三原さぎ島マラソンby走健塾

広島県三原市の離島、佐木島で開催された「三原さぎ島マラソンby走健塾」(フルマラソンの部)に参加しました。筆者の目標である47都道府県フルマラソンの広島をクリアすることが今回の目標です。広島では2014年に「呉とびしまマラソン」に参加しましたが、体調不良により5時間を超えるタイムとなり、自己基準(5時間未満で完走)に達しませんでした。リベンジを狙っていたのですが呉の大会が事実上終了してしまったため、別の大会を探しておりました。47都道府県マラソンを目標にこの大会に参加した人は他にもいらっしゃったのではないでしょうか。

前日受付は島に渡らず、三原駅から徒歩10分程度の施設で行われました。ナンバーカードなどの受け取りとともに、大会当日のフェリーを予約します。参加者は追加料金無し、同行者は往復で1500円でした。

当日朝、三原港から8時20分の臨時便に乗り、佐木島(向田港)へ向かいました。フェリーは6時20分とこの便の2便ありましたが、早く着きすぎても他にすることが無さそうなので遅い方の便を選択しました。9時到着のはずが港の外側で待機時間があり、到着が10分程度遅れました。基本的な着替えは済ませてきているので、上着を脱いでキャップ、ポーチ、ネックウォーマーなどの装備を着用して準備完了。ジェルや足痙り対策のサプリを口にしてこちらも準備完了です。荷物はメイン会場のサギ・セミナーセンターの大広間に預けました(というか置きました)。

そうこうしているうちにスタート時刻の10分くらい前になりました。スタート位置への移動をめぐってMC陣も混乱する第1回大会にありがちな光景が見られましたが、第1回だと思って割り切って参加すれば混乱も楽しめます。あえてひとつだけ言うとすれば、MCさんは「こちら」「ここ」「そっち」「前方」など指さしながら説明してはいけません。「ステージの前」とか「港を背にして前の方へ」など具体的に言ってください。MCさんの姿が見えない場所からは「ここ」「そっち」はまったく理解できません。ハンドマイクとスピーカーの場所が離れていればなおさらです。スピーカーの音の位置をMCさんの位置と勘違いしてしまいます。

ちなみに佐木島でマラソン大会の開催は初ではありませんが、本大会の主催者による開催は初めてと思われます。2016年から2019年にかけて年に2回、佐木島エコマラソンという大会が開催されていたようです。このなかにはフルマラソンの部が設けられた回もありました。2020年にも第9回大会(ハーフ、クォーターのみ)が予定されていましたが、コロナ禍により中止され、現在に至っています。今回は「走健塾」の主催による開催です。走健塾は大阪などを中心にランニング教室や大会の開催などをしている団体で、今回の大会には元阪神、千葉ロッテの鳥谷敬さん、元広島の今村猛さんがゲストランナーとして参加。よく知りませんがYoutuberのたむじょーさんもゲストとして参加されるとのことです。

スタート風景。のんびりした雰囲気でした

ということで緩い感じで始まった大会。10秒前から突然カウントダウンが始まり、10時ちょうどにスタートしました。10kmの部は島1周が10.5kmのため500m先がスタート地点になり、先に移動していました。しかし、10kmの部はスターターがいなかった模様。どういう段取りになっていたのだろう・・・。ハーフ、フルはメイン会場のサギ・セミナーハウス前をスタートしました。キロ5分、5分15秒、5分30秒・・・・といった具合に15秒刻みのラップでペースランナーが設定されていました。最初はキロ5分45秒のランナーについていくことにしました。

コースは、事前の情報では1〜2km付近と8km付近に上り坂があるという程度で、あまり理解していませんでした。島内を時計回りに周回するコースです。周回のうちには2か所以外も小刻みにアップダウンがありました。8km付近の上り坂はいつまで続くのだろうというレベルで、長く感じられる坂です。1kmとはいいませんが、700mくらいは続いていた気がします。このコースをフルは4周、ハーフは2周します。2カ所の上り坂は上り坂①、上り坂②と呼ぶことにします(味気ないけど)。

1周目は1時間1分程度でした。10.5kmを1時間1分なので悪くないスタートとも言えますが、アップダウンにかなり疲弊した感じがしました。まだ4分の1なのにハーフを走ったくらいの疲労感・・・。事前の情報でコースの厳しさをあまり真剣に考えていなかったのですが、相当きついレースになりそうだと考え直しました。

そんなこともあり、2周目以降は上り坂はきつければ歩くことにしました。無理はしません。今回の目標は5時間以内で完走すること。ということで、ここからは自分を追い込むつもりもなく、ゆるく完走を目指します。2周目は上り坂①を半分手前くらいまでくらい進んだところで歩きました。応援(?)のお兄さん(スタッフ?)がいる場所の直前で、まだ上り坂①は終わっていませんが、走るのを再開。3分くらいロスしたと思います。①の下り坂から上り坂②までの比較的フラットな区間は普通にキロ6分弱くらいで走りました。ちなみにキロ5分45秒のペースランナーは1周目の途中で見えなくなりました(涙)。2周目の5km地点くらいでキロ6分のペースランナーに追いつかれました。5分50秒くらいのペースで走っているとのこと。先行したり、遅れたりしながら上り坂②に到着。ここでも無理はしません。苦しくなったら歩くようにして長い坂を通過。上り坂②の途中で6分のペースランナーが離れていきましたが、2周目終わりで再び合流しました。ペースランナーさんも休憩でもしていたのかもしれません。2周目は1時間5分程度でした。1周目に比べて上り坂を歩いた分だけ遅くなった感じです。

3周目に入りました。ハーフを過ぎてますます足が重く感じます。今日はダメージが相当残りそうです。スタート前に落ち着いてトイレに入る時間がなかったので、周回コース2km手前の常設トイレに入りました。多目的トイレも併設された新しい施設に見えたので、利用するならここと決めていました。ほとんどコースを外れる無駄が無い場所だったこともあります。ここは予想通りきれいな設備で助かりました。用を足して体を軽くして再スタート。トイレ中断は3分くらいだったと思います。ほどなく上り坂①が現れます。ここも無理せずに、途中まで走って歩きに切り替えました。再び応援の方がいる手前で走るのを再開。下りはしっかり走りました。この坂を下ったところに地元の人が集まって応援してくれている場所がありました。周回が進んでくるとランナーが来るのは相当まばらだと思いますが、ありがたいことです。応援が力になります。しかし、足は止まり始めます。坂①後の下り坂から上り坂②までの間は何とか走行を続けていたものの、大きくペースダウン。上り坂②も歩きと走りを交互に繰り返しながらの走行でした。3周目のラップは1時間15分。2周目に比べて大きく遅れました。

ラストの4周目に突入します。足の疲労状況から考えて3周目までのペースを維持するのは困難と考えました。ゆっくり5時間以内のフィニッシュを目指します。帰りのフェリーは16時10分。仮に5時間に近いタイムでフィニッシュしても十分に着替えなどの時間がとれます。そう思うと力が抜けてきました。4周目は突入直後に少し歩いて休憩をとるなど、マイペース中のマイペース。歩きと走りを繰り返す状況になりました。上り坂①はほとんど歩き、応援のスタッフの人の前も歩いて通り過ぎました。ピカチュウの着ぐるみのお姉さんにも軽く抜かれました。暑くてしんどいだろうに。下り坂はほぼ走りましたが平地に入るとやっぱりペースダウン。歩きを入れて休憩をとり、休憩後はそれなりの速度で走って、やっぱりすぐに足が止まる。その繰り返しでした。苦しいというより、それしかできない感じです。上り坂②では筆者と同じように歩いていたり、失速しているランナーがちらほら見かけられました。走って抜く、歩いて抜かれる。その繰り返しです。下り坂では基本は走りましたが、足が悲鳴を上げたら歩く。少し休んで再び走る。その繰り返しでした。周囲のランナーさんと声をかけあいましたが、こういうのも力が出ますね。結局、4周目も1時間15分くらいでした。あれ? 3周目とそんなに変わらない(笑)。歩いて休憩を入れた分、走った区間のスピードが上がっているのでしょう。3周目はトイレ休憩もありました。ちなみに3周目まではスマホの写真撮影は封印していましたが、4周目で解禁しました(笑)。

4周目に入って写真撮影を解禁しました
近い場所で海が見えるようにしてもう一枚
8km付近の坂の入り口。写真ではわかりませんが、この先も上り坂が続きます

そんな感じでトータル4時間36分くらいでフィニッシュ。コースの過酷さからいって、最近のフルマラソンの結果のなかでは悪くないレベルです。ただ、目指しているタイムはそこじゃない。でも今回は仕方ない。そんな感じのレースでした。島のアップダウンを繰り返すマラソンといえば小豆島を思い出します。小豆島は7つのアップダウンを往復して、計14回のアップダウンでした。今回は大きなアップダウンは8回。それでも今回の方がきつく感じます。

フィニッシュ後はリアル完走証を受け取りました。最近はほとんどWeb完走証なのでリアルは嬉しいです。ただ、予期していなかったのでクリアファイルの持参を失念しました。リュックの背中で「しわ」になりそうです。そのほか、おにぎりとコップ1杯の水、豆乳を受け取り、セミナーハウスで着替え。セミナーハウスでは水道を使えたので、洗顔などができました。これはありがたい。

港に近い学校の跡地(?)では豚汁の振る舞いがありました。具だくさんの豚汁で、走って失った塩分の補給にもなった気がします。おみやげには柑橘類を一袋いただきました。そういえば、島のいたるところに柑橘類の果樹林がありましたね。名産品なのでしょう。

具だくさんの豚汁。美味しくいただきました
佐木島はトライアスロンの島としても知られているようです

帰りは16時10分のフェリーで三原港に着いたのが17時くらい。ホテルに預けた荷物を受け取り、三原駅へ。17時26分の電車で白市駅へ移動。ここから空港へバスで移動したかったのですが、時間に合うバスがありません。ここは仕方なくタクシーで移動。空港到着が18時15分。帰りの便は18時55分で保安検査の締め切りは18時35分なので、結構余裕がありませんでした。お土産の物色時間が十分に取れなかったので、今回は勤務先へのお土産は無しとさせていただきました。

帰りはかなり慌ただしくなりましたが、島の自然と住民の皆様の熱い応援が心に残る遠征になりました。今月は2週間後に「みちくさ夜桜マラソン」を楽しみ、月末は長年の懸案である「いわきサンシャインマラソン」です。無事開催されますように。

なお、ゲストランナーの鳥谷さんはハーフを1時間30分くらいで完走した模様です。さすがに早いですね。スタート前に「キロ5分のペースで走る」と言ってました。終了後のインタビューで景色を全然見ていない(ほど真剣に走った)と言っていたそうです。景色も堪能した筆者とはえらい違いです(一緒にするな!)。フルに参加した今村さんもタイムは不明ですが完走された模様です。今村さんはフルマラソン初挑戦と聞いております。完走、おめでとうございます!