第5回山寺蔵王ウルトラマラソン(50kmの部)

山寺蔵王ウルトラマラソンに参加しました。50kmの部です。50kmの部ではありますが、実際には52kmちょっとあったようです。50kmを走ったうえで山寺の名物石段(1015段らしい)を上って下りるという非常識な(褒め言葉です)コースです。ウルトラマラソンとバーティカルレースを続けざまに実施するようなものかもしれません。何とか完走(完歩)したもののかつてないレベルの疲労感でした。

当日は午前3時起床。山形駅近くのホテルを4時過ぎに出て、駅前(西口)のバスロータリーを4時20分に出発するバスに乗り込みました。当然ながらまだ真っ暗です。筆者が乗った時点で誰かの隣以外の席はあいておらず、いちばん奥まで進んだうえで着席しました。予定通りに出発し、午前5時くらいに会場である山寺駐車場に到着しました。運転手さんが行き先を勘違いしていたようですが、ほぼ予定通りに正しい目的地に着いたので問題ありません。

スタート会場に着いたら予想通り寒い。山形駅前も寒かったのですが、それよりも少し寒く感じました。受け付け(手首につけたICチップ付きバンドを機械にかざす)を済ませて、荷物を預けて、バスに戻って暖を取ろうと思ったらバスがいない。たしかFBにバスで待機せよと書いていたはずだけどなあ・・・。しかたなく会場をウロウロ動き回って身体が冷えるのを防いでいました(防ぎ切れてなかったのですが)。発電機の温風で暖を取っている人がいたのには感心しました。

スタートゲート。ここを通って駐車場から出ていきます
写真撮影用のパネルも用意されています
桜はピークを少し過ぎた感じでしょうか

服装は長袖シャツのうえにいつものキャベツTシャツ。その上にアームウォーマーを装着し、バフを首に巻き、さらにレインウェアとして持参したモンベルの「パーサライト」を羽織りました。昨年の「赤城山100」の携行品として購入したものですが、一度も実用に至っていなかった品です。今回も雨対策で持参したのですが寒さしのぎに着ることになりました。下半身も短パンだけでは寒すぎるのでホテルから会場の移動時だけ着用しようと思っていたロングパンツをはいたまま走ることにしました。結果的にかなりの重装備になりました。

100kmの部が午前6時にスタートして、5分ほど遅れて50kmの部もスタートしました。あとから記録を見ると6時4分に一斉スタートということになっていました。出走者数は100くらいの人数に見えました(データによると78人が出走したとのこと)。駐車場を出て少し進んだところにある民家の軒先のような坂を下りて、河川敷の遊歩道(サイクリングロード)に出ます。ここからはこの遊歩道を10km以上にわたって走ることになります。

遊歩道はよく整備されていて走りやすいと感じました。ただし、少しだけカマボコ状の路面になっているので、道路の両サイドには傾斜があります。できるだけルートの真ん中を走るようにしていました。

朝霧のなかを進んで行きます。山形市の日の出時刻は4時55分で1時間以上過ぎていますが、まだ日光を感じることはありませんでした。桜や菜の花などの景色を見ながら7kmくらい進んだところ、コース右側にエイドが設置されていました。このエイドはコースから50メートルくらい外れていて、立ち寄るには距離のロスが大きいようです。まだ序盤ということもあり、このエイドは立ち寄らずに通過しました。水も十分にあるし、エネルギー不足もいまのところ感じていません。ここは通過している人の方が多いように見えました。もう少しコースに近いところに設置できなかったものだろうかと思います。

再び遊歩道を進んでいきます。このあたりから徐々に気温が上昇しているような気がしましたが、引き続き重装備のまま走りました。走行ルートでは「芝桜祭り」を開催しているなど、芝桜が見頃になっていました。桜は満開を少し過ぎたくらいです。

12kmで2つめのエイドに到着しました。今度はコース上に設置されていて、時間的ロスは全くありません。マイカップに水をいただいたうえで提供されていた豆菓子もいただきました。ちょっと期待しているエイド食料とは違うのですが、せっかくなのでいただきました。もう少しエネルギー源になるような食料が欲しいのですが。

エイドを出るとすぐに坂道を上って土手の上に出て、すぐに橋をわたって川の対岸に出ます。先ほどまでは河川敷でしたが、ここからは土手を走ります。風が強くなるなどのコンディションの変化はありませんでした。そのまま進んでいくと土手を下りるよう誘導されました。河川敷に3つ目のエイドが設置されていました。16kmくらいの地点です。ここでは地元の和菓子が提供されていました。羊羹に生チョコレートが乗ったものなど。美味しくいただきました。

地元和菓子屋さんの製品らしい

16kmのエイドからしばらく河川敷を走り、2kmくらいで橋のたもとに出ます。ここで100kmの部のランナーは左、50kmの部のランナーは右に分かれます。スタート前の説明で注意ポイントとされていました。ここを間違うとたいへんなことになりますが、十分に目立つように看板が出ていました。これなら間違えるひとはほぼいないと思います。

橋を渡り進んで行くと前からランナーが走ってきました。コース図をしっかり把握していなかったので「???」と思いましたが、50kmの部の先頭ランナーだということがわかりました。この先で寒河江方面をまわってから元のコースに戻ってくる設定です。こちらは18kmくらいで、戻ってくるランナーは24kmくらいだったようです。6kmも先行していることになります。すごい……。すれ違いざまにほとんどのランナーさんが声をかけたり拍手をしたり、激励をかわし合っていました。連帯意識が芽生えるのが不思議です。

20km過ぎ、この大会で初めての信号待ちで止まりました。徐々に暑さも感じ始めているのでこの時間を利用してレインウェアを脱ぐことにしました。ザックを下ろしてウェアを脱ぎ丸めてザックに詰める。作業中に信号が青に変わったため、詰めるあたりからは歩きながらでした。また、せっかくザックを下ろしたので水が400mLくらい入ったフラスクボトルを取り出し、何口か飲んで残りの水はここで廃棄しました。腰ベルトのペットボトルに水分が残っているので当面は不要と判断したためです。ここまで20km以上にわたって400gくらい無駄な重量を背負って走っていたことになります(笑)。

何度かのコーナーを曲がって21km過ぎ、寒河江のエイドに着きました。こちらではウインナーパンとハムサンドが提供されていました。ようやく腹だまりのするエイドに出会えました。こういうのが欲しかったのです。ありがたくいただきました。ここは関門にもなっていて、関門時刻は9時30分でした(スタートから3時間30分)。1時間程度の余裕をもって通過できました。しかしハーフマラソンを2時間半かけて走っていると考えるとかなり遅いとも言えます。50kmの部は関門はここだけで、あとはフィニッシュの制限時間(8時間)があるのみです。

ウインナーパンとハムサンド。両方いただいてしまいました

エイドを過ぎてさきほどランナー同士がすれ違っていた区間に戻ってきました。さすがに筆者より6kmも遅れているランナーはいなかったようで、もう誰ともすれ違うことはありませんでした。

寒河江はさくらんぼの名産地

往路で100kmと50kmのコースを分けていた交差点に戻ってきました。ここを左折したところ、進行方向右側に山形県野球場が見えてきました(往路でも見えていたはずですが気づかなかった)。25km地点くらいになります。この球場で2006年のプロ野球ファーム日本選手権を観戦したことがあります。もう20年近くも前ということが衝撃的です。この球場は、筆者が尊敬してやまない故・村田兆治投手が通算200勝を達成した記念すべき球場でもあります。話をマラソンに戻します。球場の広大な駐車場を右手にみながら進んで行きます。

山形県野球場と駐車場(手前)

27km地点付近で16kmで立ち寄ったエイドに再び到着しました。先ほどと同様に和菓子をいただき、梅シロップのドリンクもいただきました。エイドの直前、筆者のキャベツTシャツを見て声をかけてくださった方がいらっしゃいました。群馬に縁のある方のようです。力になりました。ありがとうございます。

エイドを出て、往路では降りてきた坂道を今度は上って土手の上に出ます。往路ではここまで土手を橋ってきたのですが、復路は少しコースが違って、残り22kmの距離を作り出すため(?)北に大きく迂回するように走ります。最上川を下流方面に向かって進むことになります。このあたりでは前後に他のランナーの姿が見えなくなってしまい、ときどきコースをロストしていないか不安になりました。コースを外れるような分岐点はないので心配ないのですが、それにしても前後に人がいない(笑)。何度かスマホでコース図を開き、外れていないことを確認していました。

山脈(やまなみ)が見えます。どれが月山?

32kmくらいで橋を渡り、今度は最上川の右岸を上流に向かって走ります。さきほどまでは若干の下りだったはずですが、今度は若干の上りになります。体感上はほとんどフラットにしか感じませんが、じわじわと身体に効くはずです。

35kmくらいでスタートから4時間半くらいが経過して、時刻は10時をまわっています。暑くて耐えられなくなってきました。いったん足を止めて、靴を脱ぎ、ロングパンツを脱ぎました。ここで靴紐をしっかりと縛り直しました。スタート前にロングパンツを脱ぐ前提でホテルを出る際には紐を緩めにしておいたことを思い出しました。緩い状態のまま4時間半も走ってしまったことになります(失敗)。ロングパンツをザックに詰めて身支度を整えながら歩き始めました。そして歩きながら首からバフを外し両腕からアームウォーマーも取りました。さらに手袋も脱ぎ、身軽になってます。少し時間をロスしましたが、このあと気温がさらに上がりそうなので必要な時間だったと思っています。バフは手に巻き、アームウォーマーと手袋はポケットに収納しました。

身軽になってゆっくり走り始めました。37km付近のエイド(往路では12kmくらいのエイド)では再び豆菓子をいただきました。またフラスクボトルの水も補給させていただきました。ただ、フラスクボトルは新品であるにもかかわらず穴が空いていて水が漏れている状況。安物を買ってしまったことを反省します。ここからは往路のスタートから12kmとコースを逆向きに走ります。

フルマラソン相当の距離が近づいてきて、そろそろ疲労困憊な状態になってきました。最終的な制限時間まで残り2時間半くらい。ここは思い切って休憩をとって最後のがんばりにつなげよう。そう考えて、40km過ぎくらいから2km近く歩き続けました。時間にして20分くらいだったと思います。このあとも1kmごとに数分の休み(歩き)を入れるようにしていました。ペーストしては1kmあたり9分くらいです。

44km付近で最後のエイドに立ち寄りました。往路ではコースから離れているので回避したエイドです。バナナをいただくとともにコーラもいただきました。コーラはなぜか最後のがんばりによく効くのです。

コースから外れて設置されているエイド。もう少し近くに設営できないものでしょうか?

芝桜がきれいな「芝桜まつり」のエリアは観光のお客さんも多かったので慎重に走りました。特に小さいお子さんもいたのでぶつからないように注意が必要でした。芝桜は見頃でした。菜の花と桜のコントラストがきれいな場所が往路にはあったのですが、それがどこだったのか復路では見つけることができず、写真を撮れませんでした。

桜の花の下を気持ちよく走ります
芝桜祭りを開催してました
桜に癒やされます

そんな感じでゆっくり(引き続き1kmあたり9分くらいのペース)進んでいき、スタートした山寺駐車場付近を通過したのは12:50くらいだったと思います。ここから山寺の石段を含めて残り2kmくらいを70分で走れれば(歩ければ)制限時間をクリアできます。まあ大丈夫だろうと予想できました。

駐車場前の交差点から上りの石段下まで約300m進みました。石段を上る前に自販機でコーラを購入し、喉に刺激を与えました。ここにきての冷たいコーラはうまい。

石段を13時頃に上り始めました。入り口近辺ではツアー客とみられる年配者の集団がいたりしましたが、あっという間に抜き去って進んでいきました。石段は段の高さや形状が一定ではないので、使う筋肉が一定ではありません。その意味でいろいろなところに疲労を感じます。1000段ちょっとと聞いていましたので、そんなに無限のように続くものでもありません。一歩一歩進んでいけば終わりがあるはずです。

山寺の石段。ここから上り始めます

途中、同年代か少し上くらいのランナーさんから「あとどれくらいですかね・・・」と聞かれたので「おそらくまだ半分くらい」と返答しました。実際にはもう少し進んでいた気がしましたが、安心感を与えてしまってもいけないので。その後、下りてくるランナーさんから「あと300段くらい」と聞きました。それほど間違ってもいなかったようです。そして、だいたい7割くらい進んだことになります。先が見えた気がして、少し気が楽になりました。

上りの途中で石の崖を見上げる
奥の院に着きました。これを上れば終了です

13時17分奥の院に到着。上りの所要時間は17分くらいでした。お賽銭を入れて残り1kmくらいの無事を祈願してから奥の院を後にしました。あとは石段を下りるだけですが、転んでしまっては元も子もないので慎重になりながらも急いで足を進めました。13:30頃に石段を下りきりました。下りの所要時間は13分。

下りの途中で下界を見る
出口に向かう通路から

スタート・ゴールの駐車場に向かって小走りに足を進め、最後に横断歩道を渡ろうとしたら1台のクルマが止まらずに通過していきました。注意しながら渡ろうとしていたので事なきを得ましたが、あぶないところでした。地域の印象が悪くなるからこういう運転は止めてほしいです。横断歩道を渡ったらそのまま坂道を下りて駐車場に入るのですが、前のランナーさんが坂を下りずに歩道を進んでいってしまいました。道を間違えたようです。すぐに声をかけて戻ってもらい、筆者より先に進んでもらいました。道を間違えなければ筆者より先にフィニッシュできていたはずなので。このランナーさんに続いて筆者もフィニッシュラインを通過しました。すぐに腕のICチップを機械にかざして計測も完了です。約7時間30分くらいの所要時間でした。

ゴールパネル前で記念撮影

この大会の参加にあたっていちばん難しかったのは気温への対応でした。最初に書いたようにスタート時間(早朝)はかなり寒いコンディションでした。7度くらいだと思います。10時くらいから記憶がぐんぐん上がってきて、お昼くらいには暑くなるという予報通りでした。厚着でスタートして徐々に薄着になりましたが、このタイミングが難しい。タイミングを計って脱ぐわけですが、筆者は上着を脱ぐタイミングが遅すぎた印象です。それにしてもスタート前の時間は寒かった……。

会場では芋煮が振る舞われていました。美味しい!
会場近くのそば屋さんで反省会
お腹すいていたのでガッツリといただきました

これで47都道府県マラソン(2周目)の山形県をクリアしました。33都道府県をクリア済みで、残り14県になります。東北地方で残っているのは宮城県と福島県になりました。福島は6月、宮城は11月にクリアできる見込みです。徳島、宮崎の2周目として適したマラソン大会を引き続き検索中です。

GPSのデータから作成した高低図