旧東海道ウォーク、今回は箱根旧街道の「甘酒茶屋」がスタートです。前回、ここで終了してバスで帰宅の途に着きました。今回はその逆ルートで電車+バスを利用して、11時頃に到着しました。本当は10時くらいにはスタートしたかったのですが、自宅を出るのが遅れてしまいました。
実は前回、甘酒茶屋の直前で旧街道のルートを外れて舗装道路(県道)を通りました。今回は甘酒茶屋から少しだけ舗装道路を戻り、「追込坂」から旧街道をトレースし直します。ここの旧街道は舗装道路(県道)に平行していますが、少しだけ舗装道路よりアップダウンがあります。ほどなく甘酒茶屋の裏側に到達し、改めてここから旧街道を進みます。10分ほどロスすることになりました。「猪に注意」の看板が出ていました。注意と言われてもなあ……。
甘酒茶屋から進む旧街道は最初は非舗装の道で、木の根などがあり少し歩きにくい印象を持つかもしれませんが、筆者はあまり気にしないで足を進めました。ほどなく石畳の道に変わります。ここから芦ノ湖までの間にいったん最高点を通りますので、基本的に上り坂であり、徐々に斜度が上がってきます。普段運動をしない同行者は息切れに加えて不慣れな石畳の坂道ということになり、1km進むのに30分くらいかかる区間もありました(笑)。筆者自身はかなり余裕があったのですが、ペースをあわせるしかありません。
いったん舗装道路を横断して、再び石畳の道を進みます。途中、「箱根八里は馬でも越すが・・・」の歌碑がありました。どちらかというとこの歌は大井川の渡航困難を歌ったものであり、箱根八里は脇役な気もします。箱根路が通行困難の比較に使われているのだから、まあいいかとも思います。このあたりが最高点で、ここからは芦ノ湖に向かって石畳を降りていくことになります。
上りは前述の通りでなかなかスピードに乗れませんでしたが、下りで速度が回復したかというとそういうわけでもなく、ひたすらゆっくりと足を進めるしかありませんでした。石畳の下りというのも歩きにくいものです。筆者自身も下りで足首をひねってしまいました。歩けるレベルの痛みですが、ロキソニン(貼り薬)を所持していればすぐに貼っていたと思うレベルでした。ゆっくり歩いていると、ときどきトレッキングの方々に追い抜かれます。彼・彼女らから見ると、いかにも山道素人な我々を見て不安(不審)に思ったことでしょう。
ゆっくり坂道を降り、芦ノ湖近くに出ました。このあたりでは舗装道路をまたぐ橋があったり、崖の下にガソリンスタンドが見えたりするなど、現代の道路の姿もときどき見えてきました。坂を下りきって芦ノ湖の外周道路(国道1号です)に出ると、そこは元箱根港であり、箱根神社の大鳥居の場所でもあります。箱根駅伝の中継で目にする鳥居がこれです。
おそらく今日の歩行区間で唯一のコンビニ(セブンイレブン)が近くにありますので、ここに立ち寄り飲み物を補給しました。
少しだけ芦ノ湖に沿って国道を進むと、左側に杉並木の入り口が見えます。旧街道ウォークですので当然、杉並木の方を歩きます。ここの杉の木は歴史を感じさせる太い幹でした。江戸時代から旅人を見守ってきた杉の木なのでしょう。ここには数百本の杉の木があるとか。そのまま進んでいくと箱根関所の近くで舗装道路(国道)に合流します。この先は国道より芦ノ湖に近いルートに入り、いよいよ関所を通過します。昔の旅人は関所を通過できるかどうかどきどきしたのでしょう。現代では通過のみであれば手形は必要ありません(通行料はかかりません)。施設の見学には入場料がかかるようですが、通過のみにしました。
このあたりで時刻は13時をまわったので、お昼休憩をとりました。2時間ちょっとかけて箱根関所に到達したことになります。甘酒茶屋から1時間くらいだと思っていたのですが、この調子だとこの先も苦戦が予想されます。お昼は天ざるそば。ちょっと物足りないボリュームにちょっと高めの価格設定。いかにも観光地です。
箱根関所を出るとほどなく「箱根関所南」の交差点に出ます。街道は直進ですが、ここを右折すると正月の風物詩である「箱根駅伝」の往路ゴール(復路スタート)地点です。石柱が建てられています。ゴール・スタート地点を見るためちょっとだけ寄り道しましたが、近くにある箱根駅伝ミュージアムを見る時間的余裕はありません。国道に戻り、その先の信号を右折します。信号に名称はついていませんが、横断歩道の先にある昭電社という町工場が右折の目印です。右折した道を進んでいくと、その先で道路がカーブした正面に旧街道の入り口が見えてきます。
芦ノ湖の手前で坂道を降りましたが、ここから再び坂道を上ります。箱根八里がいちばんきついのは芦ノ湖から箱根峠に向かうこの坂道だと思います。石畳の坂を上っていくと、次々に坂の名前を示す碑が見えてきます。ひとつひとつ写真に収めながら上っていきますが、頭には残っていません。写真は大事です。現代の道路を低いトンネルでくぐり抜けるとその先がこのルートの目玉と言ってもいいかもしれません。石畳の先に急斜面があり、ここは階段状に整備されています。階段のなかには一段が30cmくらいある段もあり、壁のように歩行者を妨げているように見えます。この道、馬や籠はどうやって通行したのだろうと思いながら何とか階段を上がると、いったん舗装道路に出ます。現代の道路を敷設したときにこのような急斜面になったのだろうか。
この近辺の舗装道路には「箱根峠」の文字があちこちに見えて、ここが箱根峠の頂上だとわかります。クルマに気をつけながら道路をいくつか横断して、駐車場のある箱根エコパーキングに出ます。ここには自販機があり、飲み物の補給などができます。公衆トイレもあります。先には「峠茶屋」という飲食店もあるようです(利用していないので詳細不明です)。
また、道路案内の看板には「ようこそ静岡県へ」の表記も見られました。日本橋から歩き初めて1年と4か月。東京、神奈川を通過して、ついに静岡県に突入しました。カントリーサインを撮りたかったのですが、見当たりませんでした。やっと静岡突入ですが、静岡県は東西に長い。静岡県を通過するのは時間がかかりそうです。
急坂を上ってきたので少し休止しましたが、座り込むと動けなくなりそうなので、小休止にとどめてすぐに出発しました。本当はここから国道1号を離れて県道を降り、その途中に残る旧街道を通過したいのですが、4年前の豪雨の影響で旧街道部分が通行止めになっています(2023年9月現在)。災害から4年経過して通行止めが続いていますので、今後も再開までは相当の時間がかかるものと思います。通行を予定されている方はよく確かめてから通行されることをお勧めします。ここに限らず旧街道を完全にトレースするのは難しいので、この旅では旧街道にできるだけ近いルートをとることでOKとします。
ということで、ここからしばらくは国道の歩道を降りていきます。と書くと整備された歩きやすい歩道と思われがちですが、実際には歩道部分に雑草が生い茂っていて、非常に歩きにくい状態でした。路面は舗装されていて問題無いのですが、ほとんど歩行者など通らないのでしょう。雑草の荒れ方でわかります。1kmくらい国道を進んだところで道路右側に旧街道の入り口が見えます。
ここからは再び石畳の坂道を下りることになります。旧街道に入ってすぐのところに一里塚(接待茶屋一里塚)がありました。他に石碑がいくつかと「兜石」という名の巨石もありました。ところどころ割と急な下りもありました。このあとは目立ったモニュメントなどはありませんが、ひたすら石畳を下りていきます。鳥の声が近くから聞こえ、ときどきガサガサと気配も感じました。でも鳥の姿は見えない…。突き当たりが民家の敷地になってしまい、旧街道らしき方向に進めなくなるポイントがありました。ここは舗装道路を通って迂回するしかありません。
舗装道路を横断のうえで進んでいくと三島市のカントリーサインがありました。ここまでは函南町で、ここから先が三島市になります。道無き道のような雑草の生い茂る歩道を進んでいくと再び旧街道に入る入り口があります。ここから再び旧街道を降ります。ここは樹木が鬱蒼としていて、これまで以上に薄暗く感じました。部分的に急な下りがあり、石畳には苔も蒸していますので、滑らないように注意が必要です。しばらく歩くと舗装道路に出ます。出る直前に「雲助徳利の墓」がありますが、知識がなく詳細不明です。
舗装道路と一部は脇道のような道を降りていくと、山中城跡に出ます。この城跡は空堀などがよく保存されて見どころも多いのですが、以前にじっくり見たことがありますので、今回は通過のみです。交差する舗装道路(県道)を渡り、旧街道を降りていきます。
この石畳の街道を降りていく途中、「富士見台」という場所があったようですが、あいにく一度も富士山は見えませんでした。雨に降られることはなかったものの、視界はいまひとつだったようです。いったん舗装道路に出て、さらに進んでいくと大きい道路と交差します。これは国道1号ですが、旧街道は国道1号の信号を横断した突き当たりにあります。突き当たりの旧街道を降りていくと、少し視界が広くなるような場所に出ます。さっき横断した国道がくねくねしている上を橋を渡って通過します。現国道を敷設したときにこのような形状になったのでしょう。さらに進むと県道を横断します。ここには横断歩道がありません。クルマに注意して横断します。
さらに進むともう一度、国道1号のくねくねを橋で渡り、その先で舗装道路(県道)に合流します。ここは新しく観光地になった「スカイウォーク」の近くになります。スカイウォークには脇目も振らず、少し先にある旧街道に入ります。ここで同行者と話し合い、ここから500mくらい進んだ先の笹原一里塚で本日は終了することにしました。そろそろ(同行者の)体力も尽きる時間のようです。
石畳を進んでいくと舗装道路(県道)に出る手前に左手にちょっとした盛り上がりがありました。これが笹原の一里塚になります。本日はここで終了とします。手元GPSによれば12km強の歩行距離でした。
県道に出たところにバス停がありました。時刻は17時10分。次の三島駅行きのバスまで約30分。このバスを待って帰途につくことにします。バス停の近くに雑貨屋さんを兼ねる酒屋さんがありました。お店の前に飲み物の自販機もありました。ここで缶コーヒーを購入してほっと一息。本当は三島駅近くまで行っておきたいところでしたが、体力との相談なので仕方ありません。三島駅近くで食事後、横浜まで直通の電車で帰宅しました。
次は下り坂からスタートですが、石畳はもう無かった気がするので、今回よりは前進するでしょう。沼津くらいまでは行きたいですね。





















