(DNF)会津磐梯山ウルトラマラソン2024(65kmの部)

会津磐梯山ウルトラマラソン(65kmの部)に参加しましたが、45km過ぎで転倒、負傷(擦り傷、打ち身)のためDNFとなりました。無念です。結果的に転倒をきっかけにリタイアという判断に至りましたが、そもそも45km地点まで6時間かかっており、このままいくとフィニッシュは9時間を超えてしまいます。今回、予約した新幹線に乗るためのタイムリミットは9時間30分(時刻でいうと18時30分)でフィニッシュと考えていましたが、このリミットに対してギリギリであり、最後にアップダウンが待ち構えていることも考慮すると、リタイアも視野に入れて走行せざるを得ませんでした。そんななかでの転倒でした。

転倒したのは45km過ぎくらいで、猪苗代湖の湖畔サイクリングロードが終わって道の駅に向かって左折するポイントでした。ボランティアスタッフの方が左折を案内しているのが見えました。会釈したか右手をあげたか忘れましたが、スタッフさんに挨拶して華麗に通り過ぎようとしたところ、目の前に地面がぐんぐん迫ってきました。ああ、やってしまった……。久々の転倒です。あまりの衝撃にしばし動けず、その場で座り込んでしまいました。左腕に装着していたGPSウォッチが外れて地面に転がっています。座り込んでいる間に大まかにどこが痛み、どこから出血しているか把握できました。左膝、左肘、左手首、右手のひらに擦り傷、左肩や左腕(肘と手首の間)に打ち身。この時点では気づいていなかったのですが、肋骨も痛めました。スタッフさんに促されて椅子に座り、傷口を水で洗い流していただきました。ありがたいことです。持参していたバンドエイド(準備がいい……笑)を使用して応急措置できました。とはいえ、体のあちこちが痛む状態であと20kmを走行するのは無理と判断し、ここでリタイアすることを決断しました。スタッフさんから大会事務局に連絡していただき、回収車に来ていただくことになりました。回収車を待っている間、スタッフさんからアップルジュースをいただきました。スタッフさんが持参されていたもののようです。冷たくて美味しかった。本当にありがとうございます。

余談です。実は筆者がここでお世話になる前、応援に来ていた同行者(妻)が湖畔周辺を散策中に左折ポイントのスタッフさんと会話していたそうです(大会後に同行者から聞きました)。同行者は、夫(筆者)が参加しているので応援に来ているといった話をスタッフさんとしたそうです。スタッフさんは負傷して面倒をみたランナー(筆者)と散策していた応援者が夫婦だということを知らないはず。教えてあげたい(笑)。本当にお世話になり、ありがとうございました。ご面倒をおかけしました。

そもそもここまで6時間もかかってしまった理由ですが、30km地点以降、1kmあたり9〜10分程度の歩くようなラップしか刻めなかったことにあります。いくつか失敗が重なっています。24kmあたりから続く上り坂で無理をしてしまい、その後の26kmから降りる下り坂で足がつり始めました。このあたりで既に普通に走れる状態ではなかったと思います。朦朧として走っていたような気がします。

そんななかで32kmくらいのポイントにあった自販機がオアシスのように見えて、ここで購入したドリンクを半分くらい一気飲みしてしまいました。それほど水分を失っていたようです。水分補給が全然足りていなかったのでしょう。あとから振り返ると、熱中症の一歩手前だったのではないでしょうか。水分補給のミス、これが最大の失敗でしょう。

また、この大会は公式エイドの食品は控えめであり、エネルギー補給は自分で準備するべきなのですが、せっかく準備していたのに補給をしていませんでした。摂取した食品はエイドのおにぎり1個とお菓子数片とオレンジ2片のみ。エネルギーの補給が全然足りていません。せっかくジェルなどを持参していたのに、あまり空腹感を感じなかったので補給しなかったのです。それでも意識して補給すべきでした。エネルギー補給のミス、これが2つ目の失敗です。

あとは持ち物が重かったり、日差しをよける対策をしていなかったり、靴の選択を誤ったり、多くの失敗がありました。それが重なった結果として消耗が激しくなり、失速につながったのだと思います。失速の結果、少しでも速く進むために足を動かし、そんな中で転倒したのでしょう。転倒は運が悪かったのではなく、必然だったのだと思います。

珍しく結果とその原因から書き始めました。失敗の原因はわかっていますので経過を振り返る必要もないのですが、いくつか書き留めておくべきことを記載したいと思います。

65kmの部は9時スタートでした。スタート会場の休暇村裏磐梯に前泊したので、朝食後、8時過ぎまで部屋で過ごしたうえでチェックアウトし、会場に向かいました。それでも少し時間が余るほどの近さでした。ここはホテルとしてのレベルも高く、快適に過ごすことができました。

会場に着くと、100kmのランナーさんが次々と通過していきます。ここは100kmのランナーさんにとっては35km地点あたりになるはずです。スタートから3時間以上が経過していますが、みなさん元気に走り去っていきます。見習いたい(あやかりたい)ものです。

荷物を所定の場所に預けました。これはゴール会場であるカメリーナ(体育館)に運んでもらえます。後泊はしないので、全部の荷物を預けました(貴重品を除く)。

休暇村裏磐梯近くの広場がスタート地点です

9時に予定通りスタート。スタートから6分半くらいのラップで走り始めました。しかし、なぜかすぐに息が上がり始めました。標高が高いせいかもしれません。後から調べてみると裏磐梯の標高は800mです。普段は標高ゼロに近い場所で走っているので、まあ息切れも仕方ないところでしょう。ちなみに2週間後のキャベツマラソンの会場である嬬恋村は約1300m。こちらは最初から息切れ前提ですので、これまでもあまり気にしていませんでした。今回はあまり予期していない息切れで少し驚きました。

息切れしながら2.6kmくらいの信号を通過。20秒の青信号に対して1分以上の赤信号が続くということなのでひっかからずに通過できたのはラッキーなのだと思います。ただ、ここでは少しの間でも止まって休憩したかった気持ちもあります……。

5km手前くらいから徐々に上り坂が始まります。ときどき歩きを入れて休憩しながら上りました。このあたりでは歩いている間に水分を摂取していました。今回、焼酎ワンカップの容器3個を持参していました。給水で使うマイカップとしての機能に加えてキャップを閉めれば水分持参の容器にもなり、2本で約500mLの水分になります。ホテルで2本は経口補水液、1本は水を入れて出発しました。ウエストポーチとザックのポケット2個にちょうど収まっていい感じです。この経口放水液でちびちびとミネラルを補給しながら水も飲んで進みました。

長い上り坂の途中です。9km付近

ところで、10km過ぎくらいに突然スマホが大音量で鳴り出しました。地震か? でも緊急地震速報の音とは違うし、揺れも感じない。北朝鮮が何か打ち上げたか? それにしては周りの人のスマホは鳴っておらず、なぜだか自分のだけが鳴ったようです。鳴った理由は、近隣の自治体が実施している訓練でした。スマホの画面に【訓練】の文字を見て安心しました。河川災害の想定で実施した訓練だったようです。ただ、筆者は磐梯町近辺にいて、訓練を実施していたのは猪苗代湖の対岸の自治体なのですが。こんなに離れていても着信するのでしょうか。まあ、レースに影響はなく、びっくりしただけでしたが。

延々と続く上り坂が終わったのは12km手前のエイドでした。この大会ではエイドとウォータースポットは別に案内されていました。ウォータースポットは本当に水だけで、スポーツドリンクなどはありません。ここではお菓子をいただきました。

エイドのお菓子
こちらも同じエイドのお菓子

ここからは10km以上にわたって長く続く下り基調の区間に入ります。実はここでも失敗していました。下り坂で足に過剰な負担をかけてしまったようです。今回はアシックスのMagicSpeed2を履いていたのですが、この靴は反発力に優れている一方で、クッション性はほとんどありません。この結果、この下り坂で相当脚を消耗させてしまった気がします。30kmを過ぎてから向こう脛の筋肉が激しく攣ったのですが、この下り坂での消耗がその一因だったような気がします。シューズの選択を誤りました。

このあと下り坂に入ります(12km付近)
ほとんどのランナーが足を止めて写真を撮っていました(16km付近)
猪苗代湖方面を望む(17.5km付近)

下りきったあと、23kmくらいから27kmくらいにかけて再び上り坂に差し掛かりました。ここは周囲にいたランナーさんと会話しながら歩いていたのですが、ちょっとのんびり歩きすぎかなと思い、途中から走って上ることに切り替えました。この切り替えは不要だった気がします。無駄に体力を消耗しただけでした。

ウルトラマラソンはときとして孤独な戦いになります(25km付近)
27kmのエイドでおにぎりをいただきました
唐揚げは人気いまいちでした。筆者もスルーしてしまいました
孤独な戦いが続きます(28.5km付近)

31kmくらいに磐梯山眺望箇所というポイントがありました。手前から「眺望箇所あと500m」などの標識が出ていたので、景色に期待しながら近づいてみたら、本当にきれいに磐梯岩が見えていました。ここで立ち止まって写真を撮影しました。

磐梯山眺望箇所

32kmくらいで自販機に立ち寄ったのは冒頭に書いた通りです。ここは本当にオアシスのようでした。後から地図で確認すると、翁島駅近くのヤマザキショップの店頭だったようです。助かりました。

34kmくらいでウォーターステーションに立ち寄った後、比較的路面の荒れている区間に入りました。若干の下り坂でもあったので、転倒しないように慎重に走りました。しばらく走ると舗装道路に戻りましたが、舗装面が荒れていてあまり走りやすい区間ではありません。

路面が荒れた区間を終えてふとスマホを見ると、「15分間iPhoneを使用できません」のような文字が表示されていました。暗証番号を所定の回数間違えるとこの状態になるようです。汗で濡れたポーチの中で誤作動でもしたのかもしれません。こうなったら待つしかありません。

スマホを使用できない15分間の間に「天鏡閣」を通過しました。ここは明治時代に有栖川宮さまが別邸として建てた施設で国の重要文化財に指定されています。荘厳な様式の建物もそうですが有栖川宮殿下の銅像が建てられていて、その写真を撮りたい場所でした。それなのにスマホが使用できない。「なんということでしょう」と口にしたくなるような残念な場面でした。ちなみにここにはエイドもありました。オレンジなどのフルーツをいただいたと記憶しています(当然ですが写真無しです)。手がべたついたので常設のトイレで手を洗いました。冷たい水が気持ちいい。顔も洗いたい(頭から水をかぶりたい)気持ちもありましたが、自重しました。エイドでかぶり水があればよかったのですが、たぶん1カ所もなかったと思います。飲料水をかぶるのは少し気が引けます。

スマホが使えないまま進んで行くと猪苗代湖の湖畔に出ました。遊覧船(スワン)が浮いているのも見えます。まだ15分経過していないので、湖畔の写真も撮れない・・・。湖畔にいるうちにスマホは復旧しましたが、いちばんよい光景は過ぎてしまったようです。残念です。

スマホが復活したので猪苗代湖の写真を撮りました(40.5km付近)

野口英世記念館のところで階段を降りて、地下道を通って道路の反対側に出ます。ここにきて階段は負担が大きい。どこか信号機で渡るようにできないものでしょうか。ここから湖畔のサイクリングロードに出ました。サイクリングロードの入り口には立派な建物があり、常設のトイレもあったようです。ここはウォーターステーションになっていたので、ワンカップに水を補給してすぐに再スタート。冒頭に書いた通り、タイムリミットが気になってのんびりしていられませんでした。

野口英世記念館。しっかり見学してみたい場所です

ここからは比較的走りやすいサイクリングロードなのですが、なかなかスピードが出ません。歩いたり走ったりを繰り返して、8分台後半から9分台くらいの状況が続きました。この先でサイクリングロードが終わるところで冒頭に記載した転倒に至りました。

猪苗代湖沿いのサイクリングロード(43km付近)。この先で転倒しました

ここ数ヶ月、うどん食べながら52kmとか、そうめんやアイスを食べながら55kmとか走ったあとなので、今回はエネルギー補給を甘く見ていたかもしれません。水分補給の失敗とエネルギー補給の失敗は最大の反省点です。

47都道府県マラソン2周目、福島は完走できず失敗に終わりました。実はフルマラソン以上の距離を走った(歩いた)ことはたしかなのですが、完走していないので自己基準ではアウトです。福島では2周目に該当するような大会は他にありません。次回、作戦を練って出直します。

今回の大会は参加した65kmの部の他に100kmの部と40kmの部がありました。40kmではフルマラソンの距離に足りていないので、65kmにエントリーしたという次第です。実は昨年まで40kmの部は45kmの部として開催されていました。今回45kmの部にエントリーしようとしたところ、40kmの部に変更になっていることに気づいたという次第です。47都道府県マラソン(2周目)はフルマラソンの距離を超えていればOKなので、45kmの部があればそれでもOKなのです。45kmの部が復活しますように。

回収車で送っていただいた「カメリーナ」で着替えた後、美味しい蕎麦をいただき、会場を後にしました。完走されたランナーさんを横目に見ながら寂しい帰途になりました。猪苗代駅まで歩いて移動している途中、突然のゲリラ豪雨にも見舞われました。これってまだ走っているランナーさんにとっては終盤の厳しい洗礼かもしれません。雨宿りしながら猪苗代駅に到着。無事に帰宅の途につきました。