ふくい桜マラソンに参加しました。今回が第1回となる新しいマラソン大会です。第1回とは思えないほど完成度が高く、参加にあたってストレスが感じられませんでした。関係者の間で練りに練られた大会なのだと思います。いろいろな大会への参加を重ねて良いところを吸収し、改善すべきところに対処する、そういった努力を重ねたのだと推測します。
福井県ではかつて「チャレンジ九頭竜マラソン」が開催されていましたが、2009年で開催を終了しています。それ以降フルマラソン大会は開催されておらず、本大会の開催は全都道府県のマラソンを走りたいランナーにとっては待ちに待った大会と言えます。筆者は2015年に「東尋坊愛のマラニック」(52kmの部)を走り、それを含めて「全都道府県フルマラソン以上」を既にクリアした状態でした。フルマラソンが無かった島根、福井ではウルトラマラソンを走り、ロードのマラソンが無かった三重、埼玉、愛知では公園内を周回するフルマラソンを走り、クリアしていました。
その後、当時はロードのフルマラソンが無かった埼玉、三重、愛知などでロードのフルマラソンを走り、「47都道府県フルマラソン(ロード開催)」の完走にリーチがかかった状態で本大会を迎えました。結果から書くと、本大会を無事に走りきり「47都道府県フルマラソン(ロード開催)」を完走することができました。本大会はそういう意図を持った参加者が一定数以上いたのではないかと思います。参加中にもそういう趣旨のTシャツを着た方がいらっしゃいましたので、声をかけさせていただき、お互い励まし合うことができました。こういった良い出会いにも恵まれて、感謝するばかりです。今後は「47都道府県マラソン(2周目)」にチャレンジしていきます。現時点で31都道府県をクリアしています。
大会は朝8時半スタートです。2ウェーブに分かれていて、筆者は第1ウェーブでした。会場近くのホテルを7時半に出発し、まずは荷物預けに向かいました。荷物預けのラックは細分化されていて、待ち時間ゼロでした。直前までホテルにいたので仮設トイレは使用していませんが、見たところ大行列ができているようには見えませんでした。スタートブロックは15分前の8時15分に締め切りでしたが、8時頃には所定のブロックに入ることができました。
開会式は8時20分くらいから。大会プロデューサーの大迫傑さんやゲストランナーの大南博美さんの挨拶などに続き、石川県知事の馳浩さんも登壇されていました。マラソン大会つながりでしょうか。この大会の開催により北陸三県では県庁所在地のマラソンがそろい踏みしたことになります。大会の良さを競い合う関係になればいいですね。
号砲後、スタートライン通過は約3分半でした。壇上のゲストを写真に収めようという人が多かったのかもしれません。大会の規模の割に時間がかかった印象でした。 個人的には慌てずに落ち着いてスタートすることを心がけました。混雑気味なので接触しないように慎重に走りました。また、市街地には路面電車の線路があり、ゴムマットでカバーされていますが凸凹はあります。つまずいて転びそうになっている人もみかけました。駅前の市街地スタートなので沿道には応援の方がたくさんいらっしゃいます。ランナーへの声援ありがとうございます。
スタート後しばらくの間はコースが右に左に曲がりながら進んでいくので、少しでも距離を短縮するためインコーナーを曲がりたくて、コースの左右を横切って移動しようとする場合があります。こういう人は後ろをよく見ないで移動するものだから後続の人とぶつかりそうになって危ない。他の人にぶつかりそうになって危なかったランナーさんが次の角で筆者の目の前を横切りました。危ないのでよく見て移動するように注意したら逆切れされてしまいました。何を言っているかよく聞き取れなかったのですが、自分に非が無いことを言っていたのだと思います。楽しく走れた大会のなかで唯一のイラッときた一瞬でした。
スタート後は上にも書いたとおり右に左に曲がるポイントが多いのですが、おおざっぱにいえば北東方向に進んでいきます。6kmから9km過ぎくらいまでは開通したばかりの新幹線に沿って高架下を走ります。走っている間に何回か新幹線が通過している音が聞こえました。列車の姿は見えないのですが福井に着く直前だったり福井から発車した直後なので、それほどのスピードではないと思います。
8km過ぎ、所持していたスマホに親戚から着信がありました。GPSウォッチとスマホが連動しているので着信に気づきました。日曜日の朝から何の用事だろうとは思いつつ、大事な用事だったらまたかかってくるだろうと考え、とりあえず次の着信を待つことにしました。ただ、高齢の親戚なので心配したのは事実です。大会終了後、かけ間違いだったことがわかりました(笑)。九頭竜川を渡る橋の前後には若干のアップダウンがありました。
9km地点の先、新幹線の高架をくぐった先からは折り返してくるランナーとすれ違う区間になります。筆者がすれ違い区間に入った時点ではまだ先頭は到着していませんでした。ほどなく大会関係者、パトカーなどが通過した後にトップの選手が走ってきました。単独走でした。レベルが違うとはいえトップランナーと空間を共有できるのは嬉しいです。続いて2位集団が通過していきました。そして後続の集団のなかには大迫選手の姿も見えました。今年のオリンピックに出場する選手が実際に走っているのを見られるのは嬉しいです。その後の情報によると、大迫選手は20kmくらいまで走ったそうです。
10kmのラップタイムはネットで57分くらいでした。いい感じのラップです。ほとんどアップダウンが無いので安定したペースで走れています。
すれ違い区間を進んだ先には現存12天守のひとつ丸岡城を中心とした丸岡町(坂井市)エリアがあります。ここで丸岡城をぐるっと回るのかと思っていたら、そうではなく丸岡城を右手に見ながら丸岡の市街地を一周するコース設定でした。現存天守の姿を9年ぶりに見ることができました。このエリアで15kmの計測がありました。同じくらいのペース(5kmで28分台前半)を維持していました。
丸岡エリアをぐるっと一周したあとは来た道を戻ります。今度は後からくるランナーさんたちとすれ違います。5時間とか5時間30分のペースランナーとランナーさんの集団が次々とすれ違っていきます。
実は、すれ違いランナーのユニフォームや衣装、着ぐるみなどをチェックするのが趣味です。スポーツチームのユニフォームではNPBはセ6球団、パはロッテ、西武、ハム、オリックスを確認しました。楽天とソフトバンクは見なかった気がします。すれ違いコースで見かけなかっただけなので、実際には走っていたのかもしれません。Jリーグではトップを走っていたのはグランパスのユニの方。ほかに金沢、富山、新潟、磐田、FC東京、鹿島、福岡、徳島、今治、京都、G大阪、C大阪、千葉のユニフォームを見かけました(順不同、見逃しあったらご容赦)。
このあと20kmくらいですれ違い区間を終えて、単独の区間になります。20kmのラップタイムは29分を少し超えていました。失速した実感はないのですが、19km過ぎのエイド手前でサプリの摂取に少し手間取り、数十秒の歩き時間がありました。このため20kmの通過タイムが想定より遅くなりました。ついでに21.0975km(中間点)の通過も2時間を3秒だけ過ぎていました。サプリに手間取ったのは想定外でした。
ハーフ地点あたりで旧JRの森田駅近くを通ります。同行者はスタート地点から電車で移動して写真を撮ってくれました。このあたりに移動すると聞いていましたが、こちらから同行者を発見することはできませんでした。
ハーフを過ぎても一応、1kmあたり5分40秒弱くらいのペースを維持できていて、24kmくらいまでペースを維持できていました。しかしながら徐々にペースが少し落ち始め、25kmの通過ラップタイムは29分を超えてしまいました。サブ4は極めて困難な状況になりました。今回はサブ4という目標を断念することになってしまいました。完走することだけが目標に変わりました。
実はスタートからずっと右足の第五指がシューズに当たり、痛みを感じていました。昨年の富山でも同じシューズで同じ部分が靴に当たり、その対策で今回は該当場所をテーピングで保護したうえで走っていました。富山のときは第五指の皮がむけて悲惨なことになってしまいましたが、今回はテーピングしているのでその心配はないだろうと見込んでいました。ただ、想定外に痛い。もしかしたらテーピングしていても皮がむけているかもしれない。そんなことを考えているうちにメンタルがどんどん低下してしまうのを感じていました。
25km地点の手前からコースは九頭竜川の土手になります。風が強いと走りにくいと思いますが、幸いこの日はほとんど風を感じませんでした。25kmを過ぎると1kmあたりのラップタイムは6分を超えたり超えなかったり。失速してはいるのですが、何とか動き続けていられた感じです。橋を渡って再び住宅地を走り、30km地点に着きました。30kmのラップは31分オーバーです。30km手前のエイドで少し時間をかけてしまったのも理由のひとつかもしれません。かりんとう饅頭をいただきました。
30km以降は少し歩いて休憩を入れたりしながら進んでいきました。31kmくらいで軽い上り坂を歩いてやり過ごそうと思っていたところで筆者と同じTシャツ(キャベツマラソン)を着た先輩ランナーさんが追い抜きながら声をかけてくれました。ありがとうございます。励みになります。再び川の近くを通ったりしながら、35kmのポイントに着きました。この5kmのラップタイムはさらに低下して34分台。もうサブ4とか恥ずかしくて言えないレベルになってます。
35kmを過ぎたところのエイドには福井名物の「ソースカツ丼」が用意されていました。前日にお店でいただいたので、ここは遠慮しておきました。エイドにはちょっと重いような気がします。
やがてコースから陸上競技場や体育館などがある運動公園が見えてきます。ただ、近づきそうで近づかない。周辺をぐるぐるしている感じでした。最終的には陸上競技場(桐生選手が100mで10秒を切ったスタジアムです。愛称は9.98スタジアム)を通るのですが、なかなか近づいてくれません。ようやく競技場に入るところにエイドが設営されていました。ここには越前そばなどが振る舞われていました。ここでは越前そばとちくわをいただきました。この大会は30kmを過ぎるとエイドのおもてなしが徐々に充実してきます(笑)。失速するランナー対策でしょうか。筆者にとっては都合がよかったかもしれません。この競技場前のエイドがメインディッシュだったような気がします。足を止めてエイドを楽しませていただきました。
エイドを過ぎるとコースは9.98スタジアムの中に入り、第1コーナーから最終コーナーまで約300m走りました。しかし肝心の桐生選手が走った100mはマラソンのコースには走っていないような気がします。
競技場を出るともう残り5kmくらいです。競技場を離れてゴールに向かいます。足羽川を渡る橋の手前で40kmのポイントでした。5kmのラップは37分です。エイドでやや長く足を止めた分だけ先ほどより落ちてます。
40kmを過ぎると足羽川を渡り、川沿いの道を走るのですが、ここだけは桜がきれいに咲いていました。早咲きの品種なのだと思います。ここで足を止めて写真を撮りたいところでしたが、応援の人も多いので恥ずかしくてやめました。ここが満開だったらどんなにきれいだったかと思い、少し残念でした。
川沿いの道を離れ、大通りに出るともうフィニッシュゲートが先の方に見えてきます。もしかしたら少しスピードが上がったかもしれません。最後は途中で声をかけていただいたキャベツTシャツの先輩と並んでフィニッシュ。少しは目立ったでしょうか。グロスで4時間24分、ネットで4時間20分くらいでした。
フィニッシュ後もおもてなしが続きます。レジ袋に入ったドリンクのほか、大会の化粧箱に入ったお菓子、どら焼き、完走タオル。そして完走メダルをいただいたのですが、メダルは桜の形でした。これはきれいなメダルで嬉しいです。
総じてストレスなく走れる大会で、おもてなしが半端ではありません。これまで経験したなかでもトップレベルのおもてなしだったと思います。コースについてもアップダウンがそれほど多くなく、記録が狙える大会のような気がします。ただしエイドに長居しない場合です。あまり同じ大会をリピートしない筆者ですが、この大会には来年また走るかもしれません。
フィニッシュ後の荷物受け取り、着替えなどもスムーズでした。着替え場所には3階建てくらいのに市営駐車場を活用していました。ブルーシートを敷いていますし、完全に屋内なので仮に雨だったとしても問題ないでしょう。よく考えられていると思いました。
着替え後は宿泊したホテルに戻ると、なんとホテルの好意で前日の宿泊者向けに大浴場を開放していました。これがわかっていたら着替え前に入ったところですが、気づくのが遅かった。でもお風呂に入れたので、この後の時間も気持ちよく過ごせました。着替え後の衣服をもう一度着るのが少し嫌でしたが……。
福井駅近くで軽く食事の後、福井城跡(県庁などの公的施設や公園などが整備されています)を散策し、夕方の新幹線で帰途につきました。もちろん車中は「居酒屋かがやき」モードです。