東京オリンピックが閉幕

東京オリンピックが閉幕。何のために日本でやっているのだろう。そんなことを考えながら、もやもやしている日を過ごしてきました。

そもそも日本でやっている気がしない。どこか遠い国でやっているような感覚。五輪のモニュメントを実際に見たり、横浜の競技開催スタジアムをこの目で見たりしているが、どうしても日本でやっている気がしない。スタジアムを見ても壁の向こうで何かやっているくらいの感覚。

五輪仕様の横浜スタジアム(野球・ソフトボール会場)
赤レンガパークの五輪モニュメント
五輪仕様の横浜国際総合競技場(日産スタジアム=サッカー会場)

そんな違和感を感じながら、それでもテレビ画面を通じてアスリートたちの活躍を楽しんでいる自分がいました。

楽しんでいるとはいうものの、これまで見てきた海外で実施されてきた大会とそれほどの違いを感じませんでした。アスリートの活躍は見ていてすごいと思うし、日本の選手たちが次々とメダルを獲得し、自己ベストを更新し、これまでの努力の成果を見せている。喜ばしいことであり、スポーツファンとして心から嬉しい。でもやっぱり何か違う。そんな感覚で人生初の東京オリンピックをテレビで見てきました。

話は変わりますが、政情不安の続く南スーダンの陸上選手の長期合宿を群馬県前橋市が受け入れてきました。選手たちの様子をテレビ番組を見て、群馬ということもあり微力ながら応援もしてきました。選手たちの人間的な魅力に触れ、選手たちもおそらく群馬の人たちと触れあって良かったと思ってもらえていると思う。最後にはセカンドホームとまで言ってくれた。心からそう思ってくれていると思うと、群馬県出身者の一人として心からうれしい。実は、ルシアが力走しているいる姿をテレビで見て、涙があふれてきたのは内緒です。涙腺が弱くなっているかもしれません。南スーダンの選手たちが日本を、そして群馬を好きになってくれる。こんなに嬉しいことはありません。

もし海外からのお客様を受け入れられたとしたら、その中には南スーダンの選手たちと同じように日本を好きになってくれる人がいたことでしょう。一人でも多くの選手やお客様に日本に触れてもらい、日本を好きになってもらう。世界に日本を見てもらう効果ってそういうことじゃないでしょうか。単に日本でお金を使ってもらうことばかりがオリンピックの効果じゃないでしょう。それが実現できなかったのがこの大会の最も残念だったことでした。

世界中にワクチンが行き渡り(または特効薬が開発され)、自信を持って海外からのお客様を迎え、スタンドには国内外の観客が詰めかけ、アスリートの活躍を目の前で見られる、そんなオリンピックにしてほしかった。もう1年延期すればそれが実現できたのではないかと思っています。南スーダンの選手たちの合宿をさらに1年延長するのは難しかったかもしれませんが、本当の「効果」を生み出す努力をして欲しかったと思います。

おそらく生きているうちに日本で夏のオリンピックが開かれることは無いのではないかと思います。生涯唯一の自国開催の夏のオリンピックを「完全な形」で実現したかった。オリンピックイヤー生まれで、オリンピックに思い入れの深い筆者は心からそう思っています。

パラリンピックはこれから開幕します。少しでも観客が入れるような状況になり、完全とは言えないまでもパラリンピックの空気に触れさせて欲しいと願うばかりです。

東京オリンピックの選手のみなさま、ボランティアのみなさま、運営に携わったすべてのみなさま、大変お疲れさまでした。いろいろ書いてますが楽しませていただいたのは事実です。ありがとうございました。