NAHAマラソン2024

NAHAマラソン に参加しました。沖縄県の大会には大昔(20世紀!・・・笑)に「おきなわマラソン」に2回ほど参加したことがありますが、それ以来になります。筆者定義の「47都道府県マラソン」では「おきなわマラソン」は1周目とカウント(同一大会はカウントしない)して、今回のNAHAマラソンが「2周目」になります。

この日は天候に恵まれていて、気温は高い(23度予報)ものの湿度がそれほどでもなく、走りやすいコンディションでした。午前9時のスタートに向けてホテルを8時に出発しました。偶然ですが予約したホテルが会場に近く、ぎりぎりまで部屋にいられました。チェックアウトの手続きは同行者に任せて、荷物を持たずにホテルを出てスタートブロックに向かいました。これだけ楽なスタート前は珍しいほどです。ただ、これが悪い結果につながった気がします。

NAHAマラソン会場の様子

スタート前のセレモニーでは、今大会のスターターであるガレッジセールのお二人が挨拶していました。以前にスターターを務めたことのある具志堅用高さんから朝7時に着信があって、「スターターのピストルは人に向けて撃ってはダメですよ」という内容だったとか。そもそもスタートの合図はピストルではなく万国津梁の鐘なのですが…という笑いのネタにしていました。

スタートブロックから移動して、筆者のスタート位置は明治橋の南側で、国道58号のモニュメントがある位置になりました。国道好きとしては嬉しい位置です。

午前9時、予定通りにスタートしました。スタート地点の通過には約2分かかりましたがスムーズな方だったと思います。著名人がスターターなのでもう少し渋滞するかと思いましたが、それほどでもなかったようです。

走り始めてすぐに身体が重く感じました。それなりの速度で(キロ6分弱ペース)で走っているのですが、それ以上の速度に上げるにはきついイメージです。物理的に体重がリバウンド傾向のため重く感じるのは当然なのですが、それだけではない身体の重さを感じていました。走っているときには謎の重さだったのですが、振り返ってみて原因がわかりました。おそらくウォーミングアップ不足です。いつもはレース前にスタート位置に移動するだけで平均的な大会で3000歩くらいは歩いているのですが、今回は1000歩に満たない時間しか歩いていなかったのです。宿泊したホテルが会場に近いことがスタート後のパフォーマンスに影響してしまいました。

そんな感じのスタートで旭橋、久茂地、国際通りと進んでいきましたが、国際通りのちょっとしたアップダウンがめちゃくちゃきつく感じました。相当の苦戦が予想されるスタートです。まだ2kmも走っていないのですが。

牧志の駅付近で国際通りから右折してゆいレールの下を走りました。ここは中央分離帯の両側が走路として認められているようですが、分離帯の切れ目で左右を強引に移るランナーがいて少し危険を感じました。インコースを取りたいのだと思いますが、このレベルの速度で走っている状況で無理して移る必要もないと思います。そしてほどなくゆいレールは左に、マラソンコースは右に分岐します。

ここからは与儀大通りを南下しますが、ここは下り基調ながらアップダウンが小刻みにありました。国際通りもそうでしたが、与儀大通りでもかなりの集団走の状態で、集団が苦手な筆者は序盤の疲れに加えて集団の圧力も感じて、少し気が滅入った状態で走っていました。古波蔵交差点で左折するとコースは国道507号になります。

5kmのラップは30分弱。いつもの序盤よりかなり遅い。自分でも遅いのはわかっていましたが、GPSの表示を見て何とか立て直さなければと思いました。

しばらくすると何やら前方にかなり盛り上がっている場所がありました。徐々に近づいていくと流れている音楽がビレッジピープルの「YMCA」であることがわかってきました。そしてDJさんがランナーにYMCAのポーズ(西城秀樹で有名なポーズです)を煽っていました。いちばん近いところで音楽がちょうどその部分に当たりました。もちろん筆者も「わーいえむしーえい」と口ずさみながら両手で踊りました。集団でこれをするのは楽しい。どうやらこの場所のYMCAはNAHAマラソンの名物らしいです。通過したところでDJさんから「無駄な体力をありがとう」とのお言葉。確かにその通りで、笑いました。ここは上り坂を過ぎたところで、本当に疲れていてリタイアが頭によぎったところだったので、これで元気になった気がしました。

仲井真交差点を右折して国道507号を南下していきます。街並みが思っていたイメージとちょっと違っていて、今風の高いマンションや全国チェーンの店舗なども見受けられました。10kmのラップは約30分。どうにもペースが上がりませんが、あとから見ると小規模なアップダウンを繰り返しています。これを見ると仕方ないのかなとも思えます。

10kmくらいから本格的に上り坂が始まり、12kmくらいのところでいったんピークに達したようです。片側2車線の立派な道路が続きます。道路の様子は変わらないのですが、14kmから再び上り始めます。15kmのラップは32分近くかかっていました。徐々にペースが落ちてきています。ただ、沿道には絶え間なく近隣の人が応援に出てきていて、ランナーに声をかけてくれています。ありがたいことです。

15kmあたりから片側2車線だった道路がいつの間にか1車線に変わりました。応援の人とより距離感が近くなり、時折会話も交わすようになってきました。こういう交流がなんとも言えずに楽しい大会です。もっとも気持ちの面では楽しんでいるのですが、体がついてきません。上り坂が続いているのに加えて、疲労も蓄積してきました。

コース途中の国道507号にて

道路に表示されている標識にはここまで「↑(直進) 平和祈念公園 Xkm」という表示がされているのを見て走ってきましたが、徐々に平和記念公園が近づいてきたようです。コースは国道507号の終点を右折して331号に合流します。このあたりはずっと上り坂が続いていて、きついところでした。20kmのラップは34分とこれまでよりはっきりと落ちてきました。

20kmを過ぎたあたりが上り坂のピークだったでしょうか。一転して下り基調のコースに変わりました。ハーフ地点を過ぎて平和祈念公園に到着しました。立ち止まって慰霊碑に向かって一礼したいところですが先を急ぐのを優先しました。ここは過去に来たことがあり、一人ひとりの犠牲者の名前が並ぶその光景に足がすくむ思いだったことを覚えています。今回は心のなかで戦争で命を失った方々に哀悼を捧げることとさせていただきました。こうしてランニングを楽しんでいられるのも平和ならではです。世界を見れば呑気に平和などとは言えない状況ですが、戦争が一日もはやく終わってほしいと願うばかりです。平和祈念公園の前後はその駐車場がコースになっていて、敷地を出ると片側一車線の未知を進み、やがてもとの国道331号線に合流します。コースは引き続き下り基調、坂を下りきったあたりが25km地点です。ラップは少しだけ改善して33分くらいでした。

平地が中心になったので少し走りやすく感じましたが、それほど速度は変わりません。左側には海がチラチラと見えていて、海なし県民の心をくすぐります。25kmを少し過ぎたあたりにひめゆりの塔がありますが、進行方向の右側になります。対向車線はクルマが走っているので、塔に近づくのは危険ですが、結構な数の人が道路を渡って手を合わせていました。筆者は心のなかで手を合わせるにとどめました。

ひめゆりの塔から1kmほど進むと国道331号線から離れて、コースは左折します。比較的真っ直ぐな道路の両側には住宅だったり、商店だったり、農地だったりします。海からは一定の距離があって沖縄らしい風景とは言えないのですが、それでも沖縄の雰囲気を感じるのはなぜでしょう? わかりませんが、高い建物が少ないのがそう感じる理由かもしれません。さらに1kmくらい進んだあたりで道路が大きく右にカーブして北上するようになります。両サイドには心なしか建物が増えてきたような気がしました。

やがて再び国道331号線に合流します。片側2車線の立派な道路ですが、ほどなくコースは右側(東側)の県道に合流して、30km地点に達しました。ラップはあまり変わらず33分程度でした。ただ、相当の苦しさを感じるようになりました。なんとなく4時間半程度のタイムが見えてきたこともあり、疲れたら歩いてもいいかなと思い始めました(心の弱さです…笑)。

県道は国道と違って片側1車線の道路でした。この道路が筆者が感じる最も沖縄らしい街並みなのかもしれません。建物が間をおかずに並んでいるのですが、比較的古い建物を中心にして2階建てくらいで、高い建物が無い。そんな道路がしばらく続きました。アップダウンはあまり感じません。途中にはラウンドアバウト(ロータリー型の信号の無い交差点=糸満ロータリー)がありました。ラウンドアバウトは国内ではそんなに事例が多いわけではないと思います。道の両側には応援の人が出てくれていてランナーに声をかけてくれます。そして私設エイドを出してくれているお店や個人の方もたくさんいらっしゃいました。ありがたいことです。35kmのラップは34分台ですが35分に近い時間になりました。ときどき休憩(歩き)を入れているので当然の数字です。

やがてコースは左折して工事中のバイパスを通ります。高架を作ろうとしているようなので、自動車専用道を延長しようとしているのかもしれません。詳細不明です。道路の右側を走行していたので、応援の方はこれまでと違って道路の右側にいらっしゃることになります。このあたりの私設エイドでシークワーサーのジュースをいただきましたが、これが絶品だったのを記憶しています。

35kmを過ぎるといったん距離調整なのか右折して細い道路に入りますが、再び高架の工事をしている大きな道路(ここも国道331号線)に合流します。ここから徐々に再び上り坂が始まります。もう相当の疲弊状態なので、沿道の方から声がかかっても力の無い返事しかできなくなっています。笑顔で返事できなくてすみません。

走ったり歩いたりしながら坂を上っていくと、「赤嶺」交差点でコースは右折して、ゆいレールの高架下を走るようになります。高架下に入ってすぐ、40km地点です。40kmのラップはここまでで最悪の36分台になりました。ただ、このあたりで上り坂が終わり、コースは下り基調になります。最後にこれは助かります。少しだけスピードアップできたと思いますが、いかんせん40kmも進んできたあとなので、ときどき休憩(歩き)を挟みます。

41kmくらいで左折して奥武山公園に沿った道路を進んでいきます。ここで、これまで耐えていた足攣りが発症しました。あと1kmくらいなのに…。攣ったからといって止まってしまったら時間を浪費するだけなので、歩いて進み、症状が治まったら走る。それを繰り返すしかありません。やがて公園の敷地に入りました。

公園敷地内の比較的幅の狭いコースには両側にボランティアや応援の高校生たちがびっしりと並んでいます。情けない姿を見せたくないので走り続けるのですが、実は足が攣ってしまっていて笑顔になりきれずにいました。笑顔でなくて本当にすみません。やがて陸上競技場のトラックに入ります。トラックを半分と少しくらい走ってフィニッシュなのですが、この200mちょっとの距離が長く感じられます。いつも最後には何人か追い抜いてフィニッシュすることが多い筆者ですが、今回は違いました。たくさん追い抜かれたような気がします。大きく失速しながらのフィニッシュでした。

NAHAマラソン2024ゴール地点

タイムはネットで4時間37分台でした。この秋のマラソン4本のうち3番目のタイムでした(ネット)。最後は苦しみましたが、そこまでは沿道の方々をコミュニケーションを取りながら楽しく走れた大会でした。序盤の感触ではもっと苦しむかと思いましたが、比較的楽しかった気がします。終盤まで攣らずにすんだのは、沖縄にしては湿度が比較的低かったこともあるような気がします。汗の量は直近の広島のほうが多かったように思います。気温は明らかに沖縄のほうが高いのですが。

一泊2日の弾丸スケジュールでしたが、久しぶりの沖縄の旅を楽しみました。次に沖縄にくる際にはもう少し余裕のあるスケジュールで、沖縄を満喫したいと思っています。