなくなっていました。こうして記載している内容も不正確なところや矛盾するところがあると思います。ここからキロ8分くらいで走ると64分かかりますので、列車には十分に間に合うし、着替えたり顔を洗ったりする余裕もあるでしょう。

残り5kmくらいを過ぎていると思います
同じ地点で進行方向を撮った(と思います)
少し進んで橋(西鷹巣大橋?)の上から

ということで下り坂を走ったうえで、上り坂はすべて歩き、平地もかなり歩きました。ただ、46~47キロくらいのところの長い下り坂をそれなりのスピードで走りきったことがかなり功を奏した気がします。鷹巣の市街地に入るとあと2キロ。昨晩に少し歩いたようなエリアを走って鷹巣駅前通りに。残り1キロ。駅前通りに入ったあたりで最後の信号待ち。先が見えているだけにちょっともどかしい。

残り2km地点くらい。生活道路という感じ

ゴールが近くなったところでコースは100キロの左レーンと50キロの右レーンに別れています。ただ、最後の追い込みに入っていた筆者はまったく認識していませんでした。100キロの左レーンを走ったまま大太鼓を過ぎ、左折。そのまま100キロ用のゴールに飛び込んでしまいました(笑)。ICチップが計測してくれたかどうか不安でしたが、ランナーズアップデートを見る限り大丈夫そうで一安心しています。

フィニッシュのタイムは5時間36分。列車までの持ち時間は46分。これなら問題ありません。預けた荷物を受け取り、帰りの準備に取りかかります。ICチップを今回から使うようになっただけあって、チップの回収で一悶着(笑)。リタイア者用の回収とフィニッシュ者用の回収が別だった模様。そんなこと全くわからずにリタイア者のチップを回収していたスタッフに渡してしまいました。フィニッシュ者向けの完走証(記録は記載無し)を渡されたところでその事態に気づきました。無事、リタイア者用の回収ボックスから発見されたようです。良かった・・・。このあたりは不慣れなのは仕方ないところでしょう。

ゴタゴタしていてフィニッシュ直後の写真を取り損ないました(これはフィニッシュ会場の一部)

フィニッシュ会場から駅までは徒歩5分くらいです。預けた荷物を受け取り、キャップなどを脱いで洗濯物用の袋に詰めて、フィニッシュ会場の食事券を同行者に渡してドリンク(ビールとお茶)だけ受け取ってもらいました。きりたんぽなどの食事を食べてくる時間は無く、泣く泣くあきらめました。駅に着いたところで16時30分くらい。20分以上の時間がありました。

駅のトイレで最低限の着替え済ませ、テーピングなどを外し、顔を洗うなどの処置もできました。帰宅の途につく準備ができました。よかったー。これでやっとゴールという感じです。鷹巣から各駅停車で秋田駅へ。秋田駅で食料などを調達しましたが、駅弁類が完売なのは想定外でした。それでもサンドイッチとつまみとビールを購入して予約していた秋田新幹線に乗車。間に合って本当に良かった。深夜バスはキャンセル済みです(手数料かかりましたが保険料と思うことにします)。

ここから自宅まで4時間以上かかりましたが、日付が変わるくらいで帰宅できました。これなら翌日の仕事にも影響ありません。しかしながら綱渡りの遠征でした。大会開催にはこれまで以上に気を遣うこともあったと思います。主催していただいた関係者のみなさま、ボランティアのみなさま、ご理解いただき声援をいただいた沿道住民のみなさま、すべてのみなさまに感謝します。色々書いていますが楽しく走り(歩き)ました。ほんとうにありがとうございました。