2017年2月26日(日)、長崎県五島市で開催された「五島つばきマラソン」に参加しました。この大会は長崎県で定期的に開催される唯一のフルマラソン。陸連公認コースではありませんが、主催者が「フルマラソン」として募集している大会ですので、筆者の目標である「47都道府県フルマラソン」に合致します。というわけで、熊本城マラソンから中6日の強行軍ではありますが、参加しました。といってもこの大会の方を先に決めていたのですが。
会場の五島市はその名の通り、長崎県の五島列島です。陸路(鉄路)だけではアクセスできませんし、空路も羽田からの直行便はありません。筆者の行程は、往路は羽田から長崎へ空路で飛び、五島(福江)へ航路移動。復路は五島(福江空港)から福岡空港経由、羽田へ戻るというルートでした。
大会前日、空港からバスで長崎市内へ移動し、まずは平和公園へ。二度と日本が戦争をしないことを誓い、原爆犠牲者に祈りを捧げてきました。その後、妙に混雑した満員の路面電車に揺られながら県庁方面へ。県庁の建物を外から見物。お昼をまわって空腹になったのでランチ。ランチは事前に調べておいたお店「大波止桃華園」へ。食べたのは長崎名物「ちゃんぽん」。ちょっと甘さを感じるスープが特徴でした。そのままでも美味しいのですが、試しにソースをかけてみると少し味わいが変わり、それはそれで楽しめました。
長崎から14時50分発のジェットフォイルに乗り、五島(福江島)へ。16時半頃に福江港到着。船を下りてすぐ、ターミナルビルでマラソン大会の受付をやっています。さっそく受付を済ませ、予約していたホテル(福江港から徒歩数分)にチェックイン。荷物を置き、近くの石田城を散策、そして遠征時恒例のスーパー食品売り場をチェック。夕食は散策中に見つけた「かきごや こんねこんね」へ。筆者は牡蠣を食べませんので、もっぱら牡蠣以外の料理を楽しんできました。締めは五島うどん(これでカーボローディング)。
当日朝は5時半起床。大会用の身支度を調え、荷物も取りまとめ、6時半から朝食。いつもより時間を繰り上げていだきました。食事後すぐにチェックアウトして再び福江港へ。福江港ターミナル前発7時10分の無料シャトルバスに乗り込みます。たしか事前に申し込みしましたが特に名前の確認などはありませんでした。30分くらいの行程で大会のメイン会場到着。
会場は福江島の中でも福江港から見たら反対側、三井楽地区になります。道の駅に「遣唐使館」という建物が併設された場所、この敷地がメイン会場です。参加者はフルとハーフをあわせても600人台というこぢんまりとした大会。スタート時間の早いフルに限れば300人ちょっとなので、混雑とは無縁で、スタートまでストレッチなどしながら余裕を持って過ごすことができました。荷物預けのテントが建物やスタートゲートから建物の裏側でちょっと不便なのが惜しいところ。
スタートは9時ですが、8時半まで当日の受付をやっているなど、アットホームな雰囲気もいい感じです。8時45分、建物の前で開会式が始まりました。ゆるキャラさんも登場して、ランナーたちが集まり始めます。野口市太郎市長やゲストランナーの話を聞いているうちに時間が近づいてきます(市長の名前「いちたろう」を聞いて、奥さんは「はなこ」さんですか?と聞きたくなりました←年齢がわかる)。スタートは9時。8時57分くらいにスタート位置につきました。ゲートからさほど距離はなく、ネットタイムもグロスタイムもほぼ変わらない数字になりそうです。というよりネット計測していたのだろうか。
今回の目標は5時間以内の完走。相当なアップダウンに加えて、風も強いということ。加えて、1週間前にファンランモードだったとはいえ熊本城マラソンを完走していること、などなど勘案して無理なく「長崎県」をクリアすることに目標を置きました。ただし、「5時間を超えたら再チャレンジ」という自己ルールがありますので、5時間を最低ラインに。
号砲からほぼ10秒くらいでスタートラインを通過。ロスタイムはほとんどありません。いつも序盤にスピードを上げすぎるので、そうならないようのセーブしながらスタート。入り方はほぼ1kmあたり6分のペース。スタートしてすぐにトンネルに入ります。トンネル内というのは閉鎖的に感じ、さらにランナーの足音の反響による強迫観念まで加わり、筆者の場合は無駄にスピードが上がってしまいます。今回のコースは、トンネルの間に短い地上区間を挟んで、4つのトンネルが続きます。さらにトンネルの中でもアップダウンがありましたので、意識してスピードを上げないように1kmあたり6分を守りました。約4kmでトンネル区間を通過。
島のマラソン大会はアップダウンが多く厳しいコースであることが多いのですが、この大会も例外でなく小刻みなアップダウンを繰り返します。後々疲弊するのが分かっていますので、上りは小刻みに、下りは慎重にと肝に銘じて歩を進めます。トンネルの合間で野口市長に追い抜かれましたので、ご挨拶させていただきました。筆者の着ていたゆるキャラ(ぐんまちゃん)のTシャツに反応してくださったのが嬉しかったです。野口市長は「つばきねこ」のTシャツを着ていらっしゃいました。
5km通過は32分くらだったと記憶しています。想定ペースより少し遅いという感じ。まあ、いい感じなのではないでしょうか。
8km地点くらいまでは海岸線沿いを進みます。そこからちょっとした片道2kmくらいの折り返しコースに入ります。先行しているランナーたちはもう折り返して次の区間に進もうとしています。さすがに早い。こちらは折り返してくるランナーを見ながら自分のペースを守ることだけ考えていました。折り返し区間を過ぎると、このコース最大の難所に入ります。
14km付近に向けて60メートルくらいを上る区間。2~3kmくらいの距離をかけて上るので、勾配はさほどではありませんが、それでも上りが続くため、確実にダメージが積み重なります。あとで確認してみたら、この区間は1kmあたり7分くらいまで落ちていました。これはまあ、仕方ないと思います。
上り切ったところでは、地元の中学生(おそらく岐宿中学校=きしくちゅうがっこう)が沿道に出て、ランナーを励ましてくれています。上り切ったところでの応援、力になりました。特に名簿を見ながら名前で応援してくださる中学生まで。頭上がりません。ありがとうございました。このあたりで舗装工事途中の区間を通過。雨でぬかるんでいると最悪でしたが、そうならずに助かりました。
そして15km過ぎ、今度は上がった分だけ一気に下る。この下り坂はかなり脚にこたえた気がします。1kmあたり6分程度のスピードに抑えて、ひざや足首を守ったつもりでしたが、ダメージがありました。下り坂だから楽という感覚は全くありませんでした。
18km過ぎ、序盤のトンネルを今度は逆方向に走ります。再び4つのトンネルということになります。19km過ぎのトンネル内の上り坂はかなり厳しく感じました。いったんは歩くようなスピードに落ちてしまい、立て直すのが大変です。
トンネルを抜けるとハーフ地点。ここはスタート地点のすぐ近くです。今回の大会、ハーフマラソンの部はフルマラソンの後半部を走る設定になっているようです。後半部は三井楽を起点に福江島北西の半島部を時計回りに一周するようなコース設定でした。
しばらくの間は畑の間を走るコース設定ですが、途中飛行場の跡地(?)のようなエリアを過ぎます。もしかしたら自衛隊の拠点なのかもしれません。広大な敷地でした。GoogleMapには「飛行場」とだけ書かれています。
25km過ぎ、コースは突然のように右折して、集落の中の細い道路を走ります。このあたりから徐々にランナーの前後感覚が広くなってきて、視界に入るランナーの数が限られてきます。それにしてもこのエリアの狭い道にはびっくりでした。マラソン大会のコースで、あまり例がないような気がします。
再び県道に出ると、ある程度の道幅の道路になります。ハーフ地点を過ぎて、徐々に脚に疲れが溜まってきた感じがあり、スピードは常に1kmあたり7分台に落ちています。給水のたびに30秒程度の歩きを入れて、回復につとめますが、なかなか戻りません。思い切って28kmくらいでトイレに立ち寄りました。公民館のトイレを利用したもので、土足で入れるようにシートを玄関や廊下に敷き詰めていました。それほど激しく尿意を感じていたわけではありませんが、気分転換と少しだけ体重を減らすため(笑)。ついでにここまで装着していた手袋を外して、何となく身軽な気分になりました。
一度は追い抜いたけどトイレに寄っている間に抜き返された数人を再び抜きながら、歩を進めます。気分転換と軽量化を図りましたが、あまり意味がなかったようでペースは上がりません。引き続き1kmあたり7分くらいのペースのままです。引き続き周囲にランナーが少ないままの状態ですが、時々沿道の住民の方々が出て、ランナーに熱心な声援を送っています。脚が動かなくなってきた分だけ、心肺機能に余裕がありましたので、声援の一人一人に「ありがとう!」のお礼を言いながら進んでいきます。こちらも声を出すことで、力が沸いてくるような感覚。
30kmを超えると半島の北西部の海岸沿いを通ります。このあたりはおよそマラソンコースとは思えない海岸沿いの開けたエリアを通ります。ここもこれまでのレースであまり経験したことのない設定でした。GoogleMapsでも道として認識されていないようです。海岸沿いの遊歩道的な道だったり、草原の中の道だったり、景色も含めて楽しめました。前後にランナーの姿がまったく見えなくなり、不安に駆られてしまったのもこのあたりだったと思います。道を間違えてないだろうなと本当に不安になりました。
34kmから35kmにかけて、このコース最後のアップダウンがあります。ご丁寧に上り坂の途中には「上り坂あと200m」なんていう看板があったりして、ランナーを励ましてもらっています。これも数あるレースの中で初めての経験だったような気がします。このアップダウンを過ぎると、残りは小さなアップダウンだけになり、景色を楽しみながらゴールまで進むことができます。
高崎鼻という地名は群馬県高崎市出身の筆者にはとても興味深く感じました。高いところにある岬という感じなのでしょうか。草原や白浜が連続して、楽しみながらゆっくりと歩を進めていきました。だいたい1kmあたり7分台後半まで落ちています。引き続き、給水ポイントでは歩きを入れて休憩をとっていました。
40km以降は、既に地名が「三井楽」となっているのでゴールが近いのが感じられます。徐々に沿道の応援も増えてきたような気がしました。気のせいかもしれません。景色は海岸沿いに干潟のような砂浜があったり、変化に富んでいます。
そんな中で残り1km。看板の写真を撮っていたら、応援のおじさんに「余裕だなあ」と声をかけられました。はい、心肺は余裕です。でも脚がダメです。あとはゆっくりと走り続け、正面に軽い上り坂が見えました。これを上るとゴールの遣唐使館です。応援の中を通り抜け、遣唐使館へ。スタート時には赤絨毯だけ用意されていましたが、つばきの花で絨緞が飾られていました。いったん立ち止まり、この様子を写真に納め、そして絨緞を気持ちよく走り抜けてゴール。
記録は4時間44分。1週間前の熊本のグロスタイムとほぼ一緒でした。両方ともファンランでスタートしていたので、記録がほぼ一緒なのは納得できるところ。アップダウンの厳しいコースを満足に走れていない問題は残しましたが、脚を作る場と考えればOKだったと前向きに捉えています。作った脚が次(3月の佐賀)で生きるように。何度も脚を止めて写真を撮っていましたので、それが無ければもう少し早かったのではないかとも思います。
レース後は甘いぜんざいをいただき、ほっと一息。そしてシャワー施設行きのシャトルバスが設定されているようだったので利用しようと思いましたが、1時間に1本のバスが出たばかりでした。時刻を先に調べておくのだったと反省。このバスについては事前の情報があまりなく、会場で詳細を知りました。事前に告知すればいいのに。仕方が無いので、シャワーは諦めて、着替えを済ませたあとは「ランナー食事」の会場へ。ここでは近大まぐろの刺し身、五島豚、五島うどん、カレーなどバイキング形式でサービスされていました。刺し身と五島うどん、そして豚肉をいただきました。この間、同行者が待ちぼうけだったのがちょっとかわいそうでしたが、ランナー向けなので仕方ありません。それにしても、有料でもいいからビールでも売ってればもっといいのに。美味しい刺し身がもったいない。ランナーが盛り上がってしまって収拾がつかなくなりそうですが。
空港行きシャトルバスは16時半。シャワーを諦めたので時間に余裕ができてしまい、1時間以上もある。15時半のバスは福江港行きで、空港までは行かない。結局ダラダラと時間を過ごした後、16時半の空港行きシャトルバスに乗り、福江港経由で福江空港へ。福江港でわかったことですが、15時半のバスで福江港まで移動しておき、ターミナルビルなどで1時間過ごしたうえで、空港に向かうシャトルバスに途中乗車するという方法があったようです。そういう人も何人かいました。これは気づかなかった。だったらレースに関係ない荷物はホテルに預けておいても良かったのか・・・。
空港でも1時間以上余裕があったので、レストランでビールをいただきました。次の佐賀まで3週間。今度はもう少し余裕のあるレースをしたいと思います。
投稿者:topsyureiさん (2017年03月17日 01:24)
つばきマラソンお疲れ様でした。3年前に旅行で福江を観光しましたが情緒ある町ですね。熱心なキリシタンがいてお墓も造花ですがとてもきれいにしてあります。ホテル居酒屋の親父と意気軒高し店を閉めてスナックをはしごして痛飲しましたがマラソンでないので全く楽ですね。僕は九州で残すは長崎をクリアしていないので迷っていますが多分壱岐のウルトラの予定です。佐賀は昨年走りましたが今年から三月に変わりましたので桜は望めないでしょうね。コースは不変だと思いますがフラットでタイム的には良いとおもいますが僕は確か20分を切ったと思います。吉野ケ里内を通りますが事前にゆっくり見学する価値があり、特に屋内空調された墳墓遺跡は圧巻です。又城内には歴史館があり(無料)ボランティアが案内してくれますが僕は歴史好きなので小一時間ほど滞在しました。母校の創設者の大隈重信公の記念館もあり、又B級グルメのシシリアンライスを是非県庁最上階の展望レストランで食してください。僕は長沼を走りますが是非好タイムを狙ってエンジョイしてください。因みに僕の彼女や師匠も走りますが師匠は早すぎるので別としても彼女は多分40分台で走ると思いますので負けないように?プレッシャーではないですが励みの意味で応援します。
投稿者:route507さん (2017年03月17日 02:49)
ありがとうございます。佐賀は攻めのランに切り替えます。県庁レストランのシシリアンライスも吉野ケ里も予定に入れました。楽しんできます。
ところで、長崎の情報です↓。坂の多い都市なので、実現までいくつもハードルがあると思いますが、楽しみでもあります。
2020年に「長崎平和マラソン」、被爆75年で市計画
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20170317-OYS1T50000.html
投稿者:route507さん (2017年03月17日 02:49)
ありがとうございます。佐賀は攻めのランに切り替えます。県庁レストランのシシリアンライスも吉野ケ里も予定に入れました。楽しんできます。
ところで、長崎の情報です↓。坂の多い都市なので、実現までいくつもハードルがあると思いますが、楽しみでもあります。
2020年に「長崎平和マラソン」、被爆75年で市計画
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20170317-OYS1T50000.html