この大会には4回目の参加になります。これまでの3回は100kmの部でした。しかし実際に走れたのはそれぞれ97km、70km、56km。1回目は収容車により強制送還。2回目は自主的なリタイア。3回目は関門を通過できず。回を重ねるごとに走行した距離が短くなっていることもあり、今回は100kmへの参加を断念して63kmの部に参加しました。これを完走して、この大会を卒業したいと思います。
63kmの部はA、Bの2種類があり、Bを選択しました。Bグループは8時スタート(7時45分までに荷物預け)なので、前泊無しで自宅からアクセスできることが理由です。Aグループだと微妙に間に合いません。7時15分頃、会場最寄りの三浦海岸駅に到着。25分頃には会場で受付を完了しました。受付では「マイカップ」の持参をチェックしていました。すぐに受け取ったビブスをTシャツに付けるなどして、走る準備を整えました。7時45分から開会式が始まりました。この大会で三崎港のエイド設置場所でもある海南神社の宮司による祈禱が行われ、厳かな雰囲気の開会式となりました。ちなみに宮司さんはサブスリーランナーだそうです。それはすごい。
7時55分頃からウェーブスタートでランナーが順次スタートしていきます。筆者は8時2分くらいにスタートしました。Aグループが朝7時スタートなのに対しBグループは8時スタートですが、関門やゴールの制限時間はAとBで同じです。このためBグループは持ち時間が1時間短くなります。
スタート後、まずは久里浜で折り返してスタート会場(三浦海岸)へ戻る17kmから始まります。コース全体から見るととてもフラットな区間になります。目立ったアップダウンは野比から久里浜に抜ける1か所のみ(往復なので2回通過)でした。何回か長い信号ストップもありましたが、走行中はキロ6.5分をめどにゆっくり走りました。若干気になったのは歩道が少し狭いことです。先にスタートしたAグループのランナーが折り返してきますが、すれ違いに気を配る必要がありました。この大会では、すれ違い時にはお互いに声をかけあったり、手を振ってあいさつしたり、ランナー同士の仲間意識が強い特徴があります。野比海岸にあるエイドには往復で1回ずつ立ち寄りました。往路ではうずらのたまごとちくわ、復路ではジュレそうめんをいただきました。そうめんは冷え冷えで美味しくいただきました。もしかしたら意図したほど解凍が進んでいなかったのかもしれません。
17kmでいったんスタート地点の三浦海岸に戻りました。エイドでカレースープとプリンをいただきました。ここはもう少し腹だまりするものが欲しかった気がします。他に「うまい棒」とかもありましたが、これはのどが渇きそうなので遠慮しておきました。
ここまでは比較的平坦なルートでしたが、ここからはアップダウンを繰り返すコースに入ります。海岸沿いを走るルートを離れ、一般道に入るといきなり上り坂が始まります。上り坂は無理をせず、辛ければ歩くことに決めていました。さっそく現れた上り坂は歩きました。
何度目かの長い上り坂を上った先にこれまではヤマザキショップがありました。21kmくらいの地点になります。このあたりでは唯一ともいえるコンビニ(的なお店)でした。今回、このヤマザキショップが4月頃から閉店している状態ということが事前に知らされていました。これはショックでしたね。気候やルートの関係で冷たい飲み物などが欲しくなる場所で、多くのランナーがオアシスのように活用していたお店です。ランナー以外にもツーリングの人やドライブの人も多く立ち寄っていたはずです。今回は大会のスタッフが臨時のミニエイドをこの場所に出していてくれました。次のエイドまでそれほど距離もないので、マイカップに半分くらい水をいただいて、先に進みました。
ヤマザキショップを過ぎて畑の中を進んでいきます。小刻みなアップダウンがありますので、適度に休み(歩き)をとりながら足を進めます。ちょっとした往復区間が現れ、その折り返し点が剱崎のエイドになります。冷製スープとドライ納豆をいただきました。また、マイカップに水をもらいました。今回のエイドは腹だまりするものが少ない印象です。美味しいのは美味しいのですが。
エイドを出て再びアップダウンを繰り返し、畑のなかを走ります。電柱の地名表示などに「松輪」という地名が見えてきます。「松輪の鯖」で有名な松輪の漁港が近いのだと思います。地図でみると江奈湾という湾になっているようです。ここは比較的平坦な区間になりますが、この先で長い激坂が見えてきます。この坂は見ただけでかなり消耗します。今回もゆっくりと歩くように(実際に歩いて)登りました。「登る」と「上る」を使い分けていますが、山をのぼるような激しい上り方を「登る」と書いています。ここは「登る」です。
激坂を登り、再び畑のなかを走ります。次のエイドが「宮川公園」で、前回は大規模なエイドになっていたのを覚えています。たしかパンとかの腹だまりしそうな食品があったと記憶しています。それを楽しみにじわじわと上がる気温の中を走りました。しばらく走って左折したその先に風力発電の設備が見えました。そこが宮川公園です。しかし、実際には1kmくらいの距離があったのでしょう。さらに走り続け、ようやく宮川公園に到着しました。
エイドですが、ちょっと期待と違う気が…。カナッペとかが置いてあり、これはたしかに美味しい。でもそうじゃないんだなあ。カナッペの生地部分だけをがっつり食べたいんだけどなあ。そう思いながらも美味しくいただきました。また、ここには仮設でない常設のトイレがありましたので利用しました。さらに自販機でスポーツドリンクも購入しました。その場で飲みたいというより、たまに水分補給しながら走りたいためです。ドリンクホルダー付きの腰ベルトを準備していました。
次のエイドは城ヶ島です。なんだか次のエイドを楽しみに走るような感覚になってきました。城ヶ島までの間、宮川大橋を渡った先で大きく坂を降り、城ヶ島大橋に向かって今度は坂を上り、城ヶ島ではさらに坂を上った先の公園を目指すことになります。止まってしまうような上り坂ではないのですが、ここまで30km走ってきているのでこの辺りの上り坂は脚にきます。さらにこの区間は信号待ちが多く、メンタル的にもやられそうな区間です。ちなみに城ヶ島エイドが関門にもなっていて、13時までに通過する必要があります。33km地点をで約5時間という設定なので、ほぼ問題ないことはわかっていましたが、念のため頭に入れておきました。関門には約1時間の余裕をもって通過しました。
城ヶ島大橋を渡る区間は城ヶ島から戻ってくるランナーさんとたくさんすれ違います。お互いに声を掛け合って進んで行きますが、こういう連帯感が自分の力にもなるところが面白いところです。城ヶ島のエイドでは手作りのパウンドケーキとクッキーをいただきました。宮川公園で購入したスポーツドリンクは城ヶ島を出るあたりで飲み干しました。
城ヶ島の区間を過ぎると坂を降りて、三崎漁港を目指します。三崎に向かう道はひたすら下ることになりますが、そろそろ下り坂もキツく感じるようになってきました。その後、三崎の街中を走りますが、ところどころで結構沿道から応援の声がかかります。「六甲おろし」の声援(歌)をいただきましたが、もしかしてザスパユニが阪神に見えたのでしょうか?たしかに黄色の入った縦縞ですが、ちょっとタイガースとは違うような…。
今回から三崎のエイドは商業施設「うらり」から海南神社に変わりました。うらりの中は一般のお客さんも多く、ちょっと迷惑をかけている意識がありましたので、この変更は歓迎です。開会式で宮司さんに祈祷のお世話になった海南神社です。このあたりの漁港の守り神なのでしょう。大規模な神社で歴史を感じました。このエイドでは「まぐろちまき」がふるまわれました。並んで待つ必要がありましたが、熱々の状態で提供されました。これは美味しい。今回のエイド食品でナンバーワンでした。列で待っている間に冷たいコーラもいただき、こちらも喉に染み渡りました。小銭を持っていたのでしっかり完走を祈願してきました。
三崎をでると油壺に向かいます。ランナーが徐々にまばらになってきました。時間が経っているので、速度次第で進み方が違うのでしょう。ときどき本当にコースを外れていないか、心配になるほどでした。油壺への道は上り坂になります。もう上り坂はことごとく歩いている状態になってます。
油壷のエイドは旧油壺マリンパークの前に設置されていました。マリンパークといえば中学校の修学旅行先。箱根→小田原→鎌倉→油壺という不思議なコースだったと記憶しています。関東地方から出ていない(笑)。一昨年頃に閉園したマリンパークですが、現在は京急が運営するキャンプ施設になっているようです。エイドで何を食べたか記憶にありませんが、水分はしっかり補給しました。何も食べなかったかもしれません。
油壺を出ると三崎口駅方面に向かいます。その途中、引橋交差点近くにエイドがありますので、そこを目指すことになります。油壺近辺でちょうどフルマラソンの距離を超えました。油壺を目指すランナーさんとすれ違うことになるのですが、そのなかにベビーカーを押して走っているひとがいました。おそらくAグループの人。40kmもベビーカーを押して走るのかと感動しましたが、中の赤ちゃん(?)は大丈夫なんでしょうか。熱中症も振動も心配になります。
引橋のエイドではフルーツのほかに氷をいただきました。これで首筋や両腕など肌が露出したところを冷やしました。気温が意外と上がっているようです。25度を超えているような気がします。引橋エイドを出たところの交差点は信号が長いうえに、2段階で横断歩道を渡る必要があるため、大きく時間をロスした感じがします。まあ、よい休憩になりましたが。ここから三崎口駅方面はじわじわと上る坂になります。三崎口駅を過ぎると今度は下り坂。長い坂なので途中の信号などをつかって適宜休憩をとりました。
次はソレイユの丘を目指します。以前のコースではゴールにしていた公園です。ここは高台の上にありますので、必然的に上り坂です。ここを通ると思い出すのは初めてこの大会に参加したときのこと。回収車に乗せられてがっくりうなだれてゴールに向かう切なさ。もっとがんばれればなあ…。ソレイユの丘のエイドは公園の中で、以外と奥の方に設営されていました。ルート上からも見える位置にあるので、エイドにいるランナーさんに入り方を聞いてしまいました。やはりショートカットするような入り方ではなく、坂を降りた先の駐車場から回り込むしかないようです。メンタル的にきつい場所でした。ここのエイドではあまり食料が残っていなかったような気がします。もう残り10kmくらいなので水分だけ補給してエイドを出ました。
次は一騎塚のエイドで、これが最後のエイドのはず。しかし海南神社のちまきパワーも切れてしまい、空腹を感じるようになりました。長井の漁港を過ぎて、大通りに出たところにセブンイレブンがありました。ここを自主(有料)エイドとしました。ペットボトルのコーラを購入。残り6kmくらいの場所でしたがこれが最後の一押しになった気がします。いい場所にセブンがありました。
最後のエイドでは玉子焼きをいただきました。ソーセージもありましたが、これから坂道を上る必要があるの重すぎるかなと思い、自重しました。この玉子焼きに使った卵は、この先のコース上にお店があり、そこで販売しているものだそうです。お店はおそらくこちら(岩沢ポートリー 鶏卵直売所、姫様のたまご)。一騎塚という交差点名のついたところを右折。いよいよ最後の上り坂に入ります。残り5kmですが、これが大変でした。もう60km近くも走って(歩いて)きた足ですので、ちょっとした上り坂でも相当にきつい。この坂も長く辛い坂でした。上っても上っても終わりが見えない感じです。峠を越えて下っている途中、案内の人がでていて左折しました。これでようやくゴールの三浦海岸に向かうはずなのですが、まったく海の雰囲気を感じません。ここからは畑の中を走っている感じでした。ほんとに残り2kmくらいなんだろうか。
畑の中がようやく終わり坂道を下り始めます。これが三浦海岸か津久井浜あたりの住宅地なのでしょう。住宅地を抜けていき、京急の高架下をくぐり、信号を待ち、さらに進んだところでようやく海岸線に出ました。三浦海岸と津久井浜の中間地点くらいだったと思います。ゴールの三浦海岸まで1kmくらいありそうでした。フラットな区間ですが、意外とゴールが遠い。
ときどき歩きを入れて休憩しながら三浦海岸を目指します。既に走り終えて缶ビールを飲んでいるランナーさんもちらほらみかけるようになりました。早く飲みたい!マリノスさんのユニフォームを着たランナーさんと抜きつ抜かれつになりました。J1目指してマリノスさんを追い越し、ようやく三浦海岸に到着。砂浜に降りる斜面の先でゴールのゲートをくぐりました。
時刻は17時をまわっていました。9時間切れなかったか…。自分の力はこんなものなのだと思います。これでは100kmなんてこのコースでは到底無理でしょう。今回63kmの部にゴールを下げて臨み、無事完走(完歩)することができました。嬉しいというよりほっとしているというのが正直なところです。
三浦海岸の会場では名物のマグロ丼をいただいた後、着替えのテントで最小限の着替えを済ませて身支度を整えました。ここから向かう先は会場最寄りの三浦海岸駅から一駅移動し、三崎口駅から10分ほど歩いたところにある「まるい食堂」です。この日に走行したコースに面したお店なので、数時間前に前を通過しています。ここではビールとソースかつ丼をいただきました。ご飯の量をハーフにしてもらいましたが、それで正解。このお店の盛りは常軌を逸しています(褒め言葉です)。美味しくいただき、満腹で帰路につくことができました。ごちそうさまでした。